60代。一番節約できるものって何でしょうか? |老後のマネー安心に(27)

出典:編集部にて作成
シニア世代の大きな悩みごとのひとつが「老後のお金」にまつわるあれこれです。
毎日のように、ファイナンシャルプランナー佐々木先生のもとには、老後のお金まわりの相談が寄せられています。その中から、みなさまにもきっと役立つ相談案件をこちらでご紹介します。金融の知識は〝0〟で大丈夫! 気軽に、一緒に勉強して、老後の安心づくりを進めましょう。
【今回のご相談】本気で節約を考え始めました。何から始めると良いでしょうか?

■年代:60代 ■性別:女性 ■相談カテゴリ:老後のマネー
───今回ご紹介するのは、本気で節約を考え始めた60代女性からのご相談です。
「最近は値上げがすごくて、これまで通りの生活をしていたら貯金がなくなってしまうという危機感があります。まだまだ子供にお金がかかるし、老後のことを考えたら貯金を減らしたくありません……。収入が増えれば一番いいのですが、それもそう簡単にはいきません」
「それなら節約しなければと思い、広告でお買い得チェックをして食品を買ったりしていますが、値上げがすごすぎて追いつけていないように感じます。外食も減らすようにしていますが、疲れていたりすると、つい外食で済ませようとしてしまう自分がいます。お店選びは、価格での選択を優先するようにしています。毎回、価格優先で考えていると、なんとなくつまらない気分になってきます」
「我慢ばかりのつまらない人生で終わってしまっては寂しすぎます。なんとなく節約はしていますが、もっと本気で考えなければと思うようになりました。もっと効率よく節約できるものってあるのでしょうか?また、皆さんはどんな節約をしているのか?参考になるものがあれば教えていただきたいと思います」
【お答え】継続的に出費が抑えられる固定費(携帯や光熱費)の節約から始めましょう

「終わりなき値上げ時代、そんな言葉を見たり聞いたりするようになりましたね。怒濤の値上げラッシュが、2026年も止まらないようです。食料品や日用品のみならず、電車賃や光熱費、ガソリンなど、暮らしに直結するあらゆるものが高くなりますね」
「困った、困ったと、嘆いていても切り抜けることはできません。これまでの生活を維持するためには、なんとなく節約している……では追いつけません。一番節約できるものって、なんでしょうか?固定費です!固定費は、一度見直すだけで継続的に出費が抑えられるからです」
「例えば『電気・ガス代』…使い方はもちろんですが、電力会社・ガス会社を見直す。『通信費』…格安SIMに切り替える。インターネットのプロバイダーを切り替える。スマホのオプション見直し。『住宅』…家賃の安い家に引っ越す。ローンの借入先変更。『その他』…自動車・保険の見直し。など」
「では、変動費は?『食費』『日用品費』『趣味・娯楽・交際費』『衣類費』などが思い浮かぶと思います。こちらは、実際に取り組まれている人が多いと思います。日々の行動のなかで工夫しやすく、効果も感じやすいものですが、この値上げ幅の大きさでは、節約できているという満足な実感は得られていないと思います」
「色々な取り組みを耳にします。調味料は、しょうゆ・みりん・酒しか買わず、〇〇調味料というようなお手軽な調味料は買わないことにしている。白髪染めのために通っている美容室の回数を減らすために、トップだけ隠せるウィッグを買いました。ふるさと納税で、高級品ではなく、洗剤などの生活必需品を返礼品としてもらうようにしている。等々」
「節約を始めても、途中で挫折してしまった人も多いと思います。節約をしようと、なんとなく思うだけでは長続きしにくいものです。目的が明確になると、節約は我慢ではなく達成の手段にかわります。例えば、生活費に貯金を取り崩さないようにする……など。目的を決めたら家族で共有することも大切です。この値上げラッシュを、上手く工夫して賢く切り抜けたいですね」

