ゴディバのシンボルマーク。馬に乗る裸の女性は誰?|お買い物トリビア(52)
出典:shutterstock(日本でもお馴染みのゴディバ)
古い歴史ある高級チョコレートの代名詞ともいえる「ゴディバ(GODIVA)」。日本でも有名なお店で、贈りものやお土産、そして自分へのご褒美に、いつもよりもちょっとお高いチョコレートを求めて手に取る人は多いことでしょう。
ゴディバは、ベルギーのマスターショコラティエ、ドラップス氏が1926年に起こした会社が始まりです。今の「ゴディバ」という名前になったのが1945年で、ブリュッセルにゴディバ1号店をオープン。以来、バラエティに富んだ粒チョコレートは現在でも世界中の人々を魅了し続けています。
そんな「ゴディバ」で印象的なのが、馬に乗った裸の女性という一風変わったシンボルマークです。さて、この女性はいったい何者なのでしょう。
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お買い物トリビア「ゴディバのシンボルマーク。馬に乗る裸の女性は誰?」の答えはこちら。わかりましたか?
出典:shutterstock(レディ・ゴディバの像)
正解は、「レディ・ゴディバ(ゴディバ夫人)」です。
名前の由来にもなっているこの女性は、11世紀の英国の伯爵夫人、レディ・ゴディバです。
11世紀の英国に生まれた彼女は、伯爵である夫とともに領主に任命された小さな都市を発展させるために尽力しました。しかし、その過程で領民に重税を課そうとする夫に心を痛めます。
思いとどまるように何度も説得するのですが、一向に聞き入れられないどころか、「裸で馬に乗って町中を駆け回ったのなら税金を引き下げる」とまで言われる始末。
しかし、ゴディバ夫人は、人々のため、その無茶な要求を飲み、一糸まとわぬ姿で町中を駆け回ったのです。そうして、ついに伯爵は約束を守り、税金が引き下げられることになったのです。
そんなゴディバ夫人の誇り高さや人々への愛情に感銘を受けて、ブランド名とシンボルマークに採用されました。
彼女の精神にならい、世界的なブランドに成長したゴディバは、ベルギー王室の御用達となった1968年以降、半世紀以上称号を保持している名誉あるブランドとなります。
ゴディバ夫人の凛々しさ、そして美しさはそのシルエットからも感じられますし、愛溢れるまなざしが伝わってきそうですよね。ゴディバがチョコレートを通して人々に幸せを伝えるブランドとなるよう、見守っている感じがします。