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「フェンネル」の効果・効能|スパイス・ハーブ手帖(9)

出典:photoAC(甘い香りと爽やかな風味が特徴の「フェンネル」のシード)


古くから世界各地で重宝されてきたスパイス・ハーブ「フェンネル」。ウイキョウとも呼ばれるこの植物は、種、茎、葉、それぞれの特徴にしたがって、さまざまな料理に用いられています。

 

フェンネルシードと呼ばれる種は、インドではカレーの調味料のひとつとして、また食後の口直しとして、またヨーロッパでは葉や茎の部分は、古くから香味付けや食材として重宝されてきました。

 

食物繊維、ビタミンやミネラルも豊富に含まれており、消化促進や去痰作用などの健康効果もあるとされるスパイス・ハーブです。

 

 

フェンネルの特徴

 

スパイス、ハーブ、また生薬としても用いられているフェンネル。セリ科の多年草フェンネルの原産地は、地中海沿岸もしくはヨーロッパと言われ、ヨーロッパだけでなく、アジア、アメリカ、オーストラリアなど、世界各地に生育しています。種子だけでなく、茎や葉も食用として使われるため、生息地それぞれの食文化や歴史に沿って、多種多様なレシピが存在します。

 

フェンネルはビタミン、ミネラル、食物繊維を豊富に含み、貧血予防や消化促進をはじめとする効能が認められると言われています。種はカレーのスパイスとして、茎や葉は食材や風味・香りづけとして、いろいろな料理に用いられています。

 

ほんのり甘い香りとかすかにほろ苦い風味が特徴のフェンネル。魚料理との相性が抜群で、焼き物をはじめ、スープ、煮物、サラダなど、好みやアイデアしだいでいろいろな料理に用いることができます。種、茎、葉と、部位によって調理法や使い方を考える楽しみもあるフェンネル。いつものレシピに加えアレンジすることで、一味も二味も違った味わいが楽しめます。

 

 

フェンネルの効果・効能

 

フェンネルの効果・効能①<消化促進作用>

フェンネルに含まれるアネトールという成分には、胃腸の機能を整える作用があり、消化促進に効果があるとされています。

 

フェンネルの効果・効能②<食欲増進に>

フェンネルにはブドウ糖をエネルギーに変換するはたらきのあるビタミンB1が豊富に含まれています。食欲不振や倦怠感、疲労といった症状を改善したいときに積極的に摂るとよいでしょう。

 

フェンネルの効果・効能③<貧血予防・改善に>

ビタミンB12とともに造血作用に重要な役割を果たす葉酸。フェンネルにはこの葉酸も含まれているため、貧血予防や改善にも効果が期待されます。

 

 

フェンネルを用いた参考レシピ

 

出典:photoAC(フェンネルの葉を飾った白身魚のポワレ)

 

フェンネルのレシピ①<カレーのスパイス>

インド料理ではフェンネルシード(種)は魚介類や豆と相性が良いとされています。エビや魚、ひよこ豆やダル()カレーを作る際には、熱した油にフェンネルシードやクミンシードを入れ、油全体にスパイスの香りや風味を移しましょう。

 

フェンネルのレシピ②<白身魚のポワレの飾りとして>

フェンネルの葉は洋風レシピによく合います。小麦粉をまぶした白身魚をオリーブオイルでかりっと焼き、お皿にきれいに盛り付けたら、フェンネルの葉を飾ってみましょう。フェンネルの甘く爽やかな香りが白身魚と絶妙にマッチし、見た目も美しいフレンチレシピの出来上がり。

 

フェンネルのレシピ③<フェンネル入りドレッシング>

レモン汁と塩・胡椒、オリーブオイルを合わせたドレッシングに、刻んだフェンネルの茎と葉を混ぜ合わせると、フェンネル入りのサラダドレッシングの出来上がり。フェンネルの爽快な風味と香りがなじんだドレッシングは、野菜や魚介類のサラダにぴったりです。

 

 

 

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