初めてのメスティン/孫とキャンプに出かけよう(2)
ここ数年のアウトドアブームの中で、最も販売を伸ばしたと言われているメスティン。
メスティンとはいわゆる飯盒(はんごう)のことで、野外でご飯を炊くだけでなく、焼き物や蒸し物、油を使った調理もできるということで大ブレーク。多くのアウトドアマンがこぞって購入したことは記憶に新しいところです。
そんなメスティン。最近では、100円ショップでもオリジナルの格安メスティンが販売されるなど、その勢いは止まることを知りません。
そこで今回はメスティンを使ってできるレシピを紹介。とても簡単に調理ができるので、キャンプやピクニック、庭でのべランピングでメスティンを使って、ぜひお孫さんと一緒に料理作りを楽しんでみてください。
フッ素加工済みメスティンがオススメ
一般的なメスティンは、主にアルミで作られています。アルミは軽量で、熱伝導性がよく、加工がしやすいという特徴があるのですが、残念なことに焦げ付くという欠点があります。事前にシーズニングという作業を施し、焦げつき防止をするという手段もあるのですが、正直なところ、これだけでは焦げ付きを防ぐことができない現状があります。
そこで今回使用したのが焦げ付かないメスティン。こちらはフッ素加工を施しているため、焦げがあまり付きません。
仮についても、水洗いをしながら、スポンジで優しく拭えばさっと落ちるので、初心者や焦げを毎回取るのが面倒という人は、フッ素加工のメスティンを買うのをオススメします。
出典:筆者にて撮影
商品名:フッ素加工メスティン/NUTS(泉和鉄工所)5,000円(税込)
メスティンレシピ3品をご紹介
今回はメスティンを使って3つの料理にチャレンジ。ぜひお孫さんと一緒に作ってみてください。なお、シングルバーナーを熱源として使用しています。
鯛めし
<材料(2人前)>
・米:1合
・真鯛:ひと切れ
・昆布:手のひらくらいの大きさ
・塩:適量
・小ネギ:適量
・水:160ml
・白だし:大さじ1
・お酒:大さじ1
・みりん大さじ1
・醤油:大さじ1
出典:筆者にて撮影(材料はたったこれだけ)
<作り方>
①お米を洗った後、メスティンに入れ、その中に水と昆布を入れて30分ほど漬けておく。
出典:筆者にて撮影(上品な鯛と昆布の相性は抜群)
②鯛は裏表に軽く塩を振って、15分ほど寝かせておく。その後、キッチペーパーで軽く水分を取っておく。
出典:筆者にて撮影(塩を振ると臭いの元となる水分が出てくる)
③白だし、酒、みりん、醤油を入れ、軽くかき混ぜた後、昆布の上に鯛をのせる。メスティンの蓋をして、20分ほど弱~中火で火をかける。
出典:筆者にて撮影(これだけで既に美味しそう)
④途中、蒸気が蓋を持ちあげるため、重しを置いて蓋が取れるのを防ぐ。
出典:筆者にて撮影(キャンプのときは、石を重し代わりに)
⑤20分炊いたら、火を止め、タオルに包み、ひっくり返して20分ほど蒸らす。
出典:筆者にて撮影(蒸らすことでご飯粒に含まれる水分が均一になる)
⑥蒸らし終えた後、昆布を取り、鯛の身をほぐして、ご飯と混ぜ合わせた後、小ネギをかければ完成。
出典:筆者にて撮影(贅沢な鯛めしも簡単に作ることができる)
1合でちょうど、2人で食べるにはちょうど良い量。普通にご飯を炊くのもいいですが、ひと手間かけた手料理で、お孫さんを喜ばせてあげてください。
ペペロンチーノ
<材料(1人前)>
・パスタ麺:60g(市販のサラダパスタを買えば、折らずに使える)
・鷹の爪:1個
・ニンニク:ひとかけ
・ベーコン:お好みで
・イタリアンパセリ:適量
・オリーブオイル:適量
・塩:適量
出典:筆者にて撮影(茹でる、炒めるパスタ料理もお手の物)
<作り方>
①メスティンでお湯を沸かす。沸騰してきたら、ひとつまみほどの塩を入れる。
出典:筆者にて撮影(すぐに沸騰するので、蓋は使わない)
②パスタの麺を入れる。このとき、推奨茹で時間より1分間短めに茹でる。茹で上がったら、お湯を切っておく。
出典:筆者にて撮影(今回使用したサラダパスタはメスティンにジャストサイズ)
③ニンニク、ベーコン、鷹の爪をオリーブオイルでよく炒める。
出典:筆者にて撮影(オリーブオイルは気持ち多めで)
④先ほど茹でた麺を投入し、よくかき混ぜた後、塩を振りかけ味を整える。最後にイタリアンパセリを振りかけて完成。
出典:筆者にて撮影(ニンニクの香りが食欲をそそる)
焼き物も得意なメスティンでは、焼きそばや焼肉なども美味しく作ることができますよ。
冷凍しゅうまい
<材料(1人前)>
・冷凍しゅうまい:数はメスティンに入る分
※メスティンにあったサイズの長バット網を使用
<作り方>
①長バット網を入れ、長バット網の脚が半分浸かるくらいの水を入れる。
出典:筆者にて撮影(蒸し物用の長バット網は、Amazonなどで売っている)
②長バット網の上にクッキングペーパーを引く。
出典:筆者にて撮影(クッキングペーパーを使用するとくっつかない)
③冷凍しゅうまいを並べ、メスティンの蓋を締め、弱火で8分ほど加熱したら完成(加熱時間はしゅうまいの大きさによります)
出典:筆者にて撮影(小さいサイズだと8個は並べられそう)
メスティンの蓋を使えば、お皿要らずです。
出典:筆者にて撮影(フッ素加工済なのでベタつかない)
まとめ
ひとつの調理器具で幅広い料理ができるメスティン。
1合用のサイズであれば、大体2人分の料理を作ることができるので、お孫さんとの2人きりの料理にはぴったり。ぜひメスティン片手にお孫さんと一緒に美味しい料理を作って、カッコいいところを見せてくださいね。