【決算発表シーズンはデイトレードの好機⁉】注目の3大パターンをロジャー堀が解説

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株価が大きく動く『決算シーズン』。
実は、このタイミングこそデイトレーダーにとっては絶好のチャンスと言えるかもしれません。
特に、短期で値幅を狙いたい人にとっては、「決算発表前後の値動き」は見逃せません。
ただし、やみくもに投資をすると損失のリスクが大きいです。
本記事では、決算シーズンに注目すべき「デイトレ向きの3大パターン」に厳選して、それぞれの特徴や狙いどころを丁寧に解説していきます。
「できるだけ安全に」「でもしっかり利益も狙いたい」
そんな慎重派トレーダーの方に役立つ内容になっているかと思いますので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
もくじ
決算発表シーズンはデイトレードの好機⁉
決算発表とは?
そもそも決算発表とは何なのか?
決算発表とは、企業が一定期間の経営成績(売上や利益など)を、公に開示するイベントです。
上場企業の場合、四半期ごと(年4回)にこの情報を発表することが法律で義務づけられているんですね。
そして、日本企業の多くは「3月決算」であるため、4月下旬から5月中旬にかけて、決算発表が集中します。
このタイミングでは、好決算や業績悪化、サプライズ的な材料などが相次ぎ、株価が大きく動くことが非常に多いです。
つまり、一日単位で利益を狙うデイトレーダーにとっては、“注目したいシーズン”と言えるわけです。
デイトレードで狙いたい注目の3大パターン
株価が大きく動く決算シーズン。
決算発表後は株価が大きく変動することが多く、デイトレーダーにとっては絶好のチャンスとなります。
しかし、チャンスがある分、リスクもそれ相応に伴います。
そこで「狙うパターン」を見極める目が重要と言えるでしょう。
デイトレードで狙いたいパターン①
業績は好調なのに“なぜか株価が下がる”逆行現象を狙え
このパターンは、一時的な利確売りや、投資家心理による下落で割安になった銘柄が、底打ちして反発するタイミングを狙うやり方です。
基本的に「業績が良ければ、株価は上がる」と、思いますよね?
しかし実際は、決算で良い数字を出しても「市場の期待より少し下」だっただけで株は売られ、株価が下がるケースは少なくないんです。
ここが、初心者の方が株は難しいと陥ってしまう部分なのですが、パターンとして覚えてしまえば何も恐れることはありません。
実は、一時的に株価が下がるこの局面、「買い時」と判断できる場合も多いんです!
市場が一度落ち着きを取り戻し、「やっぱりこの会社は堅実だ」と再評価を始めると、株価は反発します。
その反発のタイミングこそ、朝の寄り付きで下げを拾って、午後に売る、といったデイトレードの狙い目と言えるでしょう。
デイトレードで狙いたいパターン②
悪材料出尽くし後の上昇狙い
業績が冴えなくても「悪材料はすでに織り込み済み」と市場が判断すると、発表後に株価が上昇するケースがあります。
ネガティブニュース後の反発が狙い目と言えるパターンです。
連日ネガティブなニュースが続いていた銘柄。
「もう誰も買わないだろう」と思いきや、決算発表で「悪材料は全部出た」と市場が判断すると、面白いことに株価は一気に売りが止まって買いに転じることがあるんです!
こうした“リバウンド狙い”は、底値圏からの急騰が見込める絶好のタイミングと言えます。
1日の中でも大きく動きやすいため、デイトレード向きです。
事前に準備さえしておけば、朝の寄付きからうまく立ち回れます。
デイトレードで狙いたいパターン③
決算前に株価がじわ上がりしている“思惑買いパターン”
一部の銘柄は、決算前に期待感から株価が上昇します。
その勢いを読み取って、上昇トレンドの波に乗る短期回転トレードは有効かもしれませんよ。ただし、発表直前にはリスク管理が必要です。
決算を前に、じわじわと株価が上がっている銘柄は少なくありません。
この場合、一般的に「好決算を期待する買い」が入っている可能性が大きいと判断できますが、一方で、期待が高すぎると決算発表後に失望売りが出てドスンと下がる危険もあると考えることができるわけです。
だからこそ、あえて「発表直後の下げ」に備えておき、反発のタイミングをピンポイントで狙うのです。
リスクを抑えながら、大きなリターンを狙えるパターンとして覚えておくと良いかと思います。
デイトレードで成功を掴むコツ
決算スケジュールの把握
企業の決算発表日を事前に確認し、狙いを定めましょう。
決算発表の予定日は、東証、各企業のIR、または証券会社のHPから確認することができます。
年間スケジュールも出ているので、事前に狙いどころを見極めて、オリジナルの決算カレンダーを作るなどすれば、非常に有効的と言えるかもしれませんね。
寄り付きの株価の動きに注目
決算発表後の翌日の寄り付きは、まさに勝負のタイミング。
前日の決算内容を受けて、投資家やトレーダーの心理が一気に表れる時間帯だからです。
寄り付きでの株価の動きは、その日のトレンドを左右する重要なサインとなることが多く、ここでの判断が、デイトレードの明暗を分けることもあります。
板(気配値)や出来高の変化にも注意を払い、エントリータイミングを慎重に見極めましょう。
売買ルールを事前に設定
デイトレードでは、「勘」や「なんとなく」では勝ち続けるのは困難です。
そこで重要なのが、事前に売買ルールを決めておくこと。
・エントリーの条件
・利確のタイミング
・損切りライン
これらをあらかじめ明確にしておくことで、相場の急変にも冷静に対応できます。
特にデイトレードは、一日の中で完結するため、判断スピードとルールの厳守が勝敗を左右します。
焦りや欲に流されず、あくまで“計画通り”に動ける状態を整えておくことが成功への近道です。
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まとめ
決算シーズンは、株価の変動が大きくなる時期。
デイトレードにとっては、短期間での利ざやを狙いやすい好機でもあります。
ただし、やみくもに飛びつくのではなく、「パターンを見極めて」「ルールを守って」エントリーすることで、損を抑えながら利益を狙っていくことができるでしょう。
本記事を参考に、ぜひ効果的なデイトレード戦略を構築してみてくださいね!
出典:筆者にて撮影(ロジャー堀プロフィール画像)
元タカラ社(現タカラトミー社)役員
(その他、複数の上場企業の役員歴あり)
株式アナリスト 投資コンサルタント
ロジャー堀
野村證券、上場企業2社(タカラトミー、インデックス)の役員を歴任し、2007年に日本マネジコを創業。「短期間で倒産寸前の状態から設立以来の絶頂期へと蘇らせるスペシャリスト」として上場企業の経営者から絶大な信頼を寄せられる。
タカラとトミーの合併など日本の経済界に名を残す大企業の再建を成功させるなど、堀氏がプロデュースした企業は数知れず。
これまでに請け負った会社再建で創り上げた時価総額は総額1兆円を超える。著書に『Yahoo!ファイナンス公式ガイド』など。
※本記事は、有価証券への投資を勧誘することを目的としておらず、また売買を推奨するものや利益を保証するものでは御座いません。
投資リスクをしっかりご理解の上、最終的な投資判断はご自身で行うようお願いします。