お買物探偵団

信州七味の定番、『八幡屋礒五郎』七味唐からしの歴史と独特の風味をピリッと味わう

出典:筆者にて撮影(八幡屋磯五郎本店外観)

 

おうち時間が増えた昨今、外食が減り家で食卓を囲む機会が多くなりました。そんな時に重宝するのが、風味豊かなピリ辛スパイス七味唐辛子。振りかけるだけの手軽なひと手間で、さまざまな料理に合いますよね。

 

七味唐辛子と言っても、味はひとつではなく、企業やお店ごとに独自の配合があります。ご自宅ではどちらの七味唐辛子をお使いでしょうか。また、七味唐辛子にこだわりはありますか。

 

今回は、日本三大七味と呼ばれる老舗のひとつ『八幡屋磯五郎』についてご紹介します。

 

 

七味唐辛子とは

 

そもそも七味唐辛子がどんなスパイスかご存じでしょうか。七味唐辛子とは、唐辛子をメインに香辛料や薬味を混ぜ合わせたスパイスのこと。

 

その名の通り、7種類の素材が調合されることが多いのですが、構成する材料に決まりはありません。そのため、お店ごとに違った味や香りが楽しめるのが七味唐辛子の面白さ。唐辛子のみを原料として作られる一味唐辛子のようなガツンとした辛さがなく、風味豊かな味わいが特徴です。

 

 

日本三大七味とは

 

七味唐辛子のはじまりは江戸時代。1625年、漢方薬をヒントに生み出され、やがて江戸から日本中に広まりました。七味唐辛子の老舗として知られているのが、日本三大七味とも呼ばれている、東京・浅草の『やげん堀』、京都・清水の『七味家本舗』、そして今回ご紹介する信州・善光寺の『八幡屋磯五郎』です。

 

東京・浅草の『やげん堀』では、唐辛子・焼唐辛子・黒胡麻・山椒・陳皮・けしの実・麻の実の7種を調合。2種の唐辛子による深みある辛さと山椒や胡麻などの香り高い風味が特徴です。

 

京都・清水の『七味家本舗』では、唐辛子・山椒・麻の実・白胡麻・黒胡麻・青のり・青紫蘇の7種を調合。香り豊かな素材が使用されているのが特徴です。

 

信州・善光寺の『八幡屋磯五郎』では、唐辛子・生姜・紫蘇・山椒・陳皮・胡麻・麻種の7種を調合。風味を大切に作られていて、辛味と香りのバランスがとれているのが特徴です。

 

 

『八幡屋磯五郎』のこだわりが詰まった秘伝の『七味唐からし』

 

『八幡屋磯五郎』の歴史は、江戸中期、1736年に善光寺境内で七味唐辛子が売り出されたところから始まります。山に囲まれた信州の土地は原料の栽培に適していたため、陳皮以外の素材はすべて地元産が使われていました。こうして、江戸とは違った独自の味わいを持つ『八幡屋磯五郎』の『七味唐からし』が誕生したのです。

 

出典:八幡屋磯五郎公式HP

 

『八幡屋磯五郎』の『七味唐からし』は、何よりもその風味を大切に作られています。唐辛子・生姜・紫蘇・山椒・陳皮・胡麻・麻種の7種類がブレンドされていて、辛味と香りのバランスがとれているのが特徴。

 

開封した瞬間から風味が落ちていくため、購入を迷っている方に対しては、早めに使い切れる小袋がお薦めされています。風味を一番に考える八幡屋磯五郎のこだわりが感じられますね。

 

また、地元産素材へのこだわりも。近年、県外産や外国産の原料が使われることが多くなっていましたが、原点に立ち返り、地元にて唐辛子の生産をスタートさせたとのことです。地元産の素材が多く使われた『七味唐からし』は、信州名物としての魅力がさらにアップしていくでしょう。

 

 

信州で愛されるスパイス

 

赤とゴールドの色鮮やかな缶でお馴染みの『八幡屋磯五郎』の『七味唐からし』。長野県の家庭には、一家に一缶あると言われるほど、県民に親しまれています。蕎麦屋など食事処に置かれていることもあり、街中で目にする機会も多いです。

 

パラパラと振りかけるだけで、シンプルな料理も風味豊かな味わいに。和食のアクセントにもってこいで、うどんやみそ汁によく合います。揚げ出し豆腐などのおつまみに振りかければ、ビールも進みますよ。

 

いつもの料理に飽きてしまったときや味にアクセントが欲しいときにちょい足しするだけ。この手軽さもいいですよね。

 

出典:筆者にて撮影(『七味唐からし』を振りかけた素うどん)

 

『七味唐からし』ひとつとっても、入れ物やサイズなど様々な種類が用意されています。定番の缶入りの他にも、瓶入りや袋入り、1回使い切りのひとふり袋まで用意されています。消費者に寄り添ったバリエーションがうれしいですよね。ちなみに筆者は、旅行の際にひとふり袋をバッグに忍ばせています。定番の缶入り14g400円(税込み)と値段も手頃。

 

 

『七味唐からし』だけじゃない!『八幡屋磯五郎』をもっと知ろう

 

『八幡屋磯五郎』には、定番の『七味唐からし』以外にも、たくさんの関連商品があります。柚子の香りが広がる『ゆず七味唐辛子』やカレーによく合うエスニックな味わいの『七味ガラム・マサラ』など。

 

出典:八幡屋磯五郎公式HP

 

ゴマがメインで配合された『七味ごま』は、ゴマの香ばしい香りと七味の辛さのバランスが絶妙です。ふりかけとしてご飯にかけるもよし、サラダなど料理に合わせるもよし。

 

また、店舗では調合も行っているので、自分だけのオリジナルブレンド七味も作れます。

 

スイーツやコスメといった意外性があるラインナップも見逃せません。スパイス専門店手作りのマカロンやチョコレート、本店店舗ではジェラートを楽しむこともできますよ。

 

 

まとめ

 

昔から変わらない秘伝の調合で『七味唐からし』の風味をしっかりと守る一方、商品開発や新しい分野にも挑戦する老舗『八幡屋磯五郎』。

 

料理のアクセントに悩んだら、まずは定番『七味唐からし』から試してみてくださいね。オンラインショップもあるので、一度お取り寄せされてみてはいかがですか。

 

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