「草鞋」は何と読む?難読漢字クイズ|美しい日本語 (180)
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出典:筆者作成
「二足の草鞋を履く」とは、同一人物が両立できないような2つの職種を兼ねるという意味です。例えば、パイロットをしながら一般的な会社員として働くという場合など……。両立が難しい2つの職種を担っていることから「二足の草鞋を履いている」と表現することができるでしょう。1人が2足の草鞋を同時に履くことはできないことから、このように言われています。
「二足の草鞋を履く」の語源は江戸時代にあると言われています。賭博を専業とする「博徒(ばくと)」が、罪人を取り締まる「捕吏(ほり)」の役務を兼ねていたことが由来なのだそう。つまり、本来は同時に行ってはいけない役務を1人の人間が行っていたということですね。
このような由来も関係して「二足の草鞋を履く」は、少々ネガティブなニュアンスで使われたりもします。どっちつかずで中途半端な立場だと捉えられてしまうこともあるようですね。もうおわかりですね。「草鞋」は何と読むでしょうか?
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難読漢字クイズ「草鞋」の答えはこちら。読めましたか?
正解は、草鞋(わらじ)でした。
日中は会社に出勤し、夜は作曲家として音楽を作るというような人は、まさに二足の草鞋(わらじ)を履いた生活をしていることになりますね。相反する職業や、両立が大変な仕事を兼ねて生活している人をこのように表現することができるでしょう。
その一方で、仕事を掛け持ちするほど、生活が苦しいという比喩の意味で「二足の草鞋」を使うこともあるようです。「二足の草鞋を履くようなやり方では、いつまでたっても成長しないぞ」というような……。
副業について、本来優先してやらなければいけないことを疎かにしているという見方を持つ人がいるのは事実なのかも。その気がなくとも、傍から見たら片手間にやっているように見えてしまうこともあるようですね……。