まめ得のタネ

アシナガバチの巣を安全に駆除する方法や注意点を解説

出典:photoAC


生活圏内にアシナガバチの巣があったり、飛び回っていたりしませんか。

 

アシナガバチに刺されるのではないかと、不安に思う方はいるでしょう。

 

アシナガバチに人が刺される可能性があるため、巣の放置は非常に危険です。

 

生活圏内にあるアシナガバチの巣は、適切な方法で駆除が必要です。

 

本記事では、アシナガバチの巣を安全に駆除する方法や注意点を解説します。

 

アシナガバチの特徴についても解説するため、ぜひ参考にしてみてください。

 

もくじ

アシナガバチの特徴

 

出典:photoAC

 

アシナガバチの特徴を次の5つの観点から解説します。

 

  • アシナガバチの見た目
  • 飛び方や性格
  • アシナガバチは益虫(えきちゅう)
  • 巣の特徴
  • 危険なアシナガバチの種類

 

アシナガバチの見た目

 

アシナガバチの体は細身で、名前のとおり細長い足が特徴です。

 

体長は12mm〜26mm前後で、肉眼でも特徴がはっきりと確認できます。

 

ハチの中では中程度の大きさです。

 

飛び方や性格

 

アシナガバチは、後ろ足をだらっと垂らし、フラフラとゆっくり飛び回ります。

 

スズメバチと比べると、性格はおとなしい部類に入ります。

 

しかし、巣を攻撃されたり刺激を感じたりすると、群れで一斉に攻撃してくるため注意が必要です。

 

また、アシナガバチの主食は、芋虫などの昆虫類です。

 

花の蜜も摂取しますが、肉食でもある点がスズメバチと共通しています。

 

さらに、アシナガバチは、市街地や公園など、人々の身近な場所に生息します。

 

アシナガバチが人々の動きに刺激を受け、群れで反応する可能性があるため注意が必要です。

 

アシナガバチは益虫(えきちゅう)

 

アシナガバチは益虫として役立つ存在です。

 

なぜなら、アシナガバチが害虫を駆除するからです。

 

具体的には、アシナガバチの成虫が芋虫を捕まえ、巣に運んで肉団子として幼虫に与えることが挙げられます。

 

アシナガバチの幼虫が芋虫をエサにし、農作物に被害を与える害虫を制御するからです。

 

巣の特徴

 

アシナガバチの巣の特徴は、まるでシャワーヘッドのような形状をしていることです。

 

ハスの実を逆さにしたような形でもあり、下から見ると多くの穴があります。

 

全体的には灰色っぽい色合いをしています。

 

また、巣の大きさは最大20cm程度です。

 

スズメバチの巣は、最大で80cmにもなることがあります。

 

アシナガバチの巣はスズメバチに比べると危険度は低いです。

 

危険なアシナガバチの種類

 

アシナガバチの種類はさまざまで、日本には次の3属11種類のアシナガバチが生息しています。

 

  • アシナガバチ属:セグロアシナガバチ、フタモンアシナガバチ、トガリフタモンアシナガバチ、キアシナガバチ、コアシナガバチ、キボシアシナガバチ、ヤマトアシナガバチ
  • ホソアシナガバチ属:ヒメホソアシナガバチ、ムモンホソアシナガバチ
  • チビアシナガバチ属:ナンヨウチビアシナガバチ、オキナワチビアシナガバチ

 

なかでも民家の周辺に出現しやすく、危険性の高い種類は次の4種類です。とくに注意が必要な種類のため覚えておきましょう。

 

  • キアシナガバチ
  • コアシナガバチ
  • セグロアシナガバチ
  • フタモンアシナガバチ

 

キアシナガバチの体長は、21mm〜26mmで、国内のアシナガバチの中で最大級の大きさです。体は黒く、鮮やかな黄色の斑紋が付いています。

 

羽の後ろに2本線があることも特徴的です。国内のアシナガバチの中では、最も攻撃性も強いため注意してみてください。

 

コアシナガバチの体長は、11mm〜17mmです。体は黒く、赤褐色の斑紋が付いています。

 

キアシナガバチと同様に、羽の後ろに2本線も付いています。攻撃性はやや強い分類に入るため、見かけたら要注意です。

 

セグロアシナガバチの体長は、21mm〜26mmで、国内のアシナガバチの中で最大級の大きさです。体は黒く、黄褐色の斑紋が付いています。

 

攻撃性はキアシナガバチに次いで強く、体長も大きいため見つけやすい種類でしょう。

 

フタモンアシナガバチの体長は、14mm〜18mmです。体は黒く、鮮やかな黄色の斑が付いています。

 

お腹に点が2つあることも、フタモンアシナガバチの特徴です。攻撃性はやや低いですが、アシナガバチの中では注意が必要な種類です。

 

アシナガバチとスズメバチやミツバチの違い

 

出典:photoAC

 

日常生活で見かけるハチは、主に次の3種類です。

 

  • アシナガバチ
  • スズメバチ
  • ミツバチ

 

それぞれの色、巣の形状、体長について解説します。

 

アシナガバチ

 

胴体が黄色っぽく、脚が黄色ければアシナガバチの可能性が高いでしょう。

 

また、アシナガバチの巣の形状はシャワーヘッドのような形で、灰色がかった色をしています。

 

体長は12mm〜26mm前後で、ハチの中では中程度の大きさです。

 

スズメバチ

 

スズメバチは胴体がオレンジ色っぽく、脚は黒いものが多く見られます。

 

スズメバチの巣は球状であり、全体的に茶色っぽい色です。

 

体長は20mm〜40mm前後で、ハチの中では大型です。

 

ミツバチ

 

ミツバチの胴体は、黄色やオレンジ、黒の縞模様です。

 

ミツバチの巣は板型で、クリーム色をしています。

 

体長は11mm〜13mm前後で、ハチの中では小型です。

 

アシナガバチの巣は状況に応じて駆除

 

出典:photoAC

 

アシナガバチの巣は、状況に応じて対処の仕方が異なります。

 

  • 駆除するケース「生活圏内の巣」
  • 駆除しないケース「生活に支障のない場所」

 

それぞれのケースについて解説します。

 

駆除するケース「生活圏内の巣」

 

生活圏内にあるアシナガバチの巣は、早急に駆除が必要です。

 

自宅の軒下や雨戸、室外機などに巣がある場合は、適切に駆除しましょう。

 

とくに、自宅の軒下の場合は、家族や来訪者が巣があることに気づかず、刺されるリスクが高まります。

 

駆除しないケース「生活に支障のない場所」

 

生活に支障のない場所にあるアシナガバチの巣は、早急に駆除する必要はありません。

 

人が近づかないような高所や木の枝などに巣がある場合は、放置してもよいでしょう。

 

しかし、生活に支障が出てきたり、巣があることで不安に感じたりする場合は駆除してみてください。

 

アシナガバチの巣を駆除する方法

 

出典:photoAC

 

アシナガバチの巣を駆除する方法について、次の4つの観点から解説します。

 

  • 時期は5〜6月頃
  • 業者へ依頼
  • 自身で駆除する
  • 自治体では対応していない場合が多い

 

時期は5〜6月頃

 

アシナガバチの巣は、5月〜6月頃、巣が大きくなる前の初期段階での駆除がベストです。

 

巣が大きくなる前なら危険性が低く、業者に頼む場合でも費用が低く抑えられます。

 

ただし、初期段階以降でも安全のため駆除はできるだけ早めがよいでしょう。

 

業者へ依頼

 

5〜6月頃の初期段階以降は、アシナガバチ駆除の専門業者に依頼しましょう。

 

アシナガバチの駆除は、巣の場所や大きさ、時期により駆除方法が変わります。

 

そのため、自力での駆除は非常に危険かつ困難です。

 

専門業者に依頼すれば、費用はかかりますが適切な方法で駆除してもらえます。

 

自身で駆除する

 

巣が15cm程度までの小さなものであれば、自身で駆除できる可能性があります。

 

しかし、不安を感じる場合は専門業者に相談してみてください。

 

専門業者は適切な対策を講じ、効果的に巣を駆除します。

 

アシナガバチの駆除は、安全かつ迅速な対応が重要です。

 

プロの助けを借りて、アシナガバチの巣に悩まされない生活を取り戻しましょう。

 

自治体では対応していない場合が多い

 

スズメバチの駆除は、自治体が駆除の対応をする場合が多く見受けられます。

 

しかし、アシナガバチは益虫の側面もあるため、自治体が対応していないことが多いです。

 

アシナガバチの駆除について言及している自治体の例を紹介します。

 

駆除される際は駆除業者に依頼するか、以下のポイントに気をつけて御自身で駆除してください。

引用:京都市「アシナガバチの特徴と巣の駆除方法について

ハチの駆除については、民間の専門業者に自費で依頼してください。

※神戸市では、個人宅等のハチの巣について、行政による駆除や費用負担は行っていません。

市では、特定の業者を紹介していませんので、事業者団体である一般社団法人兵庫県ペストコントロール協会へご相談ください。

引用:神戸市「アシナガバチと上手につき合おう

 

アシナガバチの駆除は、まず自治体に相談したいと考えたくなりますが、業者に相談する方がよいでしょう。

 

アシナガバチの巣を自身で駆除する判断基準

 

出典:photoAC

 

アシナガバチは基本的に毒針を持つため、安全な駆除のためには業者への依頼が賢明です。

 

しかし、アシナガバチの巣を自身で駆除する判断基準を満たす場合は、自身での駆除も検討してみてください。

 

アシナガバチの巣を自身で駆除する判断基準は、次の3つです。

 

  • 蜂の巣の場所
  • 蜂の巣の大きさ
  • 巣を作り始めた時期

 

それぞれについて解説します。

 

蜂の巣の場所

 

蜂の巣が、開放的か閉鎖的な場所のどちらにあるのかを確認しましょう。

 

判断基準としては、開放的な場所で安全に駆除できるかどうかがポイントです。

 

閉鎖的な場所で殺虫剤を使うと、アシナガバチが襲ってきた場合、逃げ場がなく危険です。

 

また、脚立が必要な高い場所もすぐに逃げられないため、自身での駆除をおすすめできません。

 

アシナガバチが飛び回ることに驚き、脚立から落ちる事故のリスクもあります。

 

さらに、殺虫剤を巣の下からかける場所では、殺虫剤が自身の顔や体にもかかる危険性があります。

 

殺虫剤を直接吸い込むリスクも考えられるため、自身での駆除を避けましょう。

 

閉鎖的であったり高かったりする場所にアシナガバチの巣がある場合は、専門の駆除業者に依頼してみてください。

 

専門業者なら適切な手順と装備で巣を駆除し、再発を防ぐ対策も施します。

 

蜂の巣の大きさ

 

アシナガバチの巣が、まだ小さいうちに駆除を終えることが重要です。

 

とくに4〜6月頃で、巣の一辺が15cm未満の場合が自身で駆除できる目安です。

 

安全に駆除するためには、10cm程度が理想でしょう。

 

巣が小さくても働き蜂が多い場合や対処が難しい場合は、駆除業者に相談してみてください。

 

巣を作り始めた時期

 

アシナガバチの巣は、巣が小さい4〜5月に駆除を終えることが賢明です。

 

多くのアシナガバチは春から夏にかけて巣を作り、夏から秋にかけて大きくなります。

 

巣の大きさは働き蜂の数を示すため、4〜5月なら安全に駆除できます。

 

しかし、夏の終わりから秋にかけては非常に危険です。

 

夏の終わりから秋にかけては次期女王蜂が生まれ、蜂が攻撃的になります。

 

自身での巣の駆除は避けた方がよいでしょう。

 

アシナガバチの巣を自身で駆除するポイント

 

出典:photoAC

 

アシナガバチの巣を自身で駆除するポイントは、次のとおりです。

 

  • 駆除する時間帯
  • 香りはNG
  • 防護服や頭を保護するものを用意する
  • 巣を落とせるもの
  • 殺虫剤
  • 懐中電灯

 

それぞれについて解説します。

 

ただし、アシナガバチの巣を自身で駆除する際、少しでも危険を感じたら無理は禁物です。

 

少しでも危険を感じたら、業者に相談してみてください。

 

駆除する時間帯

 

自身でアシナガバチを駆除するとき、駆除する時間帯を考慮しましょう。

 

おすすめの時間帯は、アシナガバチが活発に活動しない夕方から夜です。

 

アシナガバチが活発に活動する昼間は、駆除する時間帯として適切ではないため避けましょう。

 

夕方から夜の時間帯は辺りが暗く、照明がなければアシナガバチは思うように活動できません。

 

自身でアシナガバチを駆除するのは非常に危険な行為です。

 

少しでも危険性を低くするために、夕方から夜を狙い駆除しましょう。

 

香りはNG

 

アシナガバチを駆除する際に、整髪料、香水、ボディソープなどの匂いがすると危険です。

 

整髪料、香水、ボディソープなど匂いや成分にアシナガバチが反応する恐れがあるからです。

 

アシナガバチを駆除する際には、香りが強いものは身に着けないでおきましょう。

 

防護服や頭を保護するものを用意する

 

アシナガバチを自力で駆除する際は、防護服や頭を保護するものを用意してみてください。

 

スズメバチよりも穏やかな性格のアシナガバチは、刺激しない限り人間を攻撃しません。

 

もしものために、長靴や手袋も含めて用意し、自身の身を守れる状態にしておきましょう。

 

具体的に用意するものは次のとおりです。

 

  • 防護服
  • 軍手やゴム手袋
  • 長靴
  • ゴーグル
  • タオル
  • 帽子

 

防護服を購入する場合、数万円〜数十万円がかかります。

 

そのため、防護服をすぐに用意できない場合は、厚手のカッパでも代用可能です。

 

また、可能な限り肌の露出を防ぐため首元や袖口をガードしましょう。

 

長靴や手袋をしても隙間ができた部分は、ガムテープを巻いて隙間を無くしてみてください。

 

ゴーグルや帽子で顔まわりを守ることも重要です。

 

巣を落とせるもの

 

アシナガバチの巣を落とすために、ホウキや棒を用意しましょう。

 

また、落とした巣を処理するためのゴミ袋も必要です。

 

虫取り網も、巣を落としたり処理したりする際に役立つため、ぜひ用意してみてください。

 

巣が高い場所にある場合は、可能な限り長さのあるものを用意しましょう。

 

殺虫剤

 

殺虫剤は、ピレスロイド系のものであれば、アシナガバチ用でなくても問題ありません。

 

殺虫剤はスプレータイプで、ジェット噴射ができるタイプのものを用意します。

 

スプレーを噴射し続けるために、最低2本は用意してみてください。

 

また、最大噴射距離が長い商品を選ぶことが大切です。

 

最大噴射距離が長い商品なら、巣から離れた場所から駆除できます。

 

殺虫剤は、スーパーやネットショッピングなどで容易に手に入ります。

 

アシナガバチを見かけたときのために、自宅に置いておくとよいでしょう。

 

懐中電灯

 

夕方から夜にかけて暗い時間帯にアシナガバチを駆除するため、懐中電灯が必要です。

 

一般的な懐中電灯の光は、白や黄色のものが多く見られます。

 

しかし、一般的な光の色では、アシナガバチを刺激する可能性があります。

 

そのため、刺激しにくい赤色の光に変えるために、セロハンを貼り色を変えましょう。

 

アシナガバチの巣を自身で駆除する手順

 

出典:photoAC

 

アシナガバチの巣を自身で駆除する手順は、次のとおりです。

 

  1. 離れた場所から「位置取りをする」
  2. 風上から巣に向かい「殺虫剤を噴射する」
  3. アシナガバチがいなくなったら「巣を落とす」
  4. 巣のあった場所に「殺虫剤を撒く」
  5. ゴミ袋に入れ「巣を処分する」

 

それぞれについて解説します。

 

1:離れた場所から「位置取りをする」

 

まず、巣の位置を確認し、2mほど離れた場所に位置取ります。

 

殺虫剤の最大噴射距離も参考にしながら、可能な限り離れた場所から噴射しましょう。

 

2:風上から巣に向かい「殺虫剤を噴射する」

 

巣に殺虫剤を噴射するときは、風の向きにも注意してみてください。

 

風上からゆっくりと静かに噴射する準備をします。

 

巣から2m以上離れた場所から、殺虫剤を巣の穴に向かい噴射します。

 

10分〜15分程度連続して噴射し、アシナガバチが巣から出てこないことを確認してみてください。

 

アシナガバチが巣から完全に出てこなくなったら、さらに数十秒間噴射して確実に駆除します。

 

3:アシナガバチがいなくなったら「巣を落とす」

 

巣からアシナガバチが出てこないことと、周辺にもいないことを確認できたら巣を落とします。

 

巣ができている場所にもよりますが、ノコギリで巣の根元から切り落としましょう。

 

棒や木の枝、虫取り網などで巣を地面に落としてみてください。

 

巣を落としたら、万が一巣の奥に生きているアシナガバチがいることを想定し、脱脂綿を詰め込むことをおすすめします。

 

4:巣のあった場所に「殺虫剤を撒く」

 

巣を落としてからも、駆除した場所に殺虫剤を撒きましょう。

 

駆除するときに駆除から逃れたアシナガバチが、自身の巣に戻る可能性があるからです。

 

自身の巣に戻るハチは「戻りバチ」と呼ばれます。

 

戻りバチは、巣の周辺を1週間ほど飛び回るといわれています。

 

殺虫剤をこまめに撒いておくと効果的です。

 

5:ゴミ袋に入れ「巣を処分する」

 

巣をゴミ袋に入れ、適切な方法で処分しましょう。

 

駆除したアシナガバチが動いていなくても、決して手で触らないようにしてみてください。

 

アシナガバチが死んでからも、反射的に針が動くことがあるからです。

 

死んでいると思い込んで触ったときに、刺される可能性があるため、決して触らないでおいてください。

 

死んだアシナガバチをゴミ袋に入れたり移動させたりするときも、ホウキやちりとり、虫取り網などを使用しましょう。

 

アシナガバチの被害を防ぐ対策方法

 

出典:photoAC

 

アシナガバチの被害を防ぐ対策方法は、次のとおりです。

 

  • 巣は触らない
  • 自宅でも庭木の水やりに注意する
  • 肌の露出が少ない服装
  • 巣が作られそうな場所は殺虫剤をかけておく

 

それぞれについて解説します。

 

巣は触らない

 

アシナガバチを攻撃しないために、巣は触らないでおきましょう。

 

石を投げたり、つついたりすると非常に危険です。

 

また、山林や緑地公園などで木の茂ったところには立ち入らないでおきましょう。

 

アシナガバチが樹木の枝に営巣していると気づかず、刺激してしまう可能性があります。

 

自宅でも庭木の水やりに注意する

 

自宅で庭木の水やりをする際に、アシナガバチの巣がないか確認しましょう。

 

4月〜6月にかけて、アシナガバチが営巣をする時期は、とくに注意が必要です。

 

巣があることに気づかず、水やりがアシナガバチを刺激してしまう可能性があります。

 

肌の露出が少ない服装

 

営巣の時期に山林や緑地公園などを訪れる場合は、肌の露出が少ない服装をしましょう。

 

肌の露出が多ければ多いほど、刺される危険性が高まるからです。

 

山林や緑地公園などを訪れる場合は、長袖長ズボンを着用しましょう。

 

服の上から刺されても被害を小さくするために、厚手の服を選ぶことをおすすめします。

 

巣が作られそうな場所は殺虫剤をかけておく

 

アシナガバチの巣が作られそうな場所には、殺虫剤をかけておきましょう。

 

比較的長期間効果が持続する殺虫剤なら、より効果的な駆除が可能です。

 

ハチの巣の予防に特化した駆除スプレーを使用するのもおすすめです。

 

また、木酢液も殺虫剤と同様に役立ちます。

 

木酢液は手に入りやすく害も少ないため、安全に使用できます。

 

しかし、人間やペットにとっては嫌なにおいがするため、使用する場合は注意が必要です。

 

対策方法としてはおすすめのため、周囲に人間やペットがいないときに散布してみてください。

 

アシナガバチが巣を作る場所

 

出典:photoAC

 

アシナガバチは、雨風がしのげる場所でシャワーヘッド型の巣を作ります。

 

スズメバチと比較すると巣が小さいため、作りはじめに気づかないことが多いです。

 

巣に気づかずにアシナガバチを刺激し、攻撃されることを防ぎましょう。

 

アシナガバチが巣を作る場所を把握することが重要です。

 

アシナガバチが巣を作る場所は、主に次の2つです。

 

  • 軒下や網戸などが壊れた室内
  • エアコンの室外機

 

それぞれについて解説します。

 

軒下や網戸などが壊れた室内

 

アシナガバチは、軒下や網戸などが壊れた室内に巣を作ります。

 

とくに軒下の隅や日陰は、アシナガバチにとって理想的な営巣スポットです。

 

網戸が壊れて室内に入り、室内で巣を作ることもあります。

 

網戸に穴が空いていないかや、歪みで窓との隙間ができていないかを確認しましょう。

 

エアコンの室外機

 

アシナガバチは、エアコンの室外機にも巣を作ります。

 

ベランダにエアコンの室外機がある場合、巣の近くで動くものを攻撃する可能性があります。

 

室外機に巣を作った場合は、ベランダで洗濯物を取り入れる際に非常に危険です。

 

エアコンの室外機に巣が作られていないか、こまめに確認しておきましょう。

 

アシナガバチに刺された場合の対処法

 

出典:photoAC

 

アシナガバチに刺された場合の対処法は、次のとおりです。

 

  • 刺された場所から離れる
  • 患部を水道水で流す
  • 抗ヒスタミン系の軟膏を使用する
  • 病院を受診する

 

それぞれについて解説します。

 

刺された場所から離れる

 

アシナガバチが近づいてきた際、慌てて手で払ったり走り回ったりすると危険です。

 

アシナガバチの仲間も刺激して、集団で攻撃してくる可能性があります。

 

アシナガバチに刺されたら、静かにその場を離れてください。

 

患部を水道水で流す

 

アシナガバチの針が残った場合、ピンセットで抜きましょう。

 

アシナガバチの毒は水に溶けるため、手で毒液を搾り出し、傷口を水で洗い流してみてください。

 

水で洗うことで毒を薄め、傷口を冷やして腫れや痛みを緩和します。

 

口で毒を吸い出すのは避けましょう。

 

毒を吸い出すためのグッズが販売されているため、吸い出す際は使用してみてください。

 

抗ヒスタミン系の軟膏を使用する

 

患部に抗ヒスタミン系の軟膏やステロイド軟膏を塗りましょう。

 

さらに、保冷剤を当てて冷やした状態を保ちます。

 

症状が悪化しないよう、病院で診てもらうことがおすすめです。

 

病院を受診する

 

アシナガバチに刺された後、呼吸が苦しくなり、嘔吐や下痢、意識喪失などのショック症状が現れたら、即座に救急車で病院を受診してください。

 

ハチ毒アレルギーの方が2回目以降に刺された場合、アナフィラキシーショックと呼ばれる危険な状態になる可能性があります。

 

しかし、ハチ毒アレルギーでない方は、2回刺されても致命的ではありません。

 

ハチ毒アレルギーでない方も、多くのハチに一度に刺された場合は、迅速に病院を受診するべきです。

 

アシナガバチの駆除に無理は禁物

 

出典:photoAC

 

アシナガバチも、スズメバチと同様に毒針を持ちます。

 

毒性自体はスズメバチよりも弱いですが、毒の成分はスズメバチと共通しています。

 

また、アシナガバチに刺されると強烈な痛みを感じるため、アシナガバチの駆除に無理は禁物です。

 

アシナガバチの駆除について、次のポイントを抑えておきましょう。

 

  • 自身で駆除する場合も無理はしない
  • 業者への依頼も検討する

 

それぞれについて解説します。

 

自身で駆除する場合も無理はしない

 

巣の大きさや巣が作られた場所により、自身での駆除は可能です。

 

しかし、自身で駆除する場合も無理はしないでおきましょう。

 

アシナガバチは攻撃的ではありませんが、刺された際のリスクが高いです。

 

大きな巣や駆除が難しい場所、アシナガバチが怖くて巣に近づけない場合は、専門業者に駆除を依頼しましょう。

 

業者への依頼も検討する

 

アシナガバチは、スズメバチよりも穏やかな性格ですが、毒を持つため攻撃されると危険です。

 

自力での駆除は、防護服やゴーグルなど駆除に必要なアイテムを用意する労力やコストもかかります。

 

アシナガバチを安全かつスムーズに駆除するなら、専門の業者に依頼しましょう。

 

専門業者であれば、巣を作った場所や状態を見極め、適切な駆除ができるためおすすめです。

 

専門業者を選ぶときは、次のようなポイントを踏まえて信頼できる業者を選びましょう。

 

作業内容の説明があるか

 

業者により料金に含まれる作業内容が異なる場合があります。

 

業者に相談後、見積もりを受け取り作業内容についても確認してみてください。

 

見積もりの明細と作業内容について、丁寧に説明がある場合は信頼できる業者です。

 

初めてアシナガバチの駆除を依頼する場合は、契約前に質問をして、疑問や不安を解決しておきましょう。

 

費用と費用が発生するタイミングはいつか

 

アシナガバチの駆除を業者に依頼すると費用が発生します。

 

料金は、一般的に出張費と作業費で構成されます。

 

それぞれの内訳や金額を確認してみてください。

 

また、業者により費用が発生するタイミングが異なる場合があります。

 

最初の問い合わせ時に、費用が発生するタイミングも聞いておくとスムーズです。

 

駆除できるハチの種類はなにか

 

業者により駆除できるハチの種類が異なります。

 

公式サイトで確認したり問い合わせたりして、アシナガバチの駆除ができる業者なのかどうかも確認しておきましょう。

 

まとめ

 

出典:photoAC

 

本記事では、アシナガバチの巣を安全に駆除する方法や注意点を解説しました。

 

アシナガバチは、スズメバチに比べて穏やかな性格ですが、毒を持つため攻撃されると危険です。

 

とくに4〜6月にかけては、身近な場所に巣が作られていないか注意しましょう。

 

アシナガバチの巣が生活圏内にある場合、自身での駆除を試みるか、安全に駆除できるよう業者に依頼してみてください。

 

業者を選ぶ際のポイントを踏まえて、信頼できる業者を選びましょう。

 

※本記事の情報は2024年4月公開時点のものです。
※最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
※商品・サービスに関するお問い合わせは、サービス提供元まで直接ご連絡をお願いします。
※本記事には提携する企業のPR情報が含まれます。

 

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