「シソ」の効果・効能・レシピ|スパイス・ハーブ手帖(29)
出典:photoAC(おなじみの和のハーブ「赤ジソ」と「青ジソ」)
古くから日本で愛されているハーブといえば「シソ」。さっぱりとした薬味としてよく使われる「青ジソ」と、梅干しの色付けに欠かせない「赤ジソ」の2種類が、食用として主に使われています。
防腐作用があるハーブとしても知られており、昔から食べ合わせの知恵として刺身などの生ものに添えられたり、梅干しなどの保存食品に使われてきました。身近なハーブの侮れないパワーに注目してみてはいかがでしょうか。
もくじ
シソの特徴
シソは、ヒマラヤやミャンマー、中国南部が原産で、日本には中国から伝わったとされています。その歴史は古く、縄文時代の遺跡からもシソの実が出土しているとか!平安時代には本格的に栽培が広まったそうです。
現在では、青ジソは「大葉」とも呼ばれ薬味として幅広く使用されていますが、本来シソという言葉は赤ジソを指すもので、青ジソはその変種です。赤ジソ・青ジソともに、β-カロテン、カルシウム、ビタミンB1などの栄養がたっぷり!身近すぎてあまり注目されていないものの、実はたくさんの魅力を秘めたスーパーハーブなんです。
シソの効果・効能
シソの効果・効能①<防腐効果>
シソの香り成分のペリルアルデヒドによる防腐効果や抗菌作用が知られています。
シソの効果・効能②<がん抑制効果>
シソに豊富に含まれるβ-カロテンはがん抑制効果が期待できるといわれています。
シソの効果・効能③<抗酸化作用>
シソの種子からとれるシソ油には抗酸化作用のあるα-リノレン酸が多く含まれており、健康食品として注目を集めています。
シソの効果・効能④<アレルギーの緩和>
赤ジソの葉に含まれるロスマリン酸、葉と実に含まれるルテオリンには、アレルギーの症状を和らげる効果があるといわれています。
シソを使った参考レシピ
出典:photoAC(色鮮やかな赤ジソドリンク)
シソを使ったレシピ①<青ジソのやみつきごま醤油漬け>
青ジソ10枚ほどを用意し、ごま油大さじ2、醤油大さじ1、いりごま小さじ2、おろしニンニク小さじ1をよく混ぜ合わせたタレを、青ジソと交互に重ね、最後に上からラップを密着させて冷蔵庫で1時間ほど寝かすだけ。さっぱりとして食欲のすすむごはんのお供になります。
シソを使ったレシピ②<赤ジソドリンク>
沸騰したお湯に赤ジソを入れ5分ほど煮出し、火を止めて赤ジソを取り出したら砂糖を加えてよく溶かし冷まします。粗熱が取れたら、お酢を加えると、鮮やかな真っ赤になります。よく冷やせば夏にぴったりのさわやかなドリンクのできあがり。
シソを使ったレシピ③<青ジソスムージー>
シソの栄養を効率よく摂るなら青ジソのスムージーがおススメ。良く洗って水気を切った青ジソを、お好みのフルーツや飲み物といっしょにミキサーで撹拌するだけ。おすすめはバナナと豆乳に青ジソの組み合わせ!意外にも青ジソの爽やかな香りがバナナの甘味と相性抜群です。