まめ得のタネ

60代。最期まで家族と一緒に暮らしたい義母なのですが…… |悩みを解決!(64)

出典:編集部にて作成


ひとは老若男女を問わず、悩みを抱えて生きているものです。その悩みの中には家族や親しい友人には相談しづらくて、一人で抱え込んでしまう悩みがあります。辛くて押しつぶされそうになることもありますよね。

 

でも、人に話すだけで気持ちが少し軽くなることもあります。カウンセラーは、そんなお悩みに寄り添ってお話を聞きながら、一歩を踏み出すお手伝いをしています。

 

この「悩みを解決!」シリーズでは、カウンセラーが出会ったお悩みをご紹介します。今回は、サナエール先生に寄せられた相談です。参考になることが一つでもあるとうれしいです。人生は楽しくなきゃネ!

 

【今回のご相談】最期まで家族と暮らしたいお義母様の希望に応えたいが、自宅介護や施設入居に対してどう考えていけばよいのか不安です

 

■年代:60性別:女性 相談カテゴリ:老後

 

───今回ご紹介するのは、最期まで家族と一緒に暮らしたいというお義母様の希望に応えたいと思うが、現実的には不安もあり自宅介護や施設入居に対してどう考えていけばよいのかというお悩みです。

 

「私は、夫と90代になった義母と3人で生活しております。子供たちは結婚して、それぞれ独立して生活しています。まだ孫がいないのが寂しいところですが、子供たちは夫婦仲睦ましく元気に過ごしているので、余計な心配をすることなく暮らせていることを有難く思っています」

 

3人での生活になってからは、定期的に3人で出掛けるようにしていました。お花が好きな義母のために、行き先は植物園や庭園などを選んでいます。四季折々の美しい景色や自然を楽しめることは、私にとっても良い気分転換になっていました。旅行が好きな義母にも喜んでもらえていたと思います」

 

「ところが先日『私がいると足手纏いだから、何処かに預かってもらった方がいいわね』と、旅先で義母が言うのです。旅先では時間に追われることもありますが、歩行や食事などを急かすようなことはしていないと思います。高齢になると悲観的な考え方になってしまうのでしょうか」

 

「その時『そんなこと言わずにずっと一緒に暮らしましょう』と私が言ったことが、とても嬉しかったようだと夫から聞き、やはり最期まで家族と暮らしていたいと思うのが本音なのかな~と思いました。なるべく希望通りにしてあげたいと思いますが、現実は厳しいかもしれないという不安もあります。自宅介護や施設への入居など、どう考えていけばよいのでしょうか?」

 

【お答え】自宅介護から始めても限界を感じたら無理は禁物。思いやりの心があれば、自宅でなくても家族と良い関係で老後を過ごすことができます

 

 

「老後をどう過ごすかは難しい問題ではありますが、難しく考えすぎてはいけないように私は思っています。施設や介護サービスなどの選択肢も増え、迷う方も多いと思います。選択肢は増えても経済的負担や感情面から折り合いがつかないこともあるでしょう。出来る範囲で出来ることをして、良しとするしかないと私は考えています」

 

「正解はないと思いますので、私が聞いたお話を3つほどお伝えしようと思います」

 

……『看取りまで対応してくれるグループホームです。個室になりますが、日中は共有スペースでコミュニケーションをとり、母が孤独になることはありませんでした。自然な最期を迎えることができ、穏やかな顔を見たときは丁寧に対応してくれたのだと感謝の気持ちでいっぱいになりました』

 

……『入居に数千万円・毎月の住居費が数十万円かかりますが、食事や娯楽施設も充実している高級老人ホームです。住み慣れた家を離れることに抵抗のあった母ですが、カラオケなどをして以前より元気になっています。冗談ですが、自分たちの老後資金が無くなってしまわないか心配です』

 

……『自宅での介護です。自宅をバリアフリーに改修工事し、介護用品はレンタルしました。デイサービスなど利用できるサービスは全て利用しました。昼夜逆転した生活になることもあり大変でしたが、お世話したことで恩返しができたように思います』

 

「ずっと一緒に暮らしましょうという言葉には、私も胸を打たれました。お優しいですね。自宅介護から始めてもよいと思いますが、限界を感じたら無理をしないことです。お話を伺って、一番大切なことは思いやりなのだと改めて思いました。どんな選択をしても思いやりの心があれば受け入れてくださると思います」

 

カウンセラー:サナエール先

 

 

交流会をメインに様々なお悩みに耳を傾けながら多くの出会いをサポートしてきました。 ウェブテストとインタビューで診断するコミュニケーション診断やFP資格を活かしたオンライン相談カウンセラーとして幅広い問題解決アシストをしております。

■LINEトークCare 公式カウンセラー

 

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