「ラベンダー」の効果・効能・レシピ|スパイス・ハーブ手帖(38)
出典:photoAC(癒しの香りと花色が美しいハーブ「ラベンダー」)
やわらかな花色と香りで人気のラベンダーは、ハーブ界の女王と呼ばれることもある人気の高さで知られています。芳香成分がどの部位にも存在している点が人気の理由のひとつだといえるでしょう。
日本でも広く浸透しており、その用途は実にさまざまです。観賞用やアロマセラピーでの使用で癒され、食用としても活用できます。また、健康面でも効能が期待されているハーブです。
もくじ
ラベンダーの特徴
ラベンダーは、イタリアやスペインなど地中海地方を原産地とするシソ科の多年草です。古代ローマでは薬用や美容に、そして入浴剤として用いられていました。欧米やアフリカにも分布しており、日本では富良野のラベンダーがよく知られています。
花色は青紫ですが、薄いものから濃いものまで多くの種類があり、見た目はさまざまです。ラベンダーは味わいよりも香りを楽しむハーブだといえます。
ラベンダーの効果・効能
ラベンダーの効果・効能①<リラックス効果>
ラベンダーには主成分として酢酸リナリルとリナロールが含まれています。酢酸リナリルはセロトニンの分泌を活発化させる作用をもつとされており、セロトニンは精神的な落ち着きを促す物質です。
リナロールが放つさわやかな香りは、癒されたい心にピッタリ。落ち着いた気分でゆったりとした時間を過ごしたいときは、ラベンダーティーやラベンダーオイルを使ったアロマセラピーがよいでしょう。睡眠不足を感じているときにも効果が期待できます。
ラベンダーの効果・効能②<鎮痛作用>
ラベンダーの成分には鎮痛作用があると言われています。ラベンダーの香りが、脳で感じる痛みをやわらげるのではないかと考えられています。
ラベンダーの効果・効能③<美容効果>
ラベンダーオイルには皮膚のトラブルを軽減する効果が期待されており、美肌につながることから美容効果も期待されています。
ラベンダーの効果・効能④<消化器系への働き>
消化器系の不調による食欲不振などにもラベンダーがよいといわれています。
ラベンダーを使った参考レシピ
出典:photoAC(ラベンダーを含む3種のカラフルなマカロン)
ラベンダーを使ったレシピ①<ラベンダーティー>
ラベンダーの代表的な楽しみ方といえばハーブティーです。ハーブティーの中でもラベンダーティーはアレンジがおすすめ。コラボする食材の選び方で、味わいが大きく変わります。
人気の飲み方のひとつがラベンダーレモネードです。ラベンダーティーに水とレモン果汁、はちみつも少々加えましょう。それぞれの分量を調節することで、自分好みのラベンダーレモネードが完成します。レモン以外の組み合わせはお好み次第で、リラックスしながらさまざまな味を楽しんでください。
ラベンダーを使ったレシピ②<ラベンダーのお菓子>
ラベンダーのイメージといえば料理よりもお菓子! ラベンダーマカロンやラベンダークッキーも人気です。作り方はいつものマカロンやクッキーと変わりません。違う点は粉砕したラベンダーをよく馴染ませることです。
ラベンダー以外のハーブを加えたお菓子と一緒に、カラフルに作るのもよいでしょう。