「バジル」の効果・効能・レシピ|スパイス・ハーブ手帖(26)
出典:photoAC(鮮やかなグリーンカラーが目を引く「バジル」)
インドを原産としシソ科に属する一年草であるバジル。イタリア料理で多用され、バジリコの名称でも広く知られます。ほうれん草をひと回り小さくしたような瑞々しく柔らかな葉を持ち、まろやかで爽やかな香りが特徴的です。
フレッシュなバジルリーフは生食にもピッタリですが、乾燥させたりペースト状にしても料理を引き立たせてくれます。また、水に浸すとゲル化するバジルシードは食物繊維がたっぷりでダイエット食に最適です。
もくじ
バジルの特徴
今では家庭用プランターで容易に栽培できる食用ハーブとして定着しているバジルですが、もともとは紀元前のインドにルーツを持つ神聖なハーブであり、西洋では古くから祭礼に活用されてきました。
現在の食用バジルは「スイートバジル」であり、インドのアーユルヴェーダでは不老不死の薬草と位置付けられる「ホーリーバジル」など150種類以上の品種が存在します。βカロテンやビタミンE、K、カリウムなどを含み、フレッシュな香りが心身機能を高め、安らぎを与えてくれるハーブです。
バジルの効果・効能
バジルの効果・効能①<抗酸化作用>
バジルにはビタミンEやβカロテンが含まれ、体内の活性酸素を抑えてアンチエイジングを助けます。
バジルの効果・効能②<鎮静作用>
ラベンダー系芳香のリナロールやユーカリ属のシネオール等を含み、痛みを和らげたりリラックス効果があります。
バジルの効果・効能③<消化促進と便秘解消に>
腹痛や胃もたれを緩和して胃腸を整え、お通じを良くしてくれます。
バジルの効果・効能④<殺菌・解熱作用>
虫刺されなどの肌のかゆみを抑えるだけでなく、咳を鎮めて解熱にも効果があると言われます。
バジルを使った参考レシピ
出典:photoAC(トマトソースにバジルでアクセントを加えたマルゲリータピザ)
バジルを使ったレシピ①<フレッシュバジルのカプレーゼ>
トマトとの相性がばっちりのバジル。スライスしたトマトとモッツァレラチーズに、オリーブオイルと塩を振りかけてバジルを添えた冷製サラダは手軽な夏の定番メニューです。
バジルを使ったレシピ②<マルゲリータピザ>
いつものもちもちトマトソースピザに、バジルリーフをトッピングすると爽やかな香りに食欲もアップします。
バジルを使ったレシピ③<ジェノヴェーゼパスタ>
フレッシュバジルにオリーブオイルやニンニクを入れてすりおろしたソースは、パスタにぴったり。松の実があれば香ばしさが倍増します。パスタ以外にも、茹でたジャガイモやポークソテー、鶏肉料理などに添えるソースとしても幅広く活用可能です。
バジルを使ったレシピ④<バジルシード入りヨーグルト>
バジルシードを水に浸したプチプチ・プルプルな食感をヨーグルトに加えて、いつもと違ったデザートに。