まめ得のタネ

お盆とは?2026年の日程・意味・由来・迎え火・送り火の作法を解説

出典:フォトAC


夏の夕暮れ、玄関先に小さく揺れるオレンジ色の炎。
子どもの頃に見た「迎え火」の光景を覚えていますか?
お盆はご先祖様の霊が家に帰ってくるとされる、日本の夏を代表する伝統行事です。
「なんとなく知っているけれど、正しい意味や作法は実はよく知らない」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、お盆の由来・2026年の日程・迎え火・送り火のやり方から、精霊馬の意味まで丁寧に解説します。

 

お盆とは?――意味と由来

 

お盆の正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。

 

その起源は、お釈迦様の弟子のひとり「目連尊者(もくれんそんじゃ)」の伝承にあります。
神通力を持つ目連尊者は、亡き母が餓鬼道(飢えと渇きに苦しむ世界)に堕ちていることを知りました。
母を救いたい目連にお釈迦様は「夏の修行が終わる715日に、たくさんの供物を盛り、僧侶たちを招いて心から供養しなさい」と教えました。
その通りに供養を行ったところ、母は餓鬼の苦しみから救われたといいます。
この教えが仏教とともに中国・日本へ伝わり、日本では飛鳥時代(推古天皇の頃)には盂蘭盆会が行われたと伝えられています。

 

その後、日本古来の祖霊信仰と結びつき、江戸時代には現在のようなお盆の風習が全国へ広がりました。
現代では宗教的な意味合いとともに、家族が集まり先祖に感謝を伝える夏の大切な行事として受け継がれています。

 

2026年のお盆の日程

 

出典:フォトAC

 

お盆の時期は地域によって異なります。

 

旧盆(月遅れ盆):813日(木)〜816日(日) 全国的に主流

新盆(7月盆) :713日(月)〜716日(木) 東京都など一部地域

 

一般的に「お盆休み」といえば、旧盆(8月盆)の時期を指します。
2026
年は811日(火)が山の日にあたるため、有給休暇を組み合わせることで最大9連休になる特別なお盆です。

 

日程の詳細(旧盆・20268月盆の場合)

813日(木) お盆の入り。夕方に「迎え火」を焚いてご先祖様をお迎えする

814日(金) お盆の中日。お墓参り・家族でご先祖様と過ごす

815日(土) お盆の中日。引き続きご先祖様と過ごす

816日(日) お盆の明け(送り盆)。夕方に「送り火」を焚いてお見送りする

 

なお2026年は813日(木)夜がペルセウス座流星群の極大日にあたり、新月で月明かりゼロという絶好の条件が重なります。
迎え火を焚いた後、家族でご先祖様と一緒に夜空を眺めるという特別なお盆を過ごせそうです。

 

迎え火・送り火のやり方

 

迎え火はご先祖様が迷わず家に帰ってこられるよう灯す「道しるべ」、送り火はご先祖様があの世へ戻るのを見送るための炎です。

 

迎え火のやり方(813日 夕方から日没頃を目安に)

  1. 玄関先または門口に「焙烙(ほうろく)」という素焼きのお皿を置く
  2. 焙烙の上で「おがら(麻の茎を乾燥させたもの)」を焚く
  3. 炎が燃えている間、手を合わせてご先祖様をお迎えする

 

送り火のやり方(816日 夕方から日没頃を目安に)

  1. 迎え火と同じ場所・同じ方法で火を焚く
  2. 炎に向かって手を合わせ「またいつでも帰ってきてください」という気持ちで見送る

 

マンション・集合住宅での代用方法

火が使えない環境の方には以下の方法が一般的です。

・盆提灯を玄関に飾る(道しるべの代わり)

・電池式・LED式のミニ提灯を使用する

・焙烙・おがらを使った「室内迎え火セット」を活用する(煙の出ないタイプも市販あり)

 

精霊馬(しょうりょううま)の意味

 

出典:イラストAC

 

お盆の飾り物として有名な「精霊馬」は、きゅうりとなすに4本の割り箸やおがらを刺して作る、ご先祖様の乗り物です。
全国各地で見られる風習ですが、地域や宗派によって飾り方・向きが異なります。

 

きゅうり(馬に見立てる):足が速い馬で、ご先祖様に早く家に帰ってきてもらうための乗り物。

 

なす(牛に見立てる):歩みの遅い牛で、ご先祖様にできるだけゆっくりとあの世へ帰ってもらうための乗り物。また、供物を牛に乗せてあの世へ持ち帰ってもらうという意味も込められている。

 

精霊馬の向きや意味・風習の有無は地域・宗派によって大きく異なります。お住まいの地域や寺院の慣わしをご確認ください。

 

盆棚(精霊棚)の飾り方

 

盆棚(精霊棚)とは、お盆の期間中にご先祖様をお迎えするために仏壇の前に設ける特別な棚のことです。

 

基本的な飾り方

・棚の上にゴザまたは白い布を敷く

・中央に位牌(必要に応じて遺影)を飾る

・ほおずき(提灯の代わりとして道しるべの役割)を飾る

・精霊馬(きゅうり・なす)を供える

・ご飯・果物・野菜・お菓子などのお供え物を並べる

・盆提灯を飾る

 

お供え物は毎日取り替えるのが丁寧な作法とされています。

 

初盆(新盆)とは

 

49日法要が終わってから最初に迎えるお盆を「初盆(はつぼん)」または「新盆(にいぼん・あらぼん)」といいます。
故人にとって初めての里帰りとなる特別なお盆として、通常よりも丁寧に供養するのが一般的です。

 

初盆の主な特徴

・盆提灯は通常の絵柄入りではなく「白提灯」を使う(清浄・無垢を表すため)

・親族・知人が集まり、僧侶を招いて読経・法要を行うことが多い

・白提灯はお盆が終わったら、地域の慣習に従ってお焚き上げや寺院への納めを行うのが一般的です

 

監修者より――九星気学から見たお盆の意味

 

九星気学では、生まれ持った運だけで人生が決まるのではなく、日々の心の持ち方や行動によって運気は育まれていくと考えます。
その土台にあるのが、自分の命をつないでくださったご先祖様への感謝です。
お盆は、そのご縁をあらためて感じることができる特別な時間です。
迎え火や送り火を通して感謝の気持ちを伝えることは、自分自身の運気の土台を見つめ直す機会にもなるでしょう。

 

よくある質問(FAQ)

 

出典:イラストAC

 

Q1. お盆はいつからいつまでですか?

 

A.全国的に主流の旧盆(8月盆)は813日〜16日の4日間です。東京都など一部地域は新盆(7月盆)として713日〜16日に行います。

 

Q2. お盆のお墓参りはいつ行けばよいですか?

 

A.お盆期間中であれば特に決まりはありませんが、14日・15日に行く方が多いです。地域によっては13日の迎え火の前にお墓参りをする慣習もあります。

 

Q3. お盆に仏壇がない場合はどうすればよいですか?

 

A.仏壇がない場合でも、盆提灯を飾ったり、写真・位牌を小さな棚に飾ったりして、できる範囲でご先祖様をお迎えする場を設けることが大切です。

 

Q4. お盆のお供え物に決まりはありますか?

 

A.特に決まりはありませんが、日持ちのする果物・お菓子・故人の好きだったものが一般的です。傷みやすいものは早めに取り替えましょう。

 

Q5. お盆に海や山に行ってはいけないといわれるのはなぜですか?

 

A.「お盆に海に入ると霊に引き込まれる」という言い伝えは、お盆の時期が台風シーズンと重なり水難事故が多いことから生まれた、安全への警告とする説が有力です。

宗教的な根拠があるものではありません。

 

まとめ

 

お盆はご先祖様の霊をお迎えして感謝を伝える、日本の大切な夏の伝統行事です。
2026
年は813日(木)の迎え火から16日(日)の送り火まで、旧盆(8月盆)の方は4日間にわたってご先祖様とともに過ごします。
迎え火・送り火・精霊馬・盆棚それぞれの意味を知ることで、いつものお盆がより豊かな時間になるはずです。

 

新着記事

もっと見る


ページ準備中
しばらくおまちください。