ウリハムシの効果的な駆除方法は?防除方法や被害事例も解説
出典:photoAC
ウリハムシは植物を食べることから、ウリ系の植物を育てている方には大きな問題となる害虫です。
実際にウリハムシによる被害に遭い、今後どうすべきか悩んでいる方は多いでしょう。
ウリハムシを減らすには、殺虫剤または農薬による駆除をおこなう必要があります。
シルバーマルチなど光るアイテムを使用した防除対策もあわせておこない、ウリハムシ被害を減らしましょう。
本記事ではウリハムシの駆除方法や防除方法、ウリハムシの被害について解説します。
ウリハムシの生態についてもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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ウリハムシの駆除方法
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ウリハムシは幼虫のとき土中に潜り、根や茎の中に入り込むためわかりにくく、駆除は難しいとされています。
さらに成虫になるとすぐに飛んで逃げるため、個人で完全に駆除するためには時間がかかります。
ウリハムシを駆除したいときは、状況を見つつ適切な駆除方法を選択してみてください。
ウリハムシの主な駆除方法は、次のとおりです。
- 殺虫剤を使用
- 農薬を使用
- ペットボトルで捕獲
- 草木灰(そうもくばい)を使用
詳しい駆除方法を確認しておきましょう。
殺虫剤を使用
なるべく早くウリハムシを駆除したいときには、殺虫剤が効果的です。
植物に殺虫成分が行き渡るマラソン乳剤なら、長期間殺虫効果を維持できます。
ただし種類により殺虫剤が使用できない野菜もあるため、使用の際は説明書をよく確認してみてください。
農薬を使用
ウリハムシは、農薬でも駆除が可能です。
土に撒いて使用するオルトラン液剤は、土のなかに潜んでいるウリハムシにも効果的です。
またモスピラン顆粒水溶剤、ダイアノジン粒剤などにも、ウリハムシ駆除の効果があります。
ウリハムシの幼虫による被害を減らしたいなら、土のなかにも効果のある薬剤を選んでみてください。
ただし使用できない野菜もあるため、農薬散布の際は周辺の環境に十分注意しましょう。
ペットボトルで捕獲
ウリハムシは、ペットボトルで直接捕獲できます。
農薬や殺虫剤が使用できない場合は、ペットボトルでウリハムシをこまめに捕獲しましょう。
ペットボトルの口をウリハムシに近づけ、指でウリハムシをつつきます。
ウリハムシは逃げるときに転がるため、逃げようとしたウリハムシはそのままペットボトルに入るでしょう。
一度確保したウリハムシは体の構造上、ペットボトルの穴から外に逃げることはできません。
複数のウリハムシがいる場合、ペットボトルを使用し連続して確保してみてください。
ウリハムシは早朝に動きが鈍くなるため、ペットボトルで捕獲する場合は早朝がおすすめです。
草木灰(そうもくばい)を使用
ウリハムシは草木灰を嫌うため、忌避剤として使用できます。
草木灰とは、植物を燃やしてできた灰のことです。
自然由来のアイテムであるため、殺虫剤や農薬の使用に抵抗がある場合にピッタリでしょう。
ただし草木灰はあくまでも忌避剤であり、殺虫成分を含まないためウリハムシを直接駆除することはできません。
ウリハムシがすでに大量発生している場合は、殺虫剤や農薬の使用を検討してみてください。
そもそもウリハムシとは?
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ウリハムシとは、ウリ系の植物を食べる害虫です。
別名ウリバエとも呼ばれるもののハエの仲間ではなく、植物の葉を食べるハムシ類の一種です。
ここからはウリハムシの特徴や生態について詳しく解説します。
ウリハムシについての知識を増やし、効率的な駆除に役立ててみてください。
ウリハムシは作物につく害虫
ウリハムシは作物につく害虫であり、人間に直接被害をもたらすものではありません。
ウリ系の植物を好んで食べることから、ウリハムシという名前がつきました。
体長は7〜8mmで小さく、ウリ系植物の葉のうえでよく見られます。
見た目は全体的に茶褐色で、少し光沢があります。
羽があり、近づくとすぐに飛んで逃げてしまうことも少なくありません。
成虫は「葉」を、幼虫は「根」を荒らす害虫
ウリハムシの成虫はウリ系植物の葉を好んで食べます。
食害を受けた植物の葉には穴が開くため、見た目に大きな影響が出るでしょう。
一方、ウリハムシの幼虫は植物の根を食べるため葉の被害は少なく、ぱっと見の影響は少ないように見えます。
しかし根に傷がつくと植物の生育に大きな影響が出ることから、実際には幼虫による被害のほうが大きいとされています。
そのためウリハムシの成虫を見かけたら、産卵、繁殖させないよう早めに対処する必要があります。
ウリハムシの寿命は1年
ウリハムシの寿命は、自然下で1年程度です。
7〜8月に誕生し、秋ごろまで活動した成虫は落ち葉の下や樹皮の下で冬を越し、翌年の産卵に備えます。
無事に冬を越え、翌年5月〜7月ごろに産卵すると新しいウリハムシが誕生し、繁殖を続けます。
ウリハムシは繁殖力が強く、1年程度で次の世代に入れ替わるため早めの対処が重要です。
ウリハムシの好物は「ウリ系植物」
ウリハムシはその名前のとおり、ウリ系の植物を好んで食べます。
一般的な家庭にある代表的なウリ科の植物は、きゅうり、メロン、かぼちゃなどです。
ウリハムシがウリ系植物を食べると、葉や根に傷がつき、穴が空きます。
ウリハムシに似た昆虫
一般にウリハムシはウリ科の植物のみを食べますが、ヒメクロウリハムシやクロウリハムシは花にも発生します。
またウリハムシに似た別種として、ウリハムシモドキもあります。
本当にウリハムシなのかどうか迷った場合は、成虫の色を確認してみてください。
ウリハムシの成虫は、体全体が茶っぽい色合いをしており、腹部の色は黒色です。
一方、ウリハムシモドキは腹部の色が黄褐色で、区別ができます。
またヒメクロウリハムシやクロウリハムシの場合、背中の部分が黒色をしています。
ウリハムシに似た虫もウリハムシと同じく害虫で、ウリ科以外の植物の葉や根も食べます。
判断に迷った場合でも、早めの駆除がおすすめです。
ウリハムシの発生原因
出典:photoAC
ウリハムシが発生する主な原因は、次のとおりです。
- ほかの場所から移動した土
- 常に暖かく湿った土
- 収穫後の廃棄野菜
- ウリ科野菜の栽培
原因とその詳しい理由を知り、ウリハムシ被害を予防しましょう。
ほかの場所から移動した土
ウリハムシは土で暮らしているため、ほかの場所から土を移動させるとウリハムシを持ち込んでしまう恐れがあります。
ほかの場所から土を移動させるときは、ウリハムシがすでに発生していないか確認しましょう。
常に暖かく湿った土
ウリハムシは常に暖かく、湿った土を好みます。
好みの土があると産卵し、成虫が地中からあらわれることも少なくありません。
収穫後の廃棄野菜
畑にウリ科の廃棄野菜などがあると、ウリハムシの繁殖場所になります。
ウリ科の野菜は、優先して早めに処分しておきましょう。
また廃棄野菜が放置されていると、ウリハムシのみならずさまざまな害虫、害獣をおびき寄せてしまいます。
廃棄野菜は種類を問わず処分しておいてください。
ウリ科野菜の栽培
ウリハムシはウリ科の野菜を積極的に食べるため、ウリ科野菜を栽培しているとウリハムシを寄せ付けてしまいます。
すでに栽培しているウリ科の野菜には、寒冷紗やマルチシートを張るなどの対策を実施してください。
ウリハムシによる主な被害
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ウリハムシによる被害は、幼虫と成虫で異なります。
ここからは幼虫がもたらす被害、成虫がもたらす被害にわけてウリハムシの被害を解説します。
ウリハムシ幼虫による被害
ウリハムシの幼虫は、主に地中にある植物の根を食べます。
幼虫に根を食べられると地中から栄養を摂れなくなり、放置しておけば枯れる可能性もあります。
ウリハムシの幼虫が発生するのは6月ごろですが、成虫になると産卵をするため同じ年にも繰り返し被害が起こる可能性があります。
ウリハムシ成虫による被害
ウリハムシは成虫になると地上にあらわれ、植物の葉を食べるようになります。
成虫に食べられた葉には穴が開くことから、見た目に大きな影響が出てしまいます。
また葉が穴だらけになると正常に光合成ができなくなり、植物の育ちが悪くなるでしょう。
ウリハムシの成虫があらわれるのは、主に7月以降です。
しかし繰り返し産卵するため、冬の時期を除きたびたび被害が起こる可能性があります。
ウリハムシの防除対策
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個人でできるウリハムシの防除対策は、次のとおりです。
・農薬を散布
・木酢液を散布
・シルバーマルチを活用
・光るものを設置
・防虫ネットを活用
・コンパニオンプランツを活用
・駆除業者へ相談
できる方法を組み合わせながら、ウリハムシ被害を防ぎましょう。
農薬を散布
ウリハムシ被害の予防には、農薬の散布がおすすめです。
オルトラン液剤やモスピラン顆粒水溶剤、ダイアノジン粒剤などを使用して、ウリハムシを駆除しましょう。
ただし農薬を使用できる農作物は農林水産省により定められています。
使用の際は農薬を散布しても問題ないのか、慎重に確認してみてください。
木酢液を散布
ウリハムシに効果的な忌避剤には、木酢液があります。
木酢液とは、木炭を作る際にできた水蒸気を固めたものです。
自然由来の成分でできている木酢液を使用すれば、周囲の環境への影響を抑えられます。
ただし木酢液で直接ウリハムシを駆除できるわけではありません。
ウリハムシを駆除したいときは、殺虫剤を使用するか業者への依頼を検討してみてください。
シルバーマルチを活用
光を反射するシルバーマルチを活用すれば、ウリハムシを遠ざけられます。
ウリハムシは光るものを見ると、水面だと思い込み近づくのを避けるようになります。
守りたい作物をシルバーマルチでカバーすれば、外部からウリハムシが飛んでくるのを防げるでしょう。
光るものを設置
被害を防ぎたい場所の周辺に光るものを設置しておくと、ウリハムシはそれが川や水だと思い込み、近づかなくなります。
シルバーマルチでカバーできない部分には銀テープやアルミ箔を設置し、ウリハムシの侵入を防ぎましょう。
防虫ネットを活用
ウリ科植物への食害を減らすなら、防虫ネットもおすすめです。防虫ネットを被せておけば、ウリハムシの侵入を防げるでしょう。
農業用品を扱う専門業者では、防虫ネットが販売されています。
ウリハムシの侵入防止として使用するなら、なるべく目の細かいものを選びましょう。
コンパニオンプランツを活用
しつこいウリハムシ被害には、コンパニオンプランツがピッタリです。
コンパニオンプランツとは、害虫の予防や植物の生育に役立つ別種の植物です。
植えて育てるのみで効果を発揮するため、無農薬にこだわる方にはピッタリでしょう。
ウリハムシの防除としてコンパニオンプランツを植えるなら、ネギがおすすめです。
ネギを植える場所がない場合、玉ねぎやラディッシュの皮をウリ科植物の近くに置いておくとよいでしょう。
駆除業者へ相談
ウリハムシは殺虫剤や農薬を使用すれば駆除可能ですが、非常に小さいため完全除去は難しいといえます。
ウリハムシを徹底的に駆除したい、毎年ウリハムシの被害にあっている方などは一度業者へ相談してみてください。
業者にウリハムシの駆除を依頼する場合の費用相場は、1万円程度です。
ただし、ウリハムシの駆除に対応している業者は多くありません。
ウリハムシの駆除を任せられるかどうかは、事前によく確認しておきましょう。
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ここからは、害獣駆除を対応しているおすすめのサービスを紹介します。
- 害獣駆除110番
- ハウスプロテクト
- 駆除ザウルス
それぞれ、特徴を紹介するためぜひ参考にしてみてください。
害獣駆除110番
害獣駆除110番は東証一部上場企業であるシェアリングテクノロジー株式会社が運営する、害獣駆除業者です。
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徹底駆除をモットーに経験豊富な害獣駆除のプロが、フンや食べ残しの清掃や消毒を丁寧に、最後まで徹底的におこないます。
現地調査と見積もりが無料で、24時間365日相談を受け付けしているため、ウリハムシの被害にお悩みの方は公式サイトの問い合わせフォームもしくは電話にて相談してみてください。
ハウスプロテクト
ハウスプロテクトは株式会社GROWTHが運営する、害獣駆除業者です。
2021年9月におこなわれたサイト比較イメージ調査にて、顧客満足度、サービス品質、解決スピードの部門で3冠を達成しています。
対応エリアは関東、関西、東海、中四国、九州エリアであり、北海道や東北などでは利用できない点に注意しておきましょう。
駆除料金は現地調査や見積もりのあとに提示されますが、最初の見積もり以外は追加料金は一切かかりません。
また、業界最長クラスの10年の安心保証が付いており、万が一再発した場合も無償で対応するため、駆除後のアフターサポートも安心です。
最短即日30分で対応可能なため、急ぎで依頼したい方におすすめです。
駆除ザウルス
駆除ザウルスはAAA ALLIANCE(トリプルエーアライアンス)が運営する、創業19年の実績豊富な害虫、害獣駆除業者です。
駆除業者が加盟するペストコントロール協会に加盟しており、定期的な講習会や研修会を開催し、知識の向上を日々目指しています。
アフターサービスとして、最長10年の長期保証に加えて、定期点検のサービスもつく場合があります。
支払い方法が銀行振り込み、クレジットカード決済、QRコード決済、電子マネーから選べ、多くのキャッシュレス決済に対応しているため便利です。
実績のある業者を希望する方や害獣駆除のみでなくリフォーム工事も対応希望の方は、まずは無料のお見積もりを依頼してみてください。
まとめ
出典:photoAC
今回はウリハムシの生態や特徴、ウリハムシの対策、駆除方法などについて解説しました。
ウリハムシは植物の葉や根を食べるため、とくにウリ科植物には大きな影響が出ます。
狙われやすいウリ科植物を育てている方は、農薬や木酢液、シルバーマルチや防虫ネットを活用しながら被害を抑えてみてください。
ウリハムシの数が増え、個人での駆除が難しいときは早めに業者に依頼しましょう。
被害を放置していると植物が枯れてしまい、収穫できる農作物の量が大きく減少します。
被害が確認できたら、早めにウリハムシの駆除業者を探してみてください。
※本記事の情報は2024年3月公開時点のものです。
※最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
※商品・サービスに関するお問い合わせは、サービス提供元まで直接ご連絡をお願いします。
※本記事には提携する企業のPR情報が含まれます。