桐生市に点在するノコギリ屋根建築の目的は?|旅する雑学(74)
古くから織物産業で栄えた桐生市は戦災を免れたこともあり、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている桐生新町をはじめ、市内各所に多くの近代化遺産が点在しています。
中でも「ノコギリ屋根」と呼ばれる工場建築が数多く現存していることで有名なのですが、北向きに段々と造られた屋根の形状にどんなメリットがあると思いますか?
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
旅する雑学「桐生市に点在するノコギリ屋根建築の目的は?」の答えはこちら。わかりましたか?
出典:photoAC(建物の上部側面から採光しています)
正解は、「工場内の光量を安定させるため」でした。
織物など繊維関係の古い工場でよく見られるノコギリ屋根ですが、北向きの屋根側面から採光することにより、一日を通じて安定した光量を維持できるのがメリットのようです。
ただ、200棟近くが現存する桐生市とはいえ、現役で稼働しているのはごく一部。廃工場から転用したカフェや美容院、倉庫などでは遮光されている事例が多く、本来の目的が活かされているとは限らないようです。