管理釣り場でルアー釣り/孫と釣りに出かけよう(1)
出典:筆者にて撮影(管理釣り場でのメインターゲット ニジマス)
川でフナを釣ったり、防波堤でハゼやキスを釣ったりした子ども時代の思い出がある方も多いでしょう。けれども、今は習い事や塾、ゲームなどで忙しく、子どもたちが屋外で遊ぶ機会が少なくなったように思います。
密を避けた暮らしが求められる今だからこそ、自然の中でのんびりゆったり楽しめる釣りにお孫さんと一緒にでかけませんか?
釣りには様々な種類がありますが、初心者にもオススメしたいのが管理釣り場での釣り。名前の通り、管理されている釣り堀のことです。ただ、昔からある餌を付けてウキの動きをじっと見る“待ちの釣り”とは異なり、“攻める釣り”で魚を狙うため、子供から大人まで幅広い層に人気があります。ぜひ、チャレンジしてみましょう。
「道具を持っていないし、投げ方も釣り方も知らないし……」という場合でも大丈夫。ほとんどの管理釣り場には、道具のレンタルや販売がありますし、初心者の人にはレクチャーや釣り教室を行っている釣り場もあるため安心して楽しむことができます。
もくじ
管理釣り場とは
出典:筆者にて撮影(たくさんの魚を目視することができる)
自然の川や人口の池の中に魚を放流し、主に竿とリールを使ったルアー釣りやフライフィッシング、テンカラ釣りといった擬似餌を使って魚を釣るスタイルの釣り堀のことを指します。
魚種は、ニジマスを中心に放しているところが多く、ヤマメやイワナなどの渓流魚がいるところも。釣り場によっては、幻の魚イトウや品種改良により大型化したマス類たちもいるため、それらを求めて毎週のように通っている釣りファンがいるほどです。
料金は、大人は1日券で4,500円前後、小学生以下で2,500円前後必要ですが、半日券、ナイター券など細かく設定されているところも多いため、その時々の予定に合わせて楽しむことができます。
管理釣り場には2つのタイプ
管理釣り場は、主に川を人口的に区画した自然渓流タイプと、水を溜めた池に魚を放つポンドタイプに分かれます。
自然渓流タイプは川の上流部に作られることが多いため、夏でも水は冷たく、ひんやりしています。水が綺麗な釣り場が圧倒的に多く、魚は丸見え!
また、バーベキュー場を併設している釣り場も多いので、子供夫婦やお孫さんと一緒に大勢で楽しむのにも向いています。
出典:筆者にて撮影(自然の渓流と違って区画整備され、足場も安全)
一方のポンドタイプは自然の川を活用しないため、都市部に作られることもあります。水の透明さは望めませんが、濁っている釣り場では魚が見えない分、いつ魚が食いつくかわからないスリルと釣り上げるまで魚の大きさがわからないドキドキがあり、自然渓流とは違う楽しみ方を味わえます。
出典:筆者にて撮影(ポンドタイプの釣り場)
事前準備はこれだけ!
初めてチャレンジするときは、事前に釣り道具を買わず、レンタルすれば十分。ハマった後からでも道具の購入は遅くありませんので、まずはレンタルで道具に慣れることから始めましょう。
出典:筆者にて撮影(入漁券とプライヤー)
ただし、これだけは持っていって欲しいという道具がプライヤー。プライヤーは針を外す、糸を切るときなどに使うのですが、これがないと釣れた魚の針を外すのに苦労します。指で針を外そうとすると怪我をしてしまう可能性がありますので、ぜひご用意ください。管理釣り場の売店にもあるとは思いますが、ホームセンターなどで先に買っておくことをオススメします。
出典:筆者にて撮影(レストランが併設されている管理釣り場)
管理釣り場によっては、レストランが併設されている釣り場もありますが、その多くは軽食販売のみです。事前にホームページなどで確認をし、必要な場合は事前調達してください。
管理釣り場に着いたら
現地に着いたら、まずは入漁券売り場で人数分の券を購入(購入後は常時、携帯を)。ここでは、その時期によく釣れるポイントについての情報も教えてくれるので、しっかり聞いておきましょう。
また、道具のレンタルをする場合はこのタイミングで。魚を入れる網のレンタルをしている釣り場もありますので、置いてあればぜひ借りておきましょう。
では、さっそく釣りをはじめましょう!
ルアー釣りのコツを教えてもらいましょう
管理釣り場では、ルアー釣り、フライフィッシング、テンカラ釣りなどが楽しめますが、今回はすぐにマスターできるルアー釣りを紹介します。
ルアー釣りは、金属製やプラスチック製のルアー(疑似餌)を使い、魚を誘う釣法。リールの付いた竿を使い、ルアーを投げて魚を釣ります。
出典:筆者にて撮影(初心者にオススメのDAISO180cm竿とリールセット1,100円(税込))
ルアー釣りは本当に楽しい釣りですが、ルアーの投げ方と巻き上げ方など、いくつかのコツを覚える必要があります。はじめての方は、管理釣り場のインストラクターに教えてもらいましょう(講習やサポートの有無は事前に調べてくださいね)。
また、以前に経験のある方は、上記写真のような驚くほどリーズナブルな竿とリールが販売されているので、購入して持参されてもいいでしょう。
ルアー釣りのおもしろさ
天然河川に棲むニジマスなどの渓流魚は、普段、小魚や虫などを捕食しています。その小魚や虫を模した疑似餌がルアーです。
リールを巻くと、水中のルアーが小魚や虫のように動き始めます。いかに本物らしく動かして、魚を騙せるか!その知恵比べを楽しむのがルアー釣りの面白いところ。
管理釣り場のルアー釣りでは、主に、スプーン、スピナー、クランクベイト、ミノーといったルアーを使用しますが、今回は初心者でも扱いやすい3つのルアーをご紹介いたします。
出典:筆者にて撮影(左からスプーン、スピナー、クランクベイト)
スプーンは水に沈めてからリールを巻くと、フラフラと弱った小魚のように漂う管理釣り場の基本ルアーです。
スピナーはリールを巻くと、ブレードが回転しなが動くルアー。水の中に波動を与えるその泳ぎは、虫が羽をバタつかせ逃げ惑う姿とも言われています。落ちてきた虫が目の前にいると思った魚が思わず食らい付いてくるはずです。
クランクベイトは魚を模した形のルアー。リールを巻くとリップと呼ばれる舌のような形の潜航板を支点に、左右にお尻を振りながら泳いでくれます。リールを巻いている間は、手元にぶるぶるという振動が伝わってきます。
はじめは、投げた後、リールを巻くことを楽しんでください。投げて1秒経ったら巻く、5秒経ったら巻くなどの変化を付けてみると、ルアーが泳ぐ潜航深度が変わるため、狙う魚も変わってきます。またリールを巻くスピードも1秒間に1回転を基本に、速く巻いてみたり、ゆったり巻いてみたりと変化をつけてみてみると、魚からの反応が変わることがあります。
興奮必至!魚からのアタリ
魚がルアーを食ったときの反応のことをアタリと言いますが、こちらは竿を通じて明確に感じることができます。
例えば、リールを巻いていると、いきなり手元に「コンッ」という強い衝撃が来たり、「グーッ」と糸を引っ張るような感覚がありますが、これこそ魚がルアーを食ったという証拠。
突然、自分が泳がせているルアーに襲いかかる魚のアタックは、何度経験しても興奮するはずです。
アタリがあったら、慌てずに20cmほど上に竿をキュッとあげて、魚の口にしっかりと針を掛けてください。すると、グングンという魚の引きを味わえるはずです。このとき、魚は命を掛けて逃げようと必死の抵抗を試みますが、この瞬間もアタリ同様、実は魚釣りの醍醐味。そのため、魚の引きを味わいながら、ゆっくりと取り込んでください。待望の1匹をゲットしたときには、きっと口でも言い表せない達成感と安堵感、感動を味わえるはずです。
まとめ
釣り場によっては、釣った魚を持ち帰ることができるため、釣った後に魚を食べる楽しみを味わえます。釣った魚に感謝をし、命をいただくという教育の意味でも管理釣り場はオススメですよ。
はじめての場合は、必ず「管理釣り場」「初心者おすすめ管理釣り場」などでネット検索や下調べをして、必要なサポートを受けられる釣り場を選んでお出かけください。