金鳥のマークはなぜニワトリなの? |お買い物トリビア(153)

蚊取り線香や虫よけ用品でおなじみの「金鳥」。子どもの頃、縁側や寝室に用意してもらった蚊取り線香の煙を懐かしく思い出す人も多いでしょう。
金鳥は1885年創業の老舗企業で、日本初の蚊取り線香を発売したことでも知られています。今では蚊取り線香だけでなく、さまざまな虫ケア用品を展開し、多くの家庭で親しまれています。
そんな金鳥の商品パッケージや広告には、おなじみの赤いニワトリのマークが描かれています。しかし、なぜ虫よけ用品の会社なのにニワトリがシンボルなのでしょうか。実はこのマークには、中国の古い故事に由来する深い意味と、創業者の大きな志が込められています。100年以上受け継がれてきたニワトリのマークの秘密を、一緒に考えてみましょう。
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お買い物トリビア「金鳥のマークはなぜニワトリなの?」の答えはこちら。わかりましたか?

出典:photoAC(創業者の理念を象徴するニワトリ)
正解は、「 中国の故事成語〝鶏口となるも牛後となるなかれ〟が由来 」でした。
金鳥のニワトリのマークは、中国戦国時代の故事成語「鶏口となるも牛後となるなかれ」に由来しています。この言葉は、「大きな組織の末端にいるよりも、小さくても先頭に立つ存在になる方がよい」という意味です。
この故事は、中国戦国時代の政治家・蘇秦(そしん)が各国の王たちに向かって語った言葉として知られています。蘇秦は、強大な秦の国に従って生きるよりも、小さな国であっても自らの力で国を率いるべきだと説きました。その考え方は後に「鶏口牛後(けいこうぎゅうご)」という四字熟語として広く伝えられるようになりました。
金鳥の創業者である上山英一郎氏は、この言葉を経営の信条としていました。そして1910年、「金鳥」の商標を登録する際に、この故事にちなんでニワトリのマークを採用したのです。そこには、業界の先駆者として品質や信用などあらゆる面でトップを目指したいという強い決意が込められていました。
現在でもニワトリのマークは金鳥ブランドの象徴として親しまれています。何気なく目にしていたロゴマークには、創業者の志と100年以上続く企業の歴史が詰まっていたのですね。



