まめ得のタネ

毎月10万円赤字!老後資金を投資で増やすのはアリ? | ロジャー堀の資産運用お悩み相談

出典:編集者


「ヤバい!老後資金がない......どうしよう......」

 

そんな最悪の事態を避けて、資産運用で幸せな老後を過ごすための記事です。

 

老後資金への不安は多くの家庭が抱える問題です。

退職金、年金、貯金などに関して、一昔前とは大きく様変わりしている今、どのように資産を増やしていくかが、豊かな老後生活を送るための鍵となります。

60代 男性 加納さん(仮)が抱える老後資金への不安を解消すべく、経済界や金融の世界で、第一線で活躍してきた株式アナリスト・投資コンサルタントのロジャー堀がお答えします。

 

【今回のお悩み】毎月10万円の赤字で老後資金に不安。資産運用として投資は、アリ?

 

出典:Motion Array(モーションアレイ)(老後資金のお悩み)

 

60代 男性 加納さん(仮)

 

私は定年まで約40年間、ずっと公務員一筋で頑張ってきました。

2人の娘たちも逞しく成長し、カワイイ孫たちにも恵まれ幸せいっぱいです。

 

でも老後資金のことを考えると不安になります。

私は今、年金暮らしをしていますが、恥ずかしながら毎月の家計が約10万円の赤字です。

 

贅沢や無駄遣いをしているつもりは特にありません。

けれどお金がどんどん減っていきます。

田舎に住んでいるため車は手放せませんし、30年前に建てた家の修繕費用も掛かってきます。

下の娘の結婚式費用を支払ったと思えば、来年には上の子の孫が小学生です。

一生に一度の小学校入学ですからランドセルくらい買ってあげたいと思っています。

 

仮に10万円の赤字がずっと続いた場合のことを考えてみました。

 

10万円を200ヶ月。

つまり、たった16年で2,000万円のマイナスです。

 

老後資金が2,000万円では足りず「老後5,000万円問題」と言われていることも最近知りました。

物価が上昇して物の値段が上がれば、必要なお金が増えることは当然ですよね。

 

そこで安心できる老後を過ごすために資産運用に興味を持っています。

老後資金を増やすために、今から資産運用を始めても遅くないでしょうか?

これまで投資など一切やったことがない私でも、資産を増やすことができるでしょうか?

 

【ロジャー堀からのお答え】老後資金を増やすには最適な投資法を選び資産運用していくことが一番

 

出典:Motion Array(モーションアレイ)(老後資金のお悩み)

 

老後資産について加納さん(仮)のように定年後に悩まれる方が多いようです。

長寿化によって定年後の人生が長くなることは明らかですから、それに合わせた人生設計を立てることが大切です。

資産運用を行って老後資金を増やそうとする加納さん(仮)のお考えはとても素晴らしいと思います。

 

何歳からであっても資産運用をスタートするのに遅いなんてことはありません。

知識や経験が全く要らないものもありますし、元手数万円からスタートできるものもあります。

 

最適な投資法を選び資産運用を行っていきましょう。

資産運用には様々なメリット・デメリットがあるので、まずはそれらの特徴を知ることが大切です。

 

投資信託

 

投資信託の特徴は何と言っても簡単だということです。

株式投資、債権投資、不動産投資のプロが分散投資をして運用してくれます。

つまり投資の知識が一切なくても資産運用に取り組むことができます。

また個人では購入できない多様な資産に投資できるようになります。

 

メリット

・少額から投資することができる

・複数の金融商品に分散して投資するためリスクを軽減できる

・プロが資産運用するため投資初心者でも簡単にできる

・証券会社や銀行を通じて売買するため流動性が高い

・投資目的やリスク許容度に応じて商品を選ぶことができる

 

デメリット

・手数料が掛かる

・元本が保証されず、損失を被る可能性がある

・すぐに現金化できないことがある

・運用内容や方針の詳細を知ることが難しい

・税務処理が複雑になることがある

 

少額から売買や信託報酬などの手数料が掛かることに注意が必要です。

証券会社の人も手数料目的で勧めてきますから、うかつに信用できません。

 

「証券会社の人にオススメされて買ったら大損した」

なんて話もよく耳にします。

 

債権投資

 

債券投資のメリットは元本が担保されたものもありリスクが低いことです。

債権を保有していると定期的に利息収入を得ることができます。

また満期には元本が返ってくることが特徴です。

 

メリット

・元本が比較的安全に保たれやすくリスクが低い

・定期的に利子を支払われることで安定した収益が期待できる

・リスク資産と併せて保有することでポートフォリオの分散ができる

 

デメリット

・リターンが低い

・途中で売却すると元本割れになる

・利息の支払いが遅れたり、元本が返済されない可能性がある

・金利が上昇すると債券の価値が相対的に下がる

・市場での取引が活発ではないため売却しづらい場合がある

 

リターンが低く満期まで時間が掛かるのが特徴です。

そのため20代~40代の人が老後資金のために運用するのは問題ないですが、60代以降からスタートするには遅いためオススメできません。

 

また債券の発行主が破綻すると債務不履行(デフォルト)となり、額面分の金額が戻ってこないリスクがあります。

 

貯蓄型保険

 

貯蓄型保険のメリットは保険料を積み立てながらお金を受け取れることです。

満期保険金や解約返戻金などが受け取りながら万が一のときに保障として活用できます。

 

メリット

・満期時にまとまった資金を受け取ることができる

・無理なく長期間にわたり貯蓄を続けることができる

・万が一の際には保険金が支払われる

 

デメリット

・他の投資商品と比べると利回りが低い

・途中解約すると元本割れする可能性が高い

・保険会社の運営コストが掛かるため手数料が高い

 

貯蓄型保険は、計画的に資産を形成しながら一定の保障を持ちたいと考える場合には適しています。

しかし、資産運用として考えた際は利回りが低すぎるのでオススメできません。

また年齢によっては保険には入ることができない場合があります。

 

不動産投資

 

不動産投資の特徴は目に見える形で資産を保有できる点です。

土地や建物など、物として形のある資産を持つことになります。

 

メリット

・物件を貸し出すことで安定的に家賃収入を得ることが期待できる

・物価上昇に伴って不動産の価値も上昇しやすいためインフレリスクに強い

・売却することでも利益を得ることができる

 

デメリット

・物件を買うための初期費用が高い

・流動性が低く売却するまでに時間が掛かる

・物件に空室が発生することで収入が減少する

・経済状況や金利の変動に影響を受けやすく物件の価値が下がるリスクがある

 

不動産をすでにお持ちで、余らせている土地や建物があれば有効な手段と言えます。

ただし今から不動産を購入して老後資金を築くのはオススメできません。

 

不動産投資は元手を回収するまでに長時間が掛かります。

投資資金も大きく必要ですから初心者には不向きと言えるでしょう。

 

株式投資

 

株式投資のメリットは、株価の上昇により大きな利益を狙える可能性があることです。

株価が安い時に買って高い時に売れば利益を獲得できます。

 

メリット

・企業の成長に伴って株価が上昇することで大きな利益が期待できる

・配当金、株主優待のような銘柄を保有しているだけで貰える利益もある

・自分の興味や知識に基づいて投資対象を自由に選べる

・インフレに対する価値を維持しやすい

・株主総会への参加や特定の企業からの優待など、企業の成長を共有する楽しみがある

 

デメリット

・市場の変動により価格が上下する

・業績悪化や経営問題、競争激化などによって株価が変動する

・小型株や新興市場など一部の銘柄は取引量が少ない

・一部の企業は配当金がない

保有銘柄の利益が気になって市場ニュースに気を取られる

 

株式投資は何と言っても大きな利益を狙えるのが最大のメリットです。

短期で数十%の利益を狙うことも可能ですし、2倍以上に大化けする銘柄もあります。

中にはテンバガーという株価が10倍以上になる銘柄があることも夢が広がります。

 

投資である以上はリスクが伴いますが正しく知識を習得することで、損失を極力回避することは可能です。

 

銘柄選定と損切りができれば安定的に利益を狙うことができますし、投資資金が数万円から手軽にスタートできるのも嬉しいですよね。

 

もし僕が質問者さんの立場だったとしたら、株式投資で資産を増やすことを目指します。

 

老後資産を築くならズバリどれがおすすめか

 

出典:Motion Array(モーションアレイ)(老後資金のお悩み)

 

60代から老後資金を増やそうと考えるならば「株式投資」をオススメします。

 

株式投資ならば元手数万円という少額からスタートできますし、株価が上昇し短期で資産を増やすことも期待できます。

 

また株式を保有することでワクワクする豊かな老後を過ごせます。

株式を保有することは、その企業の一部を所有していることを意味するからです。

 

企業の成長や新しい製品・サービスの開発に自分の投資が関わっている。

そう感じられるのは嬉しいものです。

 

また株式投資は自分の判断や戦略が直接結果に結びつくため、その成功や失敗を実感することができます。この結果を元に経験を積み、次の投資に生かすことができる点も魅力的です。

老後資金を増やすには、何より楽しみながら運用していくことが大切です。

 

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ロジャー堀

 

出典:筆者にて撮影(ロジャー堀プロフィール画像)

 

元タカラ社(現タカラトミー社)役員

(その他、複数の上場企業の役員歴あり)

株式アナリスト 投資コンサルタント

 

野村證券、上場企業2社(タカラトミー、インデックス)の役員を歴任し、2007年に日本マネジコを創業。「短期間で倒産寸前の状態から設立以来の絶頂期へと蘇らせるスペシャリスト」として上場企業の経営者から絶大な信頼を寄せられる。

 

タカラとトミーの合併など日本の経済界に名を残す大企業の再建を成功させるなど、堀氏がプロデュースした企業は数知れず。

 

これまでに請け負った会社再建で創り上げた時価総額は総額1兆円を超える。著書に『Yahoo!ファイナンス公式ガイド』など。

 

 

 

※本記事は、有価証券への投資を勧誘することを目的としておらず、また売買を推奨するものや利益を保証するものでは御座いません。

投資リスクをしっかりご理解の上、最終的な投資判断はご自身で行うようお願いします。

 

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