まめ得のタネ

50代。ホーム入居か自宅介護か? 母の介護に迷っています|悩みを解決!(38)

出典:編集部にて作成


ひとは老若男女を問わず、悩みを抱えて生きているものです。その悩みの中には家族や親しい友人には相談しづらくて、一人で抱え込んでしまう悩みがあります。辛くて押しつぶされそうになることもありますよね。

 

でも、人に話すだけで気持ちが少し軽くなることもあります。カウンセラーは、そんなお悩みに寄り添ってお話を聞きながら、一歩を踏み出すお手伝いをしています。

 

この「悩みを解決!」シリーズでは、カウンセラーが出会ったお悩みをご紹介します。今回は、しげはる先生に寄せられた相談です。参考になることが一つでもあるとうれしいです。人生は楽しくなきゃネ!

 

【今回のご相談】母が認知症になり、同居している兄夫婦は老人ホームへの入居を考えています。私がお世話をしなくてもよいものかと悩んでいます

 

■年代:50性別:女性 相談カテゴリ:介護・家族

 

───今回ご紹介するのは、兄夫婦と同居していた母親が認知症になり、老人ホームへの入居を進めているが、自分が母親のお世話を引き受けた方が良いのではと悩んでいる50代女性のご相談です。

 

80代後半になる私の母は、実家で兄夫婦と暮らしています。兄夫婦は結婚して30年になります。結婚してからずっと両親と同居してくれています。20年前に父が亡くなり、現在は子供のいない兄夫婦と母の3人で暮らしています」

 

「実は、母は兄のお嫁さんのことをあまり気に入ってはいません。私が実家に帰ると、お嫁さんに対する愚痴が始まります。例えば、帰宅時間が遅いとか、出来合いのものが多いとか、部屋が汚いとか……。それでも30年も一緒に暮らしてこられたのは、嫁と姑の関係で兄に負担をかけることは避けたいと思っているのだと思います。いくつになっても我が子は可愛いものなのですね」

 

「母には、気になっても夫婦のことには干渉しないように話していますが、嫌味な発言をしてしまうこともあるようです。お義姉さんもイラッとすることもあるようですが、そこは兄の出番で、愚痴を聞いたりしてフォローしているようです。色々あっても、母が具合の悪い時等にお世話してくれるお義姉さんには、私も母も感謝しています」

 

「そんな母に認知症の症状が出てきて、色々と問題が起きてきました。兄から『母の面倒を見る気はあるか?』と聞かれました。私は結婚して夫と子供と3人暮らしです。『もちろん、私が引き取ってもいいよ』と答えましたが、広い家でもないし内心負担に感じてしまいました。それから数か月して、老人ホームへの入居を進めているとの連絡をもらいました。ホッとしたものの、母は老人ホームに入ることをどう思っているのだろうか? 私が面倒を見た方がいいのではないか?と悩んでいます」

 

【お答え】無理して面倒を見ることより、お母様が喜ぶことを考えましょう。ホーム入居後は、積極的に会いに行くことがお母様にとって一番嬉しいことだと思います。同時にあなたの心も癒されると思います

 

 

「核家族が増加しているなかで、息子さんご夫婦と同居して過ごせたことは、お母様にとってはお幸せだったと思います。お嫁さんに不満のないお姑さんはいませんし、お姑さんに不満のないお嫁さんもいません」

 

「愚痴を言いながらも、お嫁さんに対して感謝の気持ちをお持ちになっていたお母様は素晴らしいですね」

 

「お義姉様に長い間お母様のお世話をさせてしまったことで、最後はご自分が面倒を見なければと思う心苦しいようなお気持ちもわかります。また、お世話されるお母様としても、お嫁さんよりも実の娘との方が気兼ねなく過ごせるのではないかと思うお気持ちもわかります」

 

「ですが、認知症の症状もあるとなると自宅での介護は大変です。それを実感して、老人ホームへの入居を決断されたのだと思いますので、あなたが面倒を見なかったとしても、申し訳なく思うことはないと思います」

 

「そのような思いがあるのであれば、老人ホームへ入居したら積極的に会いに行きましょう。現在は、コロナ禍で面会に制限もあるようですが、ご家族と会うことは大きな励みになるようです」

 

「介護の仕事をしている友人が話していましたが、どんなに良い関係が築けたと思っても、ご家族と話すときの表情や笑顔をみると、やはり家族にはかなわないな~と感じるのと同時に、ご家族の存在は欠かせないと思うそうです。これからのお母様との時間を大切にお過ごしくださいね」

 

カウンセラー:しげはる先生

 

 

ファンの多いコーヒー専門家が、コミュ力や会話の深め方等でも人気のカウンセラーとなりました。 喫茶店のマスターにでも話すつもりで、お話しください。あなたがたどり着きたいところに届くように、お力添えしましょう。

■ LINEトークCare 公式カウンセラー

 

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