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〝三菱鉛筆〟は、三菱グループに入っている?|お買い物トリビア(148)

出典:photoAC(三菱グループは鉛筆も手掛ける巨大企業?)


文房具の定番のひとつ、三菱鉛筆。そのロゴマークには、誰もが知っている「三菱マーク」が使われています。同じ「三菱」の名前とマークを持つ企業としては、銀行、重工業、自動車、化学など数多くの企業があり、日本を代表する巨大企業群「三菱グループ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

 

実際に、三菱鉛筆の鉛筆やボールペン、シャープペンシルなどの製品には、三菱グループのシンボルマークと全く同じ「三菱マーク」が掲示されています。そのため、「三菱鉛筆も三菱グループの一社だろう」と思っても不思議ではありません。

 

でも、同じ「三菱」の名前とマークでありながら、銀行や重工業とは少し雰囲気の異なる「文房具メーカー」という事業内容。果たして、本当に三菱鉛筆は三菱グループに属しているのでしょうか、それとも、全くの無関係なのでしょうか。

 

正解は、以下の3つのうちのひとつ。答えは何番でしょうか。

 

① 三菱グループの中核的な企業の一つである

② 過去にグループだったが、現在は独立している

③ 全くの別会社で、グループではない

 

 

お買い物トリビア「〝三菱鉛筆〟は、三菱グループに入っている?」の答えはこちら。わかりましたか?

 

出典:photoAC(三菱鉛筆は、岩崎弥太郎が登録する前よりも早く登録していた別企業のブランドでした)

 

正解は、「 ③ 全くの別会社で、グループではない 」でした。

 

驚かれる方も多いかもしれませんが、三菱鉛筆株式会社は、銀行や重工業などで知られる三菱グループの傘下にある企業ではありません。結論から言うと、両者は全くの別会社であり、資本や人材の面でグループとしての一体性はありません。

 

では、なぜ同じ「三菱」という名前とマークを使用しているのでしょうか。その秘密は、鉛筆メーカーとしての創業の歴史にあります。

 

三菱鉛筆の前身である「眞崎鉛筆製造所」の創業者、眞崎仁六(まさき ろく)氏は、品質の高い鉛筆を開発しました。その技術が認められ、当時の逓信省(現・総務省)が使用する「局用鉛筆」として採用されたのです。この栄誉を記念して、眞崎家の家紋であった「三鱗(みつうろこ)」の紋章を製品のマークとして使い始めました。これが、現在の「三菱マーク」の直接的なルーツです。

 

そして、この「三菱」という商標とマークは、三菱鉛筆が1903年に商標登録を行っています。なんと、この登録は岩崎太郎氏が築いた三菱グループの商標登録(1914年)よりも、約10年も先に行われていたのです。つまり、歴史的には三菱鉛筆の方が先に「三菱マーク」を使い始めており、三菱グループ側がそれに続いたという意外な事実があります。

 

ただし、現在では両者は無関係ながらも、この由緒あるマークを巡ってトラブルになることはありません。互いに歴史と伝統を尊重し、異なる分野で事業を展開することで、同じ「三菱」ブランドとしての価値を高め合っていると言えるでしょう。お互いが「紳士協定」を結んでいるという話も、業界関係者の間ではよく知られています。あなたが手にする三菱鉛筆の文房具には、三菱グループ企業とは異なる、独立した老舗企業の誇りと歴史が詰まっているのです。

 

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