エビ、しょうが、ねぎなど「陽」のパワー食材で「やる気」をアップ!
なんだか最近やる気が出ない。仕事ばかりか、大好きな趣味まで、なんだかおっくう……。そんなときはまず、食べているものを見直すことをおすすめします。
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チェックしたいのが「陰と陽のバランス」です。中医学では「陰陽学説」といって、この世にあるすべてものは、陰と陽に分かれるという考え方があります。陰と陽は対立しあいながらも、互いに影響しあう2つの要素から成り立っています。光があるから夜があるように、お互いに相手なしに存在することはできません。自然界はいつも陰と陽に傾きつつも、つねにバランスをとっているのです。
人間の身体もいつも、陰と陽に傾きながらバランスをとっています。健康な身体を維持するためには、陰陽のバランスがとれた「陰陽平衡」の状態であることが大切。
身体が陰に傾くと「陰気」になってしまう!?
どうも気力がわかない、動きたくない、なんだか暗い気分…というときは、ふだんの食事が「陰の食材」に偏り、身体が陰に傾いた状態であることが多いのです。
すべての食材は陰と陽、そしてどちらでもない中庸に分かれています。食事は陰と陽のバランスがとれていることが基本。陽の食材は身体を温め、陰の食材は冷やして潤いを与えます。
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陽の食材の代表例としては、野菜ではねぎ、ニラ、しょうが、にんにく、肉類は羊肉、牛肉、魚介ではエビ、赤貝、なまこ、そのほか栗、くるみ、シナモン、黒砂糖などが挙げられます。
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一方、陰の食材としては、野菜ではトマト、大根、ゴーヤ、セロリ、きゅうり、魚介ではアサリ、カニ、肉類は豚肉、そのほか豆腐、梨、バナナ、柿、緑茶などがあります。
陽の食材が足りずに、身体が陰に偏るとやる気がない、冷える、疲れやすくなる傾向があります。まさに「陰気」になってしまうというわけ。陽の食材はまさに「やる気スイッチ」。取り入れることによって活力を養い、パワフルで前向きになれるのです。
朝食に陽の食材を取り入れると、朝から「やる気モード」全開に!
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また、朝からやる気モードを全開にするには、朝食に陽の食材を取り入れるのがおすすめ。
時間も陰と陽に分かれています。昼は陽、夜は陰の時間。陽がスタートする朝のタイミングで、ネギ多めの味噌汁やしょうがたっぷりのスープ、シナモンティーなどを取り入れると身体にエンジンがかかり、気合が入りやすくなるのです。
陰の食材は、もっとも陽が盛んになる、11~15時にとるのおすすめ。逆に最も、陰が盛んになる23~3時の間に取り入れると、一気に身体が陰に偏るので控えましょう。これは、冷えが気になる人の食事対策としても、役立ちます。
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一方、陽の食材に偏り、身体が陽に傾くと怒りっぽい、落ち着きがない、のぼせるといった症状が起きやすくなります。この場合は、もちろん陰の食材を補うこと。とくに偏った症状がないときは、バランスよく両方の食材を取り入れることが大切です。
ちなみに、陰陽バランスは子どもにも現れやすく、身体が陽に傾いているとキレやすく、陰に傾くと不登校になりがちです。食事に注意してあげましょう。
「やる気アップ」におすすめの薬膳レシピ
出典:筆者にて撮影(桜エビのパワースープ)
★桜エビのパワースープ
陽の食材であるエビは魚介の中で、最も身体を温めるうえに疲労回復、アンチエイジングにもおすすめ。桜エビを使えば殻をむく、背ワタをとる……の手間いらず。だしも出てやさしい味わいに。同じく陽の食材・ネギを長ねぎと細ねぎのダブルで使い、しょうがをたっぷり加えた「やる気スープ」はパンにも、ごはんにも合う味わいです。
【材料】2人分
桜エビ 6g
ねぎ 1/2本
細ねぎ 3本
しょうが 1かけ
オリーブ油 大さじ1/2
バター 5g
A(しょうゆ 大さじ2、酒大さじ1、みりん 大さじ1/2)
水 2カップ
塩・こしょう 適量
【作り方】
①ねぎは斜め薄切り、細ねぎは小口切り、しょうがはすりおろす。
②フライパンにオリーブ油とバターを熱し、桜エビ、ねぎを炒める。
③②に水、A、しょうがを入れて3分煮たら、塩・こしょうをふって味を調えて器に盛り、細ねぎを散らす
次回は、「膀胱炎の改善」におすすめの薬膳情報とレシピをお届けします。
11月23日(火)の配信予定です