「薬缶」は何と読む?難読漢字クイズ|美しい日本語 (265)

出典:筆者作成
漢字を分解してみると「薬」の「缶(入れ物)」と書きます。これには深い理由があり、もともとは漢方薬などの薬を煎じるために使われていた道具だったことに由来しています。時代とともに用途が広がり、お湯を沸かす今の形へと進化しました。
最近では電気ケトルに主役を譲る家庭も増えましたが、シュンシュンと湯気を上げて鳴る音には、どこかホッとする安心感がありますよね。さて、この「薬缶」を何と読むでしょうか?
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難読漢字クイズ「薬缶」の答えはこちら。読めましたか?

正解は、薬缶(やかん)でした。
「薬缶」と書いて「やかん」。もともとは「薬鑵(やくくわん)」と呼ばれていたものが、時代を経て音が変化し、現在の呼び名になりました。銅や真鍮、ステンレス、ホーローなど、素材によっても表情が異なり、使い込むほどに愛着がわく道具の代表格ですね。
ところで、なぜ「禿げた頭」のことを「薬缶頭」と呼ぶことがあるかご存知でしょうか。これは、使い古された銅製の薬缶がピカピカに光っている様子を、髪の毛のない頭に見立てた江戸時代からの洒落(しゃれ)なのだそうです。洒落にならないこともありますから、使わないほうが良いですね。
年齢を重ねると、お気に入りの道具を長く手入れして使うことに喜びを感じる方も多いでしょう。お茶を淹れるひととき、鉄製の薬缶で沸かしたお湯を使って、まろやかな味の変化を楽しむのもまた、大人の贅沢な時間の過ごし方と言えるかもしれません。



