まめ得のタネ

神棚の祀り方・設置場所・方角の完全ガイド|お供えの並べ方から日々のお参りまで

出典:フォトAC


「神棚を置きたいけれど、どこに設置すればいいの?」

「お供えの並べ方や毎日のお参りの仕方がわからない」

新築・引越しのタイミングで神棚を新しく用意する方も多い一方、正しい祀り方を知らないままという方も少なくありません。

本記事では、神棚の設置場所・方角・お神札の並べ方・お供えの作法から、日々のお参りの仕方まで図解を交えて解説します。

 

神棚とは?

 

出典:神社本庁

 

神棚とは、神道においてお神札を納めて神様を祀る棚のことです。

伊勢神宮のお神札を中心に、氏神様の神社のお神札、崇敬神社のお神札などを祀ることが一般的です。
神社への参拝とあわせて、家庭でも日々神様に感謝を伝える場として古くから親しまれてきました。

家庭で神棚を祀る習慣は江戸時代以降、伊勢信仰の広まりとともに全国へ普及したといわれています。
「生活の中に祈りの場を設ける」という日本の伝統的な信仰の形が、今も受け継がれています。

神棚の種類

 

神棚にはさまざまな種類があります。
代表的なものは以下の3つです。

三社型(三社宮):扉が3つある最もスタンダードな形。伊勢神宮・氏神様・崇敬神社のお神札をそれぞれ別の扉に祀ります。

一社型(一社宮):扉が1つのコンパクトな形。3枚のお神札を重ねて納めます。

モダン神棚:洋室にも馴染むデザインで、壁掛けタイプや棚置きタイプなど多様なデザインがあります。


神棚には厳密に大きさの決まりはありません。

お神札がきちんと納まるものであればよいので、お祀りするお神札や神具を最小限にして、コンパクトサイズの簡易神棚を選んでも問題ありません。

 

神棚の設置場所と方角

 

出典:筆者作成

 

神棚を設置する際は、お神札が南向きまたは東向きになるように設置するのが望ましいとされています。

天照大神が太陽を司る神であることから、太陽が昇る東向きや、日差しが長く降り注ぐ南向きが重視されてきました。
つまり「北側の壁に設置して南向き」「西側の壁に設置して東向き」が一般的な配置例です。


ただし、家の造りによっては難しい場合もあります。
方角にこだわるあまりお参りがしにくい場所になるよりも、神様への感謝と敬いの気持ちをもって「できる形でお祀り」することが何より大切です。

設置する高さ

 

神棚は人の目線より高い位置に設置するのが基本です。
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階や集合住宅など上に人がいる場合は、神棚の上の天井に「雲」と書いた紙を貼るとよいとされています。
天井を「雲」のある空に見立てることで、神様が最も高い位置にいることを表します。

「天」や「空」の文字を使う場合や、雲をかたどった模様入りの「雲板」を設置することもあります。

 

楽天やamazonでも販売しています。

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また、人が集まることが多く、明るくて清潔な部屋が神棚に適しています。
家族が集うリビングや和室など、毎日お参りがしやすい場所を選ぶことも大切なポイントです。

 

【避けた方がよい設置場所】

・トイレ/洗面台/浴室などの水回り(清浄でない場所)

・キッチン(油汚れや熱気が発生しやすい場所)

・神棚の下を人が頻繁に通る場所(出入口・廊下の下)
・寝室への設置は禁止ではありませんが、就寝時に足を向ける位置や生活動線には配慮するとよいでしょう

・仏壇と向かい合わせの配置(どちらかにお尻を向ける形になるため)

 

お神札の種類と並べ方

 

出典:筆者作成

 

神棚に祀るお神札は主に3種類です。

 

神宮大麻(じんぐうたいま)

伊勢神宮から頒布されるお神札で、多くの家庭で中心のお神札としてお祀りされています。全国の神社社務所で授与されています。

 

氏神大麻(うじがみたいま)

今住んでいる土地の氏神様のお神札。お住まいの地域の氏神神社社務所で授与されます。

 

崇敬神社(すうけいじんじゃ)

特に信仰している神社のお神札。複数お祀りすることもできます。神棚の左扉に重ねてお祀りするか、神棚の横に立てかけてもよいでしょう。

 

【一社型のお神札の並べ方】

一般的には神宮大麻を最前列(または最も神前側)に納め、その後ろに氏神大麻、崇敬神社のお神札を重ねてお祀りします。

 

【三社型のお神札の並べ方】

三社型は中央の扉に神宮大麻、向かって右側に氏神大麻、左に崇敬神社のお神札をお祀りします。

なお、お神札に巻いてある薄紙は「上巻紙(うわまきがみ)」といい、お神札を清浄に保つためのものです。

神社によって考え方は異なりますが、一般的には上巻紙を外してからお祀りします。

 

また、扉は開けても閉じてもどちらでも構いませんが、神社や家庭によって習慣が異なります。

普段は少し開けておき、お正月や氏神様のお祭りの際には大きく開けてお祀りする形が多く見られます。

 

お神札は一年を目安に取り替え、古いものは神社でお焚き上げしていただくのが一般的です。

毎年年末から年始にかけて新しいお神札に取り替えるとよいでしょう。

 

お供えの種類・配置・交換頻度

 

出典:筆者作成

 

お米・お塩・お水・御神酒の配置には地域差や神社ごとの作法があります。

一般的には、お米を中央、お水を向かって左、お塩を向かって右に置く形がよく見られます。

 

基本のお供え物

 

神棚には以下のものをお供えします。

 

お米(洗米):神饌の中心となるお供えです。

お塩(盛り塩):清めの意味を持つお供えです。

お水:水玉(みずたま)という器に入れてお供えします。お供えする際はふたを取ります。

お酒(御神酒):瓶子(へいし)という器に入れ、左右1本ずつお供えします。ふたを取ってお供えします。清酒をお供えするのが一般的です。

榊(さかき):榊立てに入れ、左右1(一対)ずつお供えします。

 

お供えの交換頻度としては毎日新しく取りえるのが理想ですが、難しい場合は毎月1日・15日を目安に新しいものに取りえるのもよいでしょう。

榊(生榊)も毎月1日には新しいものに替えましょう。枯れる前には取りえるようにしてください。

 

日々のお参りの作法

 

出典:イラストAC

 

神棚へのお参りは毎朝行うのが理想とされています。

手順は以下の通りです。

 

①手を洗い清めてから神棚の前に立つ

②お供えを新しいものに取り替える(毎日または1日・15日)

③灯明(ろうそく)を灯す(ある場合)

④二礼二拍手一礼でお参りする

⑤心を落ち着けて感謝の気持ちを伝える。

⑥最後に一礼して下がる

 

監修者より――九星気学から見た神棚と方位の関係

 

出典:イラストAC

 

九星気学では、方位にはそれぞれ異なる気が流れており、その気との調和が日々の運気を左右すると考えます。

神棚を南向きまたは東向きに設置するのは、単なる慣習ではなく、太陽のエネルギーを取り込み、家の気の流れを整えるという意味でも理にかなっています。

 

九星気学では、北側の壁に設置して南向きにする配置を吉とみる流派もあります。

新築や引越しの際には、ぜひ方位も意識しながら神棚の設置場所を選んでみてください。

 

また、神棚へのお参りは「願うこと」よりも「感謝を伝えること」が本来の姿です。

毎朝の短いお参りが、自分の気持ちを整え、一日のスタートをより丁寧に始めるきっかけになります。

答えを探すための道標として、神棚との関係を育ててみてください。

 

神棚を新しく設置するベストなタイミング

 

出典:神社本庁

 

神棚の設置に絶対的な決まりはありませんが、以下のタイミングが縁起がよいとされています。

 

・新築・引越し直後

・結婚・新生活のスタート時

・大安/天赦日/一粒万倍日などの吉日

・年末年始(新年に新しい気持ちで始める)

・厄年・八方塞がりの年の始まり

 

よくある質問(FAQ)

 

Q1. マンション・賃貸でも神棚を設置できますか?

A. できます。壁に穴が開けられない場合は、ピクチャーレールや突っ張り棒を利用する方法がおすすめです。

壁掛けタイプや棚置きタイプの神棚もあります。

 

Q2. 神棚と仏壇を同じ部屋に置いてもよいですか?

A. 同じ部屋に置くこと自体は問題ありません。

ただし向かい合わせの配置はどちらかにお尻を向ける形になるため避けましょう。また上下に重なる配置も避ける考え方があります。

 

Q3. 扉は開けておくべきですか?閉めておくべきですか?

A. 開けても閉じてもどちらでも構いません。神社や家庭によって習慣が異なりますので、お祀りしやすい形で構いません。

 

Q4. 神棚の掃除はどうすればよいですか?

A. 定期的に清潔に保つことが大切です。

神棚の埃は白い布や半紙を使って丁寧に拭き取ります。

掃除の際はお神札をいったん取り出し、神棚全体を清めてから戻しましょう。

 

まとめ

 

出典:イラストAC

 

神棚は「正しく完璧に祀らなければならない」と構えすぎず、できる形で丁寧にお祀りすることが何より大切です。

設置場所は南向きまたは東向き・目線より高い位置・清潔な部屋が基本。

お供えは毎朝が理想ですが、毎月1日と15日を目安にするだけでも十分です。

日々の感謝を神様に伝えるこの小さな習慣が、家の気を整え、暮らしの土台をつくっていきます。

 

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