まめ得のタネ

ヒートショックや感染症など、冬の寒さや乾燥が身体に与える影響と対策

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ヒートショックや感染症、脱水症状、皮膚疾患など、まめ得世代の身体には、冬の寒さや乾燥した気候がさまざまな影響を及ぼします。今回は真冬の健康リスクや体調管理のポイントなどをお届けしましょう。

 

冬の寒さが身体に与える影響

 

寒さが本格的な2月は冷えによる影響が身体のあちこちに影響を及ぼします。例えば体温を奪われた身体は免疫力も低下。年齢的にも免疫機能が低下しているまめ得世代にとっては大打撃。また、寒さによる冷えは血行不良を招き、肩こりや膝・腰の痛みも誘発しがち。さらに冬は脳卒中や心筋梗塞などを起こす方も増える傾向に。冬の体調管理はいつも以上に注意が必要です。

 

冬の寒さや乾燥により起こりやすいトラブルと対策

 

寒さが厳しい時期に起こりやすい身体の不調やトラブルは以下のものが考えられます。 対策とともにご紹介します。

 

 

 

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・感染症

寒さが増してくると空気が乾燥し、飛沫感染や空気感染が経路とされる季節性インフルエンザや新型コロナが多く発生します。ノロウイルスが要因の感染性胃腸炎・食中毒も実は夏よりも寒い季節に多く発生するといわれています。基礎疾患のある方や高齢者は感染すると重症化し命にかかわる事態にも。

 

 

〈対策〉手洗いやうがい、湿度管理を徹底

 

外出先から帰宅したらまず手洗いとうがいを。手洗いは石鹸を使い手の平・甲・手首までしっかり行うこと。うがいはまず口に水を含み“ブクブク”、2回目は上を向いて喉の奥まで“ガラガラ”と口内全体を満遍なく清潔にしましょう。市販のうがい薬を使うのも効果的です。カキやアサリといった二枚貝を食べるときは、中まできちんと加熱調理を行うことも忘れずに。

 

 

 

 

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・ヒートショック

寒暖差のある場所へ移動すると急激に血圧の変動が起きます。その際、心臓に負担がかかることで脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすくなる現象をヒートショックと呼びます。特に寒さが厳しい時期は居室、洗面所、浴室の寒暖差が大きく、温度変化が心臓に強い負担をかけます。夜中に暖かい部屋からトイレへ移動してヒートショックを起こす方も多いそう。

 

 

〈対策〉部屋ごとの温度差を少なくする

 

家の中の部屋や空間ごとの寒暖差をできるだけなくすことがとても大切です。入浴の際は浴室だけでなく脱衣場も温めましょう。浴室は壁や床にお湯をかけるだけでも寒さが和らぎます。トイレにもヒーターを設置するなどして暖かく。脳梗塞や心筋梗塞の予防のため入浴前後にはコップ1杯程度の水分を補給することも心がけて。

 

 

 

 

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・低体温症

長い時間気温の低い場所にいることで体温が低下し、熱の産生量より体温低下が上回ることで発症します。人の身体は中心部の温度が35度以下になると意識や判断力の低下、循環機能の低下を引き起こし低体温症になります。低体温が進行すると最悪の場合、呼吸停止や心停止に至ります。山岳事故や水難事故などで耳にすることが多いですが、実は家に居ながら低体温症を起こしていることもあるのです。また急に発症することは少ない症状で緩やかに進行することが多いため、自身で気づきにくく知らないうちに意識障害を起こしていることもあります。

 

 

〈対策〉室温管理に気を配る

 

寒い時期に部屋の温度が低い状態を作らないことが1番の予防策。高齢の方は節約意識が高く暖房機器を使う時間が短かったり、自律神経の働きが弱まるため手指の冷えを感じにくくなったりもします。熱の産生量は栄養とも深い関係があるため、栄養のある食事をしっかり摂ることも重要です。


 

 

 

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