寒がりの愛犬に「海苔スープ」で冬のケアを|手づくり犬ごはん(3)
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今回は、薬膳からみる愛犬の冬のケアについてお話したいと思います。
寒い毎日ですが、元気にお散歩に行ってますでしょうか。
童謡では、「犬は喜び庭駆け回り~~」と雪が降っても元気に走り回る犬の様子が描写されていますが、実際にはこたつで丸くなっている子も多いのではないでしょうか。
寒いと体も縮こまり、血の巡りも悪くなり、さらにカラダが冷えてしまいます。頑張ってお散歩して血を巡らせ、運動で体を温めるのも大事です。とは言え、朝晩の冷え切っている時のお散歩は負担が大きいので、できるだけ日中が良いかもしれませんね。
寒がりの愛犬には、「血」と「気」の巡り、「腎」の強化が大切
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血の巡りとともに東洋医学では「気」の巡りも非常に重要といいます。気に関係する臓器は「腎」とされています。
東洋医学でいう「腎」とは、腎臓や膀胱だけでなく、成長・発育、精力や、骨、脳、足腰、髪、ホルモンなどにも関係が深く、「腎」が弱ると、カラダの抵抗力の低下、抜け毛や白髪、脳機能の低下などが起こり、老化現象が進んだり、病気にもかかりやすくなったりするとされます。
特に腎は、耳と密接な関係があるとされ、耳のトラブルの原因が腎の場合も少なくないそうです。
この腎はまさにこの寒い冬に、最もケアすべき臓器とされています。腎は寒さに弱いので、まず冷やさないことが重要。腎のツボは犬の腰の辺りにあるので、特に冷やさないようにしましょう。
「腎」の強化には、黒い食べ物が良い
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食事では薬膳の観点から見ると黒い食べ物が良いとされています。
昆布やわかめ、海苔などの海藻類。黒胡麻、黒米、黒豆、黒きくらげやしいたけなど。
これらの黒い食材は腎を補い、体温を上げたり血を増やす作用のある食材が多く、まさに腎のケアにピッタリです。
私たちがいただくおせち料理にも、黒豆や昆布巻きなど腎に良いものが多いのです。他にも黒くないですが、海老や栗なども腎に良い食材ですので、寒い冬のお正月に食べるおせち料理は、とても理に適っている料理ですね。
手づくり犬のごはん「海苔スープ」をご紹介
今回は、腎のケアをするために、簡単にフードにトッピングできる海苔スープをご紹介したいと思います。
まず、作っておくと便利なのが昆布水。洗った昆布を水につけておくだけですが、かなり良い出汁が出ます。様々なお料理にも使えますので、常に作っておくと便利ですよ。
その昆布水を火にかけ、そこへ海苔をちぎって入れるだけ。簡単ですが、昆布と海苔でしっかりと腎のケアが出来ます。
【作り方】
①水の中に昆布を入れてひと晩置くだけ。水1リットルに対し、昆布10g程度です。
出典:筆者にて撮影(良い出汁がでます)
②作った昆布水を火にかけて、海苔をちぎりながら入れるだけで海苔スープのできあがり。
出典:筆者にて撮影(あたためて海苔を入れるだけ!)
③そのままスープをフードにかけてください。
出典:筆者にて撮影(おいしそうでしょ!)
腎の働きを助けるケアで、寒い冬も元気に乗り切りましょう。