家庭常備薬のロングセラー〝正露丸〟の名前の由来は? |お買い物トリビア(154)

誰もが知っているラッパの音と共に落ち着いたナレーションのCMが有名な「正露丸」。独特の香りでお腹の調子が悪いときの家庭の常備薬として、今でも多くの家庭で親しまれている超ロングセラー家庭薬です。
その歴史は非常に古く、120年以上前の明治時代にまでさかのぼります。実は当時は現在とは異なる漢字で表記されていて、その名前には時代背景や歴史が反映されていました。では「正露丸」という名前はどのような時代背景から生まれ、どの様に漢字が変化したのかご存じでしょうか?
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お買い物トリビア「家庭常備薬のロングセラー〝正露丸〟の名前の由来は?」の答えはこちら。わかりましたか?

出典:photoAC(飲みやすくコーティングされた正露丸)
正解は、「 発売当初〝征露丸(せいろがん)〟という漢字で表記されていた 」でした。
当初は、現在の「正露丸」ではなく「征露丸(せいろがん)」という漢字で表記されていました。「露」という漢字はロシアを表す略称で、「征露」には「ロシアを征する」という意味があったのです。
この名前が生まれた背景には、1904年から1905年にかけて行われた日露戦争があります。当時、日本の軍隊は衛生状態の悪い外地において活動することが多かったため、下痢や消化器系の不調に悩まされていました。そこで木クレオソートを主成分とする薬が用いられ、その薬が「征露丸」でした。
日露戦争をイメージさせる名前だったため、「征露丸」はあっという間に多くの人に知られるようになりました。しかし日露戦争が終わると戦争のイメージを排除するため、「征露丸」の「征」の字を「正」に変更し、現在の「正露丸」という表記になったのです。
昔は強烈なニオイのする正露丸でしたが、現在では飲みやすくコーティングされた正露丸になったのも歴史の一部です。長年親しまれてきた薬の名前の由来を知ると、何気なく見ていた商品にも歴史の奥深さを感じられますね。


