60代。我が子を好きになれない父親、どうする?|悩みを解決!(55)
出典:編集部にて作成
ひとは老若男女を問わず、悩みを抱えて生きているものです。その悩みの中には家族や親しい友人には相談しづらくて、一人で抱え込んでしまう悩みがあります。辛くて押しつぶされそうになることもありますよね。
でも、人に話すだけで気持ちが少し軽くなることもあります。カウンセラーは、そんなお悩みに寄り添ってお話を聞きながら、一歩を踏み出すお手伝いをしています。
この「悩みを解決!」シリーズでは、カウンセラーが出会ったお悩みをご紹介します。今回は、すみす先生に寄せられた相談です。参考になることが一つでもあるとうれしいです。人生は楽しくなきゃネ!
【今回のご相談】息子から、我が子を好きになれないと打ち明けられて困惑しています
■年代:60代 ■性別:女性 ■相談カテゴリ:親子関係
───今回ご紹介するのは、息子さんから「我が子を好きになれない」と打ち明けられて困惑しているというお悩みです。
「私は、念願の孫もできて楽しく毎日を過ごしています。息子も結婚して、順調に子供を授かることもできて、本当に幸せだな~と思っています。孫は二人で、4歳の女の子と2歳の男の子です。」
「孫は、幼稚園が終わると我が家にきて、息子かお嫁さんがお迎えに来るまで我が家で遊んでいます。息子夫婦は共働きで頑張っていますので、孫のお世話をすることで少しでも息子たちの助けになれればと思い、私も主人も頑張って孫と遊んでいます。恩着せがましい言い方をしましたが、とにかく孫が可愛くて、一緒にいるのが嬉しいというのが正直なところです。」
「そのような中で、一つ心配になることがあります。息子の子供達に対する態度を見ていると、長女には優しく嬉しそうに接していますが、長男には冷たい態度をとるように見えることがあります。暴力を振るうようなことはありませんが、無視するような感じの時があり気になっています。長男は息子に似て静かなタイプなので、そんな時も何事もなかったかのようにしています。」
「さすがに少し違和感を覚えたので、息子に尋ねてみると、『長女はすごく可愛く思えるのだけど長男は好きになれなくて』と言うのです。そんなことがあるのかと驚きました。はっきりした理由は自分でも分からないと言います。子供は敏感に感じ取ってしまうから、二人に同じように接するようにしなさいと注意しました。分かっているとは言っていましたが心配です。自分の子供を愛せない親なんているのでしょうか?」
【お答え】我が子を好きになれないとしても、親の責任は果たさなければいけませんね
「お孫さんと楽しい時間を過ごすことができてお幸せですね。なかなか孫に会わせてもらえないというような相談を受けることもありますから。羨ましく思う方も多いと思います。」
「息子さんのことがご心配かと思います。親は無条件で子供を愛するものだと、当り前のように思われているかもしれませんが、子供を愛せない親は存在するというのが現実です。でなければ、虐待など起きるはずもありませんから。もちろん、息子さんは子供を虐待するような父親ではないと思います。」
「子供を好きになれないのは、憎しみなどではなく仕方のない事象のひとつだと思います。ただ、好きになれないとしても、親の責任はしっかり果たさなければいけませんね。そして、やはり子供に感づかせるようなことをしてはいけませんね。その点は息子さんも自覚しているように思います。子供にとっては世界でたった一人だけの父親ですから。」
「以前、自分の嫌なところがお父さんと似ているので、お父さんに冷たい態度をとってしまうというお嬢さんがいました。その逆もまた然り、息子さんが自分と同じ欠点などをご長男から感じて、その嫌悪感から冷たい態度をとってしまうのかもしれません。これからも、息子さんとお孫さんの様子を見守っていてあげてくださいね。」
カウンセラー:すみす先生
楽しい婚活をモットーに、国際結婚・中高年の方をメインに結婚相談所をしております。様々な結婚への現場経験を活かして、お悩みをお持ちの方にスッキリ、爽やかな気持ちになっていただけるようにお答えしたいと思っています。
一般社団法人ブライダルアライアンス 東海支部理事