50代。ビジネスで若者言葉はあり？｜悩みを解決！（69）
出典：編集部にて作成
ひとは老若男女を問わず、悩みを抱えて生きているものです。その悩みの中には家族や親しい友人には相談しづらくて、一人で抱え込んでしまう悩みがあります。辛くて押しつぶされそうになることもありますよね。
でも、人に話すだけで気持ちが少し軽くなることもあります。カウンセラーは、そんなお悩みに寄り添ってお話を聞きながら、一歩を踏み出すお手伝いをしています。
この「悩みを解決！」シリーズでは、カウンセラーが出会ったお悩みをご紹介します。今回は、しげはる先生に寄せられた相談です。参考になることが一つでもあるとうれしいです。人生は楽しくなきゃネ！
もくじ
【今回のご相談】会社で若者言葉を使う人達が気になるが、注意した方がよいのか迷ってしまいます
■年代：50代 ■性別：女性 ■相談カテゴリ：言葉遣い
───今回ご紹介するのは、会社で若者言葉を使う人達が気になるが、注意した方がよいのか迷っているというお悩みです。
「今働いている会社には、中途採用で入社しました。和気あいあいとしたフレンドリーな会社です。中途入社が多い会社の “あるある” かもしれませんが、前職でどんな会社に勤めていたかで、勤務態度や言葉遣いに違いがあるように思います。また、年齢によっても違いがあると感じています」
「最近気になってしまうのが、言葉遣いです。年齢で決めつけてしまうのは良くないと思いますが、たまたま私の周りの30歳前後の人なのですが、先輩が仕事の段取りを説明している途中で『ダルっ』って言ったのです。流石に先輩も驚き、今なんて言った？と聞き返して注意していました」
「『～っす』とか『マジで』とか、上司や目上の人に使う言葉ではないと思いますし、失礼ではないかと思いますが、普通に使っている人がいます。若者言葉とは違いますが、敬語感覚？のように、やたらと『なるほど』と言ってくる人もいます。『なるほど・なるほど』と２回言われると、なぜか素直に受け取れないのは私だけでしょうか？」
「『ヤバい』も気になります。ヤバいの一言で解決するな！と思いますし、連発されると腹が立つときもあります。私もプライベートでは使っているので、つられて言ってしまうこともありますが、ビジネスシーンで何の躊躇もなく使うのは社会人としていかがなものかと思います。そう思っていても、関係が悪くなってしまうのも嫌ですし、注意もできずにスルーしています。思いきって注意した方がよいでしょうか？」
【お答え】若者言葉を全否定するのではなく、ビジネスにはふさわしくないことを丁寧に説明するとよいでしょう
「中途採用が多い会社などでは、敬語の使い方や業務上の言葉遣いなどを勉強する新人研修がないケースもあり、指導は上司や先輩に任されてしまうことも多いですね。人間関係でギクシャクすることも避けたいですし、どのように指導したらよいのか迷われるお気持ちはよくわかります」
「プライベートで使っていると、口癖になってしまうこともありますね。そんな言葉を使うな！と全否定して『若者言葉』を封じようとしても、無用なトラブルを引き起こしてしまいます。こういうビジネスシーンでは、こういう理由で若者言葉は使わないようにしようと、丁寧に説明することが良いかと思います。ビジネスでは、若者言葉を使ってはいけない場面があると教えることは、本人のため・会社のためにも重要ですね」
「余談ですが、『私的には』最近よく耳にする［よろしかったでしょうか］も気になります。
［コーヒーでよろしかったでしょうか］→［コーヒーでよろしいでしょうか］でしょ？なぜ今過去形なの？と。私が今使った『私的には』も気になります……。きりがないですね。言葉は変わっていくものです」
「こんな話もありますよ。今から飲みに行くけど一緒に行かない？と若者を誘ったとき「ワンチャン行けます」と言われたらほぼ来ないそうです。ワンチャンには、「前向き」と「後ろ向き」の２つの意味があるそうですよ。おじさん達のワンチャンは、もう一度さいごのチャンスを！という意味でしたが時代は変わっています」
「どうせすぐに変わってしまうので無理に覚える必要はありませんが、プライベートでは、若者言葉と柔軟に関わっていく方がワンチャン楽しく過ごせそうですよ！(笑)」
カウンセラー：しげはる先生
ファンの多いコーヒー専門家が、コミュ力や会話の深め方等でも人気のカウンセラーとなりました。 喫茶店のマスターにでも話すつもりで、お話しください。あなたがたどり着きたいところに届くように、お力添えしましょう。
