【開運】猫にまつわる全国の神社【ペット・愛猫・一緒に参拝可能】

出典:イラストAC
猫は古くから福を招く存在として親しまれてきました。そんな愛らしい猫にまつわる神社が全国には数多く存在します。ペットと一緒に参拝できる神社や、愛猫の健康長寿・厄除けを祈願できる場所、猫をモチーフにしたお守りや絵馬が人気の神社も。この記事では、猫好きにはたまらない「猫にまつわる全国の開運神社」をご紹介します。愛猫との絆を深めながら、運気アップを目指してみませんか?
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もくじ
昔から猫は福を招く存在だった?
猫は古くから「福を招く存在」として日本人に親しまれてきました。その代表的な存在が「招き猫」です。商売繁盛や金運上昇の象徴として店先などに置かれる招き猫は、片手を挙げて福を呼び込む縁起物として広く知られています。
また、猫は穀物を食い荒らすネズミを退治してくれる存在として、農家や商家にとって非常にありがたい動物でした。
さらに、江戸時代には猫の姿を描いた浮世絵や土人形などが人気を博し、庶民の間でも猫は「幸運を運ぶ動物」としての地位を確立していきました。こうした背景から、現在でも猫は縁起の良い動物とされ、健康や金運、家庭円満などのご利益を願って、猫にゆかりのある神社を訪れる人が増えています。
古くから伝わる猫にまつわる言い伝え
猫にまつわる言い伝えは日本各地に数多く存在し、古くから人々の生活や信仰と深く関わってきました。例えば、「猫が顔を洗うと雨が降る」という言い伝えは、猫が湿気を感じて毛づくろいをする様子から生まれたものです。
また、「黒猫が横切ると不吉」とする迷信がある一方で、日本では黒猫は魔除けや幸運の象徴とされることもあり、地域や時代によって解釈が異なります。
さらに、猫が家に住み着くとその家が繁栄する、猫が人の病気を引き受けてくれるといった言い伝えもあり、猫は単なるペットではなく、神聖な存在や守り神のように扱われてきました。
これらの言い伝えは、猫に対する人々の敬意や親しみを表しており、現在も神社や民間信仰の中で語り継がれています。
猫にまつわる神社
日本各地には、そんな猫にゆかりのある神社が数多く存在し、愛猫家や開運を願う人々の参拝スポットとして人気を集めています。ここでは、猫に関するご利益があるとされる神社や、猫モチーフのお守り・絵馬が手に入る神社、さらには猫と一緒に参拝できる神社など、全国の“猫にまつわる神社”をご紹介します。
【今戸神社】(東京都台東区)
出典:公式ホームページ (今戸神社 拝殿)
今戸神社(いまどじんじゃ)は東京都台東区浅草に位置する歴史ある神社で、縁結びや開運のご利益で知られていますが、特に“招き猫発祥の地”の一つとして猫好きからも注目を集めています。江戸時代、今戸焼という陶器で作られた招き猫がこの地で誕生したとされ、その伝統は今も境内のあちこちに見られる猫の像やグッズに受け継がれています。社務所では招き猫をモチーフにしたお守りや絵馬が販売されており、猫の愛らしい表情に癒されながら願いを込める参拝者も多く見られます。特に恋愛成就を願う人々の間では「縁を招く猫」として親しまれ、カップルや婚活中の人々が足を運ぶ人気スポットにもなっています。猫にまつわる温かなエピソードと、縁起の良い空気に包まれた今戸神社は、愛猫家にとっても心惹かれる特別な神社です。
住所:〒111-0024 東京都台東区今戸1-5-22
地図:https://maps.app.goo.gl/nTyqjW2UqkabLpKu6
【豪徳寺】(東京都世田谷区)
出典:公式ホームページ (招福猫児)
豪徳寺(ごうとくじ)は東京都世田谷区にある曹洞宗の寺院で、招き猫発祥の地として広く知られています。江戸時代、彦根藩主・井伊直孝がこの寺の門前を通りかかった際、一匹の白猫が手招きをするようにして彼を境内へと導いたという逸話が残っています。直後に雷雨が襲い、猫が導かなければ危険に晒されていたかもしれないという出来事から、井伊家はこの寺を手厚く支援し、その猫は「福を招いた猫」として崇められるようになりました。こうした伝説をもとに、現在の豪徳寺には願いが成就したお礼として奉納された無数の招き猫が境内にずらりと並び、訪れる人々を圧倒します。白い招き猫は小判を持たず、金運ではなく「縁を招く」象徴として扱われているのも特徴的です。猫好きや開運を願う人々が全国から集まり、静かで落ち着いた空間の中で、猫との不思議なご縁を感じながら祈りを捧げることができます。
住所:〒154-0021 東京都世田谷区豪徳寺2-24-7
地図:https://maps.app.goo.gl/AbsySr9ysQjXmrtn6
【立川水天宮】(東京都立川市)
出典:公式ホームページ (猫返し神社 猫の石像)
立川市に鎮座する阿豆佐味天神社・立川水天宮(あずさみてんじんしゃ・たちかわすいてんぐう)は、安産や子授け、健康祈願で知られる神社ですが、猫にまつわる信仰でも注目を集めています。特に「猫返し神社」の愛称で親しまれ、迷子になった猫が無事に帰ってくるよう祈願する参拝者が後を絶ちません。この由来は、ジャズピアニストの山下洋輔氏が愛猫の行方不明時にこの神社で祈願し、無事に猫が戻った経験から「猫返し神社」と名付けたことに始まります。境内には蚕影神社があり、蚕の天敵であるネズミを捕る猫を守り神として祀っています。猫の絵馬やお守りも授与されており、愛猫の健康や無事を願う人々にとって特別な場所となっています。ただし、境内はペット同伴不可となっているため、参拝の際は注意が必要です。猫との深い縁を感じられるこの神社は、猫好きにとって一度は訪れたいスポットです。
住所:〒190-0031 東京都立川市砂川町4-1-1
地図:https://maps.app.goo.gl/rtBciQJnXcPPg7A6A
【冠稲荷神社】(群馬県太田市)
出典:公式ホームページ (愛犬用「犬かたしろ」、愛猫用「猫かたしろ」)
群馬県太田市に鎮座する冠稲荷神社(かんむりいなりじんじゃ)は、縁結びや安産、子宝祈願で知られる歴史ある神社です。この神社では、猫にまつわるユニークな信仰や取り組みが行われており、愛猫家からも注目を集めています。特に「猫かたしろ」と呼ばれる猫の形を模した紙の人形は、愛猫の健康や安全を祈願するためのもので、多くの参拝者が利用しています。さらに、猫をモチーフにしたお守りや絵馬も授与されており、猫との縁を大切にする人々にとって特別な場所となっています。冠稲荷神社は、猫との絆を深めたいと願う人々にとって、心温まる参拝体験を提供してくれる神社です。
住所:〒373-0842 群馬県太田市細谷町1
地図:https://maps.app.goo.gl/Vge3EoCxFJe9QYPc8
【座間神社(伊奴寝子いぬねこ社)】(神奈川県座間市)
出典:公式ホームページ (伊奴寝子社)
神奈川県座間市に鎮座する座間神社の境内にある伊奴寝子社(いぬねこしゃ)は、ペットの健康や幸福を祈願する全国でも珍しい神社です。2012年に創建されたこの社は、かつて家畜や養蚕の守護を目的とした蚕神社を前身とし、現代では愛犬や愛猫をはじめとするすべての愛しい生き物たちの無病息災や健康長寿を祈る場所として親しまれています。参道には犬と猫の石像が向かい合って配置されており、これらの像の頭を撫でると願いが叶うとされています。また、ペットと一緒に参拝することが可能で、事前予約をすればペットの健康祈願や成犬式・成猫式などのご祈祷も受けられます。社務所ではペット用のお守りや絵馬も授与されており、愛猫家や愛犬家にとって特別な場所となっています。自然に囲まれた境内は、穏やかな空気に満ちており、ペットとの絆を深めるひとときを過ごすのに最適なスポットです。
住所:〒252-0027 神奈川県座間市座間1-3440-15
地図:https://maps.app.goo.gl/W9nJkGWykVorZVdZ9
【鹿角八坂神社】(秋田県鹿角市)
出典:公式ホームページ (鹿角八坂神社 境内)
秋田県鹿角市八幡平に鎮座する鹿角八坂神社(かずのやさかじんじゃ)は、縁結びの神様として知られるスサノオノミコトとクシナダヒメノミコトを祀る神社です。この神社は、猫との深い縁を持つことで特に注目されています。境内には狛犬の代わりに愛らしい狛猫の石像が設置されており、参拝者を温かく迎えてくれます。また、地域猫が境内を自由に歩き回る姿も見られ、訪れる人々に癒しを提供しています。社務所では、猫をモチーフにしたお守りや絵馬が授与されており、猫好きの参拝者に人気です。さらに、季節ごとにデザインが変わる猫のイラスト入り御朱印も用意されており、全国から多くの参拝者が訪れています。猫との縁を大切にし、心温まる参拝体験を提供する鹿角八坂神社は、猫好きにとって特別な場所となっています。
住所:〒018-5141 秋田県鹿角市八幡平上苗代22-1
地図:https://maps.app.goo.gl/DQJ1Av3qr9Z8Uicz9
【称念寺】(京都府京都市上京区)
出典:公式ホームページ (称念寺 境内)
京都市上京区に位置する称念寺(しょうねんじ)は、浄土宗に属し、通称「猫寺(ねこでら)」として親しまれています。この愛称の由来は、三代目住職の時代に起こった猫の恩返しの伝説にあります。当時、寺は松平家との関係が疎遠になり、荒廃していました。ある夜、住職が帰宅すると、愛猫が美しい姫の姿に変わり舞を踊っているのを目撃し、驚いた住職は猫を追い出してしまいます。しかし数日後、猫が夢枕に立ち、松平家との関係修復を告げ、実際に松平家からの支援が再開され、寺は再興されました。この出来事から、称念寺は猫の霊を厚く守護し、本堂前には猫を偲んで植えられた老松が今も残っています。現在、称念寺では動物供養やペットの納骨、永代供養が行われており、猫好きやペットを愛する人々にとって特別な場所となっています。
住所:〒602-8498 京都府京都市上京区寺之内通浄福寺西入上る西熊町270
地図:https://maps.app.goo.gl/boJ56Gu36wwB3QEh9
【お松大権現】(徳島県阿南市)
出典:公式ホームページ (お松大権現 境内)
徳島県阿南市加茂町に鎮座するお松大権現(おまつだいごんげん)は、「猫神さん」として親しまれる全国的にも珍しい猫を祀る神社です。この神社の由来は、江戸時代に起きた悲劇的な出来事に基づいています。加茂村の庄屋・惣兵衛が村を救うために富豪から金を借り、返済したにもかかわらず証文を受け取らなかったため、富豪に土地を奪われてしまいました。その後、惣兵衛の妻・お松が奉行所に訴え出ましたが、賄賂を受け取った奉行により不当な裁きを受け、最終的には直訴の罪で処刑されました。お松の死後、彼女の愛猫・三毛が化け猫となり、富豪や奉行の家に怪異をもたらし、最終的に両家は断絶したと伝えられています。この伝説から、お松大権現は勝負事や願い事の神様として信仰されるようになり、境内には約1万体の招き猫が奉納されています。猫好きや受験生をはじめ、多くの人々が願いを込めて訪れる、猫と深い縁を持つ神社です。
住所:〒771-5173 徳島県阿南市加茂町不け64-1
地図:https://maps.app.goo.gl/UkYVLKKzs3HDcriS8