嘘の投資話を見破る5つのポイントとは?資産運用に欠かせない投資見極め術 | ロジャー堀の安心投資講座

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「儲け話をされたけど、これって嘘なんじゃないか?」
そんな時に役立つ、嘘の投資話を見破るための記事です。
あなたやあなたの周りの人が「簡単に儲かる」と儲け話の勧誘を受けた際は、冷静な判断を下すことが大切です。
嘘の投資話の特徴を理解して、被害を未然に防ぎましょう。
もくじ
嘘の投資話で損をしないために
嘘の投資話による被害が、高齢者を中心に後を絶ちません。
悪徳業者はあの手この手で人を騙し、お金を手に入れようと必死です。
そのため特に最近の手口は日々巧妙化しています。
「自分だけは大丈夫だろう」と思っていても、いつの間にか引っ掛かってしまうことが儲け話の恐ろしいところです。
そんな被害に遭わないために、嘘の投資話を見破る5つのポイントをご紹介していきます。
嘘の投資話を見破る5つのポイント
嘘の投資話には共通点があります。
被害を未然に防ぐためにも基本的な共通点を理解しておきましょう。
嘘の投資話を見破るためには5つのポイントがあります。
1.ポンジスキームである
2.元本保証・ノーリスクで高利回り
3.劇場型の手口
4.知らない人から勧誘される
5.あなただけにご紹介と謳う
どれかひとつでも該当する場合は危険性が高く、手を出すべきではありません。
それぞれの特徴をひとつずつ見ていきましょう。
嘘の投資話を見破るポイント1 ポンジスキームである
嘘の投資話の中で最も多いと言われる手口です。
ポンジスキームとは、いわゆる「ねずみ講」です。
実在しないビジネスへの投資を投資家に勧誘し、初期の投資家に対して後から入った投資家の資金を使って高額なリターンを支払います。
実際には利益を生み出していないにもかかわらず、新たな投資家によってもたらされた資金から利益が支払われます。
ポンジスキームが嘘の投資話である理由とは?
ポンジスキームは持続することが不可能です。
最初は利益が出ているように見えますが、最終的には崩壊し、多くの投資家が損失を被ります。
「最初の数回だけ利回りが手に入った」と安心するのではなく、投資モデルとして成立するかどうかを判断することが必要です。
嘘の投資話を見破るポイント2 元本保証・ノーリスクで高利回り
高利回りでありながら「必ず儲かる」「元本を保証する」などリスクが一切ないようにうたわれていたら、まず嘘だと思ってください。
株式、債券、投資信託、ファンドなど高利回りの金融商品において、リスクが一切ないものは存在しません。
投資である以上は必ずリスクが伴いますし、相場や世界情勢などによって収益が出ないことや元金を割り込む可能性があります。
僕が生徒さんに投資を教える時は、リターンだけでなく、必ずリスクについても同時に説明もしています。
どれだけリスク回避を徹底しても100%確実に利益を出すことなど不可能です。
元本保証・ノーリスクで高利回りが損をする理由とは?
ポンジスキームと同様に持続することが不可能です。
最初のうちは「利回りがもらえてる」と思っていても、元本の一部が支払われているだけです。
いつか元手を持った悪徳業者と連絡が取れなくなって逃げられてしまうでしょう。
うまい勧誘には注意が必要です。
元本保証・ノーリスクをうたうものは全て嘘だと判断すべきです。
嘘の投資話を見破るポイント3 劇場型の手口
複数の人が協力して巧妙に騙す手口です。
現実に似た状況を演出し、被害者を心理的に追い詰めて、冷静な判断を妨げるようにします。
例えば、偽の投資会社の社員Aさん、成功した投資家Bさんがいたとします。
AさんとBさんは実は裏で繋がっていて、被害者からお金を騙すために協力しあっています。
しかし、その事実に気が付かず、劇場型手口に一旦乗せられてしまうと、冷静な判断力を保つことは非常に困難です。
またAさんBさんの2名だけではなく、数名が絡んで劇場型となっている場合もあります。
劇場型の手口で損をする理由とは?
人は大多数の意見に流されやすいものです。
劇場型の手口では、あなたを騙そうと複数の人が圧力をかけてきます。
同調圧力を感じて、自分の意見を変えてしまうという話は少なくありません。
「周りのみんなが言っているから安心」と思うのではなく、本当に投資すべきかどうかは自分の意志で決めるべきです。
嘘の投資話を見破るポイント4 知らない人から勧誘される
知らない人から儲け話を持ちかけられたらまず疑うべきです。
例えばLINEを利用している時に、知らない人から友だち申請されて専用のLINEグループに招待されたことはありませんか?
LINEグループ内で「物凄い先生がいる」とか「100万円儲かった」などのやり取りがされていますが、実態は高額な投資商品を売りつけるためのグループです。
本当に儲かる話であれば知らない人に教えたりしません。
僕も有益な投資情報を教えるのは、生徒さんやWEB講座を受講してくれている方だけです。
面識のない方にいきなりメッセージを送ることは絶対にしません。
知らない人から勧誘されることで損をする理由とは?
「知らない人からお金を騙し取ってでも自分が得をしよう」
という悪い人が残念ながら世の中にたくさんいるからです。
あなたにとって知らない人だということは、相手からしてもあなたは知らない人です。
知らない人から投資勧誘のLINEが届いたらブロックしておきましょう。
嘘の投資話を見破るポイント5 あなただけにご紹介と謳う
「あなただけにご紹介する」と謳うのも嘘の儲け話をする手口です。
未公開株、非上場株、私募ファンドのような商品は、そもそも幅広い投資家に購入を勧誘するものではありません。
こういった商品を売る時に「あなただけにご紹介する」と言われると、自分が選ばれた人間だと思い込んでしまい、受け入れてしまうものです。
「あなただけに」と謳うことで損をする理由とは?
「あなただけに買える権利がある」ということは、裏を返せば「誰に対して売ることができるのか」を考える必要があります。
流動性リスク(換金したいときに換金できないリスク)が高いということは、損をする可能性が高いということです。
よほどのリスクを抱える覚悟がない場合は買うべきではありません。
まとめ
これらの手口に共通するのは、「簡単に高額の利益が得られる」という甘い誘惑です。
冷静に判断し、投資する前には必ずリサーチを行い、信頼できる情報源であるかを確かめることが重要です。
世の中にうまい儲け話なんてありません。
嘘の儲け話の罠はあちらこちらにあるので騙されないことが一番の資産運用になります。
手口が巧妙化する嘘の投資話ですが、今回紹介した5つのポイントに注意するだけでも未然に防ぐことができるはずです。
年齢や経験に関係なく、コツさえ掴めばカンタンに安定収入を目指せる方法は下記にまとめましたので是非ご覧ください。
→ 株のデイトレードで安定収入を目指す6つのポイントとは?
また嘘の投資話の被害に遭わないために最も大切なことは、投資について正しい知識を習得することです。
正しい投資知識をつけることは損をしないためにできる何よりの対策となるはずです。
僕のWEB講座では正しい資産運用について無料で公開しています。
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出典:筆者にて撮影(ロジャー堀プロフィール画像)
元タカラ社(現タカラトミー社)役員
(その他、複数の上場企業の役員歴あり)
株式アナリスト 投資コンサルタント
ロジャー堀
野村證券、上場企業2社(タカラトミー、インデックス)の役員を歴任し、2007年に日本マネジコを創業。「短期間で倒産寸前の状態から設立以来の絶頂期へと蘇らせるスペシャリスト」として上場企業の経営者から絶大な信頼を寄せられる。
タカラとトミーの合併など日本の経済界に名を残す大企業の再建を成功させるなど、堀氏がプロデュースした企業は数知れず。
これまでに請け負った会社再建で創り上げた時価総額は総額1兆円を超える。著書に『
Yahoo!ファイナンス公式ガイド』など。
※本記事は、有価証券への投資を勧誘することを目的としておらず、また売買を推奨するものや利益を保証するものでは御座いません。
投資リスクをしっかりご理解の上、最終的な投資判断はご自身で行うようお願いします。