サクマ式ドロップスとサクマドロップスは違うもの? |お買い物トリビア(29)
昔ながらのキャンディといえば、缶に入ったサクマ式ドロップスではないでしょうか。ハッカをはじめ、カラフルな色と味わいがする飴で、缶からひと粒を取り出す際に、「どんな味が出てくるかな?」とカランカランと音を鳴らしながらドロップを取り出した記憶もある方は多いかと思います。スタジオジブリ作品・火垂るの墓にもサクマ式ドロップスが登場しましたね。
さて、サクマ式とはどういう意味?という疑問であったり、「式」がないサクマドロップスという商品もあるけど同じもの?違うもの?という疑問を感じた人も多いでしょう。
本当のところ、どこがどう違うのでしょうか?
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お買い物トリビア「サクマ式ドロップスとサクマドロップスは違うもの?」の答えはこちら。わかりましたか?
出典:photoAC(カラフルな色みをするドロップス)
正解は、「会社名・会社の場所・缶デザインが違う」です。
結論からいえば、サクマ式とサクマは別会社が作っています。サクマ式ドロップスは佐久間製菓が作っていて、サクマドロップスはサクマ製菓が作っています。少しややこしい会社名ですが、それもそのはず、元は同じ会社だからです。
見分け方としては、サクマ式ドロップスの缶の色は赤色、サクマの方は緑色です。サクマ式の方には「最高級」と「登録商標」の文字も謳われています。なお、会社も同じ東京都ですが、サクマ式を手掛ける佐久間製菓は池袋に、サクマを手掛けるサクマ製菓は恵比寿に構えています。
この2つの会社、戦前はサクマ製菓でした。戦争真っ只中、様々なことが困難になり、会社は解散せざるを得ない状況になります。戦後、再建を考えた際、同じように全国にサクマ製菓を名乗る会社が誕生してしまって、現在のニ社が残ったようです。
訴訟で争った結果、サクマ式の佐久間製菓が登録商標を獲り、会社名を獲ったもう一社にサクマ製菓の表記が認められています。菓子業界もさまざまな事情があり、ドロップスほど甘くはなかったのでしょうね。