最初の100円ショップが開店した都道府県は?|お買い物トリビア(113)

出典:photoAC(消費税導入前はワンコインで買えました)
たった100円でさまざまに便利なものが手に入ると大人気の100円ショップ。現在ではダイソーやセリアなどの大手ショップが全国に展開し、化粧品では「プチプラ」と呼ばれるものなど、ただ安くて質が悪いのではなく、コストパフォーマンスの高い商品が提供されるお店として、もはや日常に欠かせないものとなっています。
近年は外国でも、その質の高さと安さから注目が集まっており、日本を代表するビジネスジャンルの一つになっているとも言えるでしょう。ではこの100円ショップ、一体いつ頃から、どんな人がはじめたのでしょうか。
多くの人にとっては、いつの間にか普及していたといった印象もあるかもしれない100円ショップ。そのはじまりはどの都道府県からだったのでしょうか?
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
お買い物トリビア「最初の100円ショップが開店した都道府県は?」の答えはこちら。わかりましたか?
出典:photoAC(現在の春日井駅は未来的なデザイン)
正解は、「 愛知県(春日井市) 」でした。
色々な商品を均一の価格で売るという発想自体は、古くは江戸時代にもあったのだそうです。「~文見世」という名前でその事例はいくつか見ることができます。また明治に入ってからも「~円均一」という形で、一時的に同じ金額で売り出すという催しはよくあったようで、戦前にも高島屋による「十銭ストア」というものがあったのだそう。
ちなみにこれは「10セントストア」を参考にしたものだとされ、そうした文化はアメリカにもあったということが伺えます。この頃から、デパートなどの全国展開も相まって、日用品がなんでも安く揃う市として、「十銭ストア」は一つの定番になっていたようです。ただし、これらも基本的にはデパートなどが開催する一時的な売り出しであって、一つの店としてはまだ成立していませんでした。
戦後の「100円均一」も同様で、やはりスーパーや百貨店の催しが基本。そんな中、日本で初めて専門の100円ショップとして誕生したのが、有限会社ライフの創業者である松林明氏による「100円ショップ」でした。この第一号店は1985年3月、愛知県春日井市でオープンしたとされています。
ちなみに現在の最大手である「ダイソー」は1991年3月に第一号店がオープン。やや遅れているとはいえ、これもかなり早い時期と言えますね。