「ガパオ」の効果・効能・レシピ|スパイス・ハーブ手帖(44)
近年、日本で大人気になっているアジア料理「ガパオライス」の主役のハーブ「ガパオ」は、シソ科メボウキ属の植物で、英語ではホーリーバジル(Holy basil)と呼ばれています。原産地はインドやネパール、オーストラリアとされています。
日本では一年草扱いですが、寒い季節は温室などに入れておくと冬越しする事ができます。古来インドの伝統的医学アーユルヴェーダでは薬用植物として扱われ、ハーブ料理の主役としても活用されてきた長い歴史があるハーブです。
もくじ
ガパオの特徴
ガパオは茎から双対の葉柄が伸びて、その葉柄から次々と新しい脇芽が出る非常に生命力の強い草木です。高さは50㎝程になり、種子ができるとポロポロと落ち、そこからまた新しい芽が生えて雑草のように成長し、辺り一面にあっという間に広がっていきます。
栽培が非常に簡単なので、家庭菜園で作っている人も多い人気のハーブです。イタリア料理で知られているスイートバジルに比べると、葉の形は縦長で葉の縁はギザギザと角ばり、柔らかいのが特徴です。
ガパオの効果・効能
ガパオの効果・効能①<ストレス緩和>
ガパオにはストレスを緩和してくれる成分「ウルソール酸」「ロズマリン酸」「オイゲノール」などが豊富に含まれているのでリラックス効果が期待できます。
ガパオの効果・効能②<抗酸化作用>
ガパオの主成分である「オイゲノール」「カリオフィレン」「ウルソール酸」などは体を酸化させる物質を体内から排除する効果があるため、抗酸化作用が期待できます。
また若返りホルモンと呼ばれている「DHEA」を活性化する効果があるので、美容効果が期待できます。
ガパオを使った参考レシピ
出典:photoAC(大人気のガパオライス)
ガパオを使ったレシピ①<ガパオライス>
フライパンに適量のサラダ油を熱し、みじん切りにしたニンニクと赤唐辛子を弱火で香りがでるまで炒めます。お好みの肉(牛肉、豚ひき肉、鶏もも肉など)を加えて、中火で表面が白くなるまで炒めます。オイスターソース、ナンプラー、砂糖で味付けをします。
最後にガパオを入れて軽く混ぜて火を止めます。お好みで赤パプリカやきのこ類の野菜を入れても美味しいです。トッピングとして目玉焼きを盛り付けて出来上がりです。
ガパオを使ったレシピ②<ガパオパスタ>
パスタを茹でます。フライパンに適量のオリーブオイルを熱し、みじん切りにしたニンニクと鷹の爪を入れて弱火で香りが出るまで炒めます。お好みの具、鶏肉や赤パプリカなどを入れて炒めます。
パスタとガパオを入れてナンプラーと塩で味付けして出来上がりです。とてもシンプルなパスタですが、ガパオの香りが引き立つ美味しいパスタです。