「バタフライピー」の効果・効能・レシピ|スパイス・ハーブ手帖(40)
“おもてなしのお茶”とも言われている色鮮やかなバタフライピーは、東南アジア原産のマメ科の植物で、和名は「チョウマメ」と呼ばれています。紫色と青色を足したような鮮やかな色をした花びらが蝶に似ているので蝶豆と名付けられました。
この鮮やかな色の正体は、花に含まれている豊富なアントシアニンです。バタフライピーは細胞の老化を防ぎ、眼精疲労を和らげる効果が期待できるハーブです。
もくじ
バタフライピーの特徴
バタフライピーの歴史はとても古く、インドの伝統医学アーユルヴェーダでは何世紀にもわたり葉や茎、根が薬草として活用され、またタイ国でも2500年以上も前から薬や化粧品の原料、染料などに活用されてきました。
東南アジアに多く分布している多年草ですが、気温が低い冬の季節では冬越しするのが難しいため、一年草とされています。
バタフライピーの特徴である鮮やかな色は、簡単に濃度を変えることができるため扱いやすく、自然由来の着色料としても環境にも優しい事から注目されているハーブです。
バタフライピーの効果・効能
バタフライピーの効果・効能①<眼精疲労>
鮮やかなバタフライピーには、アントシアニンという物質が多く含まれています。このアントシアニンは、目の網膜の物質の再合成を促進する効果があるため疲れ目の回復に効果が期待できます。
バタフライピーの効果・効能②<美白効果>
アントシアニンは、肌が黒くなる原因のメラニンのもととなるチロシンの酸化を防止する事ができるので抗酸化作用があると言われています。
バタフライピーを使った参考レシピ
出典:photoAC(レモンを入れると色が変化するバタフライピードリンク)
バタフライピーを使ったレシピ①<バタフライピーのレモンスカッシュ>
バタフライピーをコップなどに入れて熱湯を注ぎ、冷まします。冷めたら氷を入れて炭酸水を注ぎ、レモン汁を大さじ1入れて出来上がりです。
バタフライピーにレモン汁を入れると紫色に変化するので、とても綺麗です。お好みでお砂糖や蜂蜜を入れても美味しいです。
バタフライピーを使ったレシピ②<ホットティー>
バタフライピーをティーポットに入れて熱湯を注ぎ、5分ほど蒸らすだけで簡単にホットティーが作れます。そのまま飲んでも美味しいですが、お好みでレモンを絞ったり、蜂蜜を入れても美味しく飲めます。
バタフライピーを使ったレシピ③<バタフライピーゼリー>
鍋に水を入れて火にかけ沸騰したらバタフライピーを入れて煮出します。そこへ好みの量の砂糖を加えて溶かします。火からおろしたら、ふやかしたゼラチンを加えて溶かします。それを型に入れて粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて冷やし固めれば、綺麗な色のバタフライピーゼリーが出来ます。