症状別マイ胃薬食材で、つらい胃痛を改善～「食べすぎ胃痛」「胃の乾燥による胃痛」編
食べ過ぎ、飲み過ぎ、仕事のストレス……。つねに負担がかかりがちな日本人の「胃」。
胃は消化をつかさどる臓器「脾」と表裏一体の関係にあります。脾は湿気に弱いため、高温多湿の地に住む日本人のウイークポイント。さらに、脾の不調が胃に伝わってトラブルを引き起こすため、日本人は胃のトラブルを引き起こしやすいのです。
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胃痛は比較的、薬膳で改善しやすいジャンル。なんだか胃の調子がおかしいと思ったら、すぐに対処することで、改善をはかることができます。ただし症状によって対策が異なり、症状を見極めて食材を選ぶことが大切です。
胃痛はおもに「食べすぎ胃痛」「胃の乾燥による胃痛」「ストレス胃痛」「冷えによる胃痛」の４つに分かれます。
今回は「食べすぎ胃痛」「胃の乾燥による胃痛」について説明します。
もくじ
暴飲暴食で胃の消化機能がダウンした「食べ過ぎ胃痛」をカブやゆずでスッキリ改善
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「食べ過ぎ胃痛」は、暴飲暴食によって、胃の消化機能が落ちたことによって痛むケースです。吐き気がしたり、口臭が気になる、お腹にさわると気持ちが悪くなるといった特徴も見られます。
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おすすめは、カブ。消化を高めて、胃のもたれや腹部膨満感を解消する働きがあります。また、身体の上部に上がった「気」をおろす作用があるので胸やけや、吐き気にも効果的です。また、大根も消化を促す作用に優れています。
また食べ過ぎているときは胃に熱を持っているので、クールダウンしながら胃を元気づける「健胃消食」効果のあるトマトも役立ちます。そのほかタケノコも消化不良を改善する働きがあります。
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フルーツ類ではゆずや、きんかんが胃の不快感をスッキリさせる効果大。とてもものを食べられる状態ではない……というひとは、玄米茶をどうぞ。
もちろん、当面はつつましやかな粗食生活もお忘れなく。
「食べ過ぎ胃痛」におすすめの薬膳レシピ
出典：筆者にて撮影（カブのゆず風味サラダ）
★カブのゆず風味サラダ
消化を促進するカブ、胃をスッキリさせるゆずを組み合わせたレシピ。ゆず香るさわやかなドレッシングで、カブがポリポリいただけます。
【材料】2人分
カブ 小5個
ゆずの皮 少々
塩 少々
A(オリーブ油・ゆずのしぼり汁 各大さじ１、酢 大さじ１／２)
【作り方】
①カブは皮をむいて、半月切りにして塩もみし、水気をきる。
②①を混ぜ合わせたAであえて器に盛り、千切りにしたゆずの皮をのせる。
辛いものの食べ過ぎ、高熱が続いた後に起きやすい「胃の乾燥による胃痛」にはマンゴーやヨーグルトを
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胃に熱がこもり、その潤いが不足して乾燥することで起こる胃痛。原因としては、高熱が続いたときや、辛いものやスパイスの効いたものを食べ過ぎてしまったときに引き起こしやすい胃痛です。
のどが渇いたり、胃が熱い感じがする、便秘気味といった特徴がありますが、もっともわかりやすいのが「お腹がすいた感じがするのに、実際食べようとすると食べられない」という症状です。
こんなときは、中医学でいうところの「胃火」を鎮めて、胃に潤いを与える食材をとることが改善への近道。水のガブ飲みでは、胃の火は消えないのです。
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おすすめはマンゴー。胃をヒートダウンして潤いを与え、痛みをやわらげてくれます。いちご、梨も胃の「火消し」に役立ちます。
また、牛乳、豆乳、ヨーグルトも胃に潤いを与えて、乾燥による痛みを改善する働きがあります。
激辛料理が大好き、という人は、そもそもデザートでこれらを摂取しておくことをおすすめします。何も食べられない状態の人は、緑茶で胃のクールダウンに努めましょう。
「胃の乾燥による胃痛」におすすめの薬膳レシピ
出典：筆者にて撮影（マンゴー緑茶ヨーグルト）
★マンゴー緑茶ヨーグルト
胃の乾燥による胃痛のお助け食材・マンゴー、ヨーグルト、そして緑茶を組み合わせたデザート。緑茶のほろ苦さとマンゴーの甘み、ヨーグルトの酸味がマッチした美味しさです。
【材料】2人分
プレーンヨーグルト（無糖）１カップ
マンゴー缶（２００g） １／２缶
粉末緑茶 小さじ１
はちみつ 適量
【作り方】
①マンゴー缶の身は食べやすく切る。
②ボウルにヨーグルトを入れて、粉末緑茶を加えてよく混ぜる。
③②に①を加えて混ぜ、はちみつで好みの甘みに調える。
次回は、「胃痛の改善（その2）」におすすめの薬膳情報とレシピをお届けします。
11月９日（火）の配信予定です
