まめ得のタネ

株主優待はいくらから始められる?10万円以下で買える優待銘柄を紹介

出典:編集者


株主優待は、株式投資の魅力の一つです。

 

自分のよく利用するものや趣味に関連するもの、生活に密接に関わるものを優待品として選べば、日々の支出を削減したり、生活の楽しみが増えたりします。

 

しかし「株は高い」「株は怖い」と抵抗感を覚える方も少なくないでしょう。

 

でも、ご安心ください。

 

実際には10万円以下で株主優待を受けられる企業も多く存在します。

 

本記事では、価格帯別に銘柄を紹介し、初めての方でも安心して投資を始められる情報をお伝えします。

 

【朝の10分】株で毎日2万5千円を手にする方法とは?

 

関連記事 

 

株主優待とは?

 

出典:Motion Array(モーションアレイ)

 

株主優待は、企業が株主に対して提供する特別な特典制度です。現在、1,500社以上の上場企業がこの制度を採用しています。

 

株主優待は、企業が株主への感謝の気持ちを表すとともに、長期的な株式保有を促進することが目的です。欧米では配当による還元が一般的ですが、日本では株主優待が投資の魅力の一つとなっています。

 

株主優待を受けるには、企業が定める権利確定日に株主名簿に記載されている必要があり、一般的に権利確定日の2営業日前までに株式を購入する必要があります。

 

株主優待でもらえるもの

 

株主優待で提供されるものは、企業によって異なり、その多種多様なラインナップも魅力となっています。

 

例としては以下のモノがあります。

 

・自社製品やサービス

・割引券や優待券

・商品券やギフトカード(QUOカードなど)

・カタログギフト

 

株主優待を選ぶときのチェックポイント

 

出典:Motion Array(モーションアレイ)

 

投資家の中には、「自分がよく利用する商品やサービスの株主優待がもらえる」という理由で銘柄を選んでいる人もいると思います。

 

株主優待を基準に銘柄を選ぶ時には、以下のようなポイントをふまえて検討すると良いでしょう。

 

投資先としての将来性

 

株式を買う時には、今後の社会情勢や見込まれる経済、市場の動きなどをある程度予測することが重要です。

 

株式の基本は安く買って、高く売ることです。株価の動きを見守り、購入や売却をするタイミングにも注意が必要です。

 

必要な株式数と保有年数

 

保有している株式の数や保有年数によってもらえる内容が異なったり、株主優待の対象を限定していたりする会社もあります。

 

気になる銘柄について、株主優待を受けるための条件を確認しておくと良いでしょう。

 

銘柄の配当利回りと優待利回り

 

企業から株主に対して提供されるものには、株主優待のほかにも配当があります。

 

配当とは企業が得た利益の一部を、株主へ分配するものです。

 

そして配当利回りとは、購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けることができるかを示す数値です。

 

配当金は企業の業績次第で金額が増減したり支払われなかったりしますが、高配当銘柄を選べばより効率良く資産運用できる可能性があるでしょう。

 

また、優待利回りとは株主優待を受けるために株を購入した株価に対し、1年分の株主優待の価値がどれくらいあるかを数値で示したものです。

 

これらの数値はインターネットでも調べることができます。株式を購入する際には配当利回りと優待利回りを同時にチェックするようにしましょう。

 

10万円以下で買える優良銘柄【5選】

 

出典:Motion Array(モーションアレイ)

 

日本株投資では「単元株制度」という決まりがあり、1単位当たり100株で取引するのが一般的です。

 

そのため、100株以上保有しないと株主優待を受けられない銘柄が多いのが現状です。

 

ですが、株価が安い銘柄であれば数万円程度で100株購入できるため、株主優待を受け取ることができます。

 

ここでは、10万円以下で株主優待を受けられる5銘柄をご紹介します。

 

※2025年5月時点での情報です。実際の購入前には株価を確認しましょう。

 

エステールホールディングス<7872>

 

優待内容

100株以上:500円相当クオカード(9月)

500株以上:買物券2,000円×1枚(3月)

1,000株以上:10,000円相当の商品(3月)など

最低購入額 57,600円(100株)

基準日

3月末、9月末

※2025年5月時点での情報です
※本情報は、投資に関する知識の学習のための情報提供を目的としたもので、特定の銘柄や投資行動を推奨、または助言するものではありません
※最終的な投資判断は、自身の責任で行っていただきますようお願いします

 

エステールホールディングスは、宝石の輸入・製造加工を手掛ける企業です。

 

ジュエリー専門店「エステール」や眼鏡ブランド「T.G.C」などを中心に店舗展開をしています。

 

9月時点で100株を保有していれば、コンビニなどで利用できる500円相当のクオカードがもらえます。買物券は「ホームカミング」などのグループ店舗にて利用できます。

 

アイ・ケイ・ケイホールディングス<2198>

 

優待内容

100株以上:レストラン割引券(1,000円×3枚)、2,000円相当自社特選お菓子

500株以上:レストラン割引券(1,000円×3枚)、3,500円相当自社特選お菓子

1,000株以上:レストラン割引券(1,000円×3枚)、6,000円相当自社特選ギフト

最低購入額 79,900円(100株)

基準日

4月末

※2025年5月時点での情報です
※本情報は、投資に関する知識の学習のための情報提供を目的としたもので、特定の銘柄や投資行動を推奨、または助言するものではありません
※最終的な投資判断は、自身の責任で行っていただきますようお願いします

 

結婚仲介や婚礼、介護に加えて食品と、幅広い事業展開をするアイ・ケイ・ケイホールディングス。

 

ヨーロッパでのウェディングフォトコンテストや、食品事業でのモンドセレクション受賞など、どの事業でも着実な成長を見せています。

 

保有期間によらず豊富な優待がもらえるのもおすすめできるポイントなので、お菓子関係の優待を希望していた方は必見です。

 

ジェイグループホールディングス<7513>

 

優待内容

100株以上:優待食事割引券2枚(1枚1,000円相当)

200株以上:優待食事割引券4枚(1枚1,000円相当)

600株以上:優待食事割引券8枚(1枚1,000円相当)

最低購入額 70,600円(100株)

基準日

2月末、8月末

※2025年5月時点での情報です
※本情報は、投資に関する知識の学習のための情報提供を目的としたもので、特定の銘柄や投資行動を推奨、または助言するものではありません
※最終的な投資判断は、自身の責任で行っていただきますようお願いします

 

ジェイグループホールディングスは、飲食事業を中心に展開する企業グループです。

 

優待券は「芋蔵」や「てしごと家」「八剣伝」などの飲食店で利用可能です。

 

また、長期保有株主への優遇策として、1年以上継続して保有している株主には、通常の優待に加えて追加の優待券が付与されます。

 

ソフトバンク<4755>

 

優待内容

「PayPayマネーライト」1,000円分

最低購入額 22,600円(100株)

基準日

3月末、9月末

※2025年5月時点での情報です
※本情報は、投資に関する知識の学習のための情報提供を目的としたもので、特定の銘柄や投資行動を推奨、または助言するものではありません
※最終的な投資判断は、自身の責任で行っていただきますようお願いします

 

「SoftBank」や「Y!mobile」などの通信サービスを提供する通信会社です。

 

株主優待はQR決済サービスである「PayPay」で利用できる1,000円分のポイントが付与されます。

 

基準日が3月と9月にありますが、権利確定月の分だけ優待が贈呈されるわけではなく、その年の「3月もしくは9月」のいずれかの、先に継続保有期間を満たした基準日にのみ受け取れます(=贈呈は年1回)。

 

バロックジャパンリミテッド<3548>

 

優待内容

100株以上:割引券2,000円×2枚(2月、8月各1枚)

200株以上:割引券2,000円×3枚(2月2枚、8月1枚)

500株以上:割引券2,000円×4枚(2月、8月各2枚)

最低購入額 72,900円(100株)

基準日

2月末、8月末

※2025年5月時点での情報です
※本情報は、投資に関する知識の学習のための情報提供を目的としたもので、特定の銘柄や投資行動を推奨、または助言するものではありません
※最終的な投資判断は、自身の責任で行っていただきますようお願いします

 

AZULやMOUSSYなど、若い層から根強い支持を得るブランドを多数経営しているアパレルブランド会社です。

 

日本だけでなく、中国や香港などのアジア圏でも事業を展開している大手アパレル企業の一角です。

 

割引額は100株でも年間4,000円と高く、服を頻繁に購入される方にはおすすめです。

 

株主優待の注意点

 

出典:Motion Array(モーションアレイ)

 

株主優待を受けるうえで注意したいのは、株価は変動するものだということです。

 

株主優待だけを目当てに株を買うと、優待で受けられる金銭的価値の何倍、何十倍もの損失を被ってしまう場合があります。

 

株主優待の内容が魅力的であっても、会社の業績などに不安がないかもあわせて検討する必要があります。

 

 「配当ゼロで優待だけ」は要注意!

 

「配当はゼロ、でも優待は継続」という企業には注意が必要です。

 

法律上、企業が配当を出すには利益(剰余金)が必要です。つまり、黒字企業でなければ配当を行うことはできません。一方、株主優待は利益の有無にかかわらず実施できるため、たとえ赤字でも優待だけを出すことは可能です。

 

この仕組みを逆手にとり、「株を買ってほしい」という思惑から、無理をして優待を維持している企業も存在します。

 

そのような企業では、財務状況が厳しくなっているにもかかわらず、個人投資家の関心をつなぎとめるために優待だけを続けていることがあります。

 

もちろん、すべての優待実施企業がそうとは限りませんが、優待が“経営の見せかけ”になっていないかを見極める目が必要です。

 

まとめ

 

出典:Motion Array(モーションアレイ)

 

株式投資では少額で様々な株主優待を受けられる企業もあるので、優待内容を重視して選ぶのも一つの方法です。

 

ただし投資である以上、優待内容だけではなく成長性や財務基盤など、総合的な判断をすることが大切です。

 

投資したい企業が見つかったら、余剰資金で投資してみましょう。

 

そして自分に合った株主優待銘柄に投資し、お得な優待生活を楽しんでくださいね。

 

 

【朝の10分】株で毎日2万5千円を手にする方法とは?

 

関連記事 

 

出典:筆者にて撮影(ロジャー堀プロフィール画像)

 

元タカラ社(現タカラトミー社)役員

 (その他、複数の上場企業の役員歴あり)

株式アナリスト 投資コンサルタント

ロジャー堀

 

野村證券、上場企業2社(タカラトミー、インデックス)の役員を歴任し、2007年に日本マネジコを創業。「短期間で倒産寸前の状態から設立以来の絶頂期へと蘇らせるスペシャリスト」として上場企業の経営者から絶大な信頼を寄せられる。

 

タカラとトミーの合併など日本の経済界に名を残す大企業の再建を成功させるなど、堀氏がプロデュースした企業は数知れず。

 

これまでに請け負った会社再建で創り上げた時価総額は総額1兆円を超える。著書に『Yahoo!ファイナンス公式ガイド』など。

 

 

※本記事は、有価証券への投資を勧誘することを目的としておらず、また売買を推奨するものや利益を保証するものでは御座いません。

投資リスクをしっかりご理解の上、最終的な投資判断はご自身で行うようお願いします。

 

新着記事

もっと見る


ページ準備中
しばらくおまちください。