ごはんの量ってどれくらいがいいの?|手づくり犬ごはん(5)
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与えているごはんが手づくりでも市販のドッグフードでも、「ごはんはどれくらいの量をあげたら良いのでしょうか?」というご質問をたくさんいただきます。
市販のドッグフードの場合、「これくらいの体重の子はこれくらいあげてくださいね」という目安の給餌量がパッケージに書いてありますが、その通りにあげていたらスクスク?育ってしまい、丸々しちゃった。
なんてお話もよくお聞きします。
ではどれくらいが適正なのでしょう。
こればかりは「これぐらいです!」とお答えできないのです。
運動量・年齢・犬種はもちろん、住んでいる地域によってもごはんの量は変わります
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なぜかというと、その子に必要なご飯の量は様々な要因で変わります。
例えば住んでいる場所。
寒くて冬の長い北海道に住んでいる子は、体を温めるのにカロリー消費が大きいため、暖かい沖縄に住んでいる子よりも多くご飯を食べる必要があるかもしれません。
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また運動量でも大きく変わります。
お散歩好きで、毎日たくさん歩く子もいれば、ほとんど歩かない子。
週末だけたくさん歩くなど様々です。
その他にも年齢だったり、消化吸収能力の強さの違い、犬種によるものなどでその子に必要なご飯の量は異なります。
体重よりも体型。BCSでチェックしましょう
じゃあどうしたら良いの?
それは試しながら調整するしかないんです。
1~2週間おきに「体型」のチェックをして、理想的な体型を維持できていたら、その子の適正量の食事を与えているということになります。
その体型のチェック方法は、見た目と触った感覚で肥満度を判断するBCS(ボディコンディションスコア)で判断します。
BCS-3が理想体重とされています。
体重ではなく、このBCSで判断するのが良いでしょう。
■犬のボディコンディションスコア(BCS)と体型
※PCでご覧になることをお勧めします。
注意したいのは、例えばこのチェックでかなり太っていた場合、急激なダイエットは危険です。
なんでも急にやり過ぎるのはよくないので、時間をかけてダイエットを進めましょう。
ごはんの量を減らすと、食欲旺盛な子にはストレスになってしまうのです。
野菜たっぷりのスープで満足感を出しながら体型を整えよう!
出典:筆者にて撮影(野菜たっぷりのスープは、たっぷり食べられて野菜の甘味もあっておいしいですよ)
たっぷりの野菜を使ったスープを使って、満足感を出しましょう。キャベツ、にんじん、ピーマン、セロリ、キノコ類あたりを使ったスープがおすすめ。
これらの食材は老廃物を効果的に排出する食物繊維やカリウムが豊富なのです。
他にも白菜やブロッコリー、パプリカなども良いので、色々試してみましょう。
水分を多く摂ることも大事なので、この野菜スープをたっぷり食べて、メインのフードの量は少し減らしながら理想体型を目指しましょう。
手づくりごはんの方は、ごはんや根菜の量を少し減らして炭水化物、糖質を減らす意識をしてみてくださいね。