まめ得のタネ

歯科医が答える!(5)孫に口が臭いと言われたら?

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かわいいお孫さんから「お口くさい!」なんて言われたらとてもショックですよね。ミドル世代に入ったあたりから、知らずに口臭を発している人がかなり多くいます。それは年齢を重ねるにつれて口臭の原因が増えるからです。口臭で人を不快にさせてしまわないように、口臭には気をつけたいものです。そこで、口臭の原因や予防について歯科医の廣井久美さんにお話しを伺いました。

 

口臭の原因はほとんど口の中にあ

 

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「口臭の原因は、体のどこかに病気を抱えていたりする場合もありますが、ほとんどが口の中にあります。まず、考えられるのは歯周病です。以前の記事でもご説明しましたが、歯周病によって歯と歯ぐきの間に歯周ポケットができると、そこが細菌の格好のすみかとなります。細菌の中でも嫌気性菌は代謝の過程で硫化水素やメチルメルカプタンを産生します。これが口臭のもとになるのです」(廣井久美先生・以下同)

 

そのほかに考えられる原因は?

 

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ニンニクやニラ、ネギなど臭いの強いものを食べたり、アルコールや喫煙も口臭がキツくなりますよね?

 

「臭いの強いものを食べたり、お酒を飲んだり喫煙したりするとありえますね。一度体内に取り込まれた臭いの元になる成分は、胃の中で消化され血液を介して全身に循環されて、肺を経由して吐き出されます。食事をした直後だったりすると、お口をきれいにしても臭うことがあります」

 

50代を超えると口臭が強くなるのはなぜ?

 

若い頃はそれほど気にならなかった自分の口臭ですが、50代あたりから気になり出したという声も耳にします。

 

「年齢を重ねるにつれて人は唾液の分泌量が減っていきます。顎周りの筋肉が衰えて唾液腺を刺激しにくくなるため、唾液があまり分泌されなくなってしまうのです。口内が乾燥状態となり、ネバネバや口臭が引き起こされるというわけです。

 

また、高齢になると薬を飲んでいる方が増えますが、薬の副作用でドライマウスになっている方もいます。その場合は、一度医師や薬剤師さんに相談してみてください」

 

口臭予防には「舌」がポイント

 

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「口臭予防はとにかくお口の中を清潔に保つことです。歯磨きと定期的な歯医者さんでの検診を心がけてください。そして、みなさんが見落としがちなのが “舌” なんです。

 

 舌もしっかり磨いて“舌苔”を取り除くことが大切です。舌苔とは、細菌や食べかす、はがれた粘膜などが舌の表面に付着してできた白い苔状のかたまりです。舌の表面には舌乳頭(ぜつにゅうとう)という細かい突起がたくさんあり、この中に食べかすや口の中ではがれた粘膜がたまり、細菌のすみかになっています。ですから、口の中を清潔に保つことがもちろん基本ですが、舌ブラシを使って舌苔を取り除くことも口臭予防には大切なことです」

 

 

(先生のプロフィール)

廣井久美先生/奥羽大学歯学部卒業。歯科医師。都内の歯科医院勤務。

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