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フランスベッド福祉用具アドバイザーが教える（3）シルバーカーの選び方

更新日：2021/12/3

フランスベッド健康暮らし

出典：photoAC

「シルバーカー」と聞いてもピンとこないという方も多いのではないでしょうか。日本ではシルバーカーではなく「手押し車」と呼ぶこともありますが、足腰が弱くなってきているシニア世代の歩行を補助する目的で使用する器具のことです。

歩行が億劫になってくるとお散歩などの外出を控えてしまいがちですが、健康のためにも外へは出たいものです。そこで、今回もフランスベッド(株)の福祉用具アドバイザーの中村幸子さんに、シルバーカーの選び方のポイントなどを伺いました。

1 シルバーカーの種類
2 最適な「シルバーカー」を選ぶ３つのポイント
3 目的別おすすめのシルバーカーをご紹介

シルバーカーの種類

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近年ではさまざまなタイプのシルバーカーが販売されています。ハンドルを握って押しながら歩くシルバーカーは、安定した姿勢をとりやすく歩行をサポートしてくれる物で、自立歩行が難しい人が使用する「歩行器」とは異なります。シルバーカーはそのサイズと特徴に応じて以下のような種類があります。

⒈コンパクトタイプ

サイズの小さいシルバーカー。非常に軽量化されており、高齢の方でも容易に取り扱うことができるタイプ。狭い道などでも歩行がしやすく、電車やバスの乗り降りの際にも便利です。ただし、サイズ自体が小さいため収納力も少なめです。

⒉ミドルタイプ

コンパクトタイプよりも少し大きめのシルバーカー。コンパクトタイプよりも多くのものを収納できるため、買い物などにも重宝します。

⒊ボックスタイプ

もっとも大きいサイズのシルバーカー。収納力がたっぷりあり、安定感もあります。座面も大きく作られているため休憩するときにも便利です。ただし公共交通機関を乗り降りする際には少し面倒かもしれません。

⒋ボックスなしタイプ

買い物かごがついていないシンプルなタイプ。そのぶんコンパクトなため、操作性が高い場合が多いです。

最適な「シルバーカー」を選ぶ３つのポイント

サイズも豊富なシルバーカー。やはり収納力がある方が便利な気もしますが、実際に購入するとなったら何を基準に選べばいいのでしょうか？

「ポイントは３つあリます。１つめはサイズと重さです。ご自身にあったサイズ・重さのシルバーカーを選択しなければ、日々使用する中で体に大きな負担がかかってしまいます。例えば、公共交通機関を利用することがある方の場合、あまり重すぎると乗り降りが大変ですから、適切なサイズ・重量を選びましょう。

２つめは操作性です。折りたたみ方法やキャスターの角度調整、ブレーキ操作など、シルバーカーの種類によって各種機能の操作方法が大きく異なります。折りたたみの操作がワンタッチでできるものなど、ご自身の使いやすさに合わせて、無理なく使用できることが大切です。

３つめは機能・デザインです。体力に自信がない方は、疲れたり、体調に違和感を覚えた時に少し休めるような座面がしっかりした“座れる”タイプだと安心です。また、荷物入れの大きさや、カラーや柄などデザインもさまざまなので、長く使用するためにもご自身の好みに合わせて選びましょう」（中村幸子さん・以下同）