鱧(ハモ)料理は、なぜ京都で生まれたのか?|旅する雑学(65)
祇園祭そして五山の送り火と、もうすぐ京都の夏が幕を開けます。この季節、京都への旅を想うと、鱧料理が食べたくなりませんか?鱧料理は、京都の夏の料理として有名です。料理店ではもちろん、一般家庭でも食卓に並ぶそうです。
さて、どうして鱧が京料理の一品として誕生し、これほど親しまれるようになったのでしょう? 鱧は海の魚ですし、昔は京都までの輸送が大変だったはずなのですが、実はここにヒントがありますよ。考えてみてください。
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旅する雑学「鱧料理は、なぜ京都で生まれたのか?」の答えはこちら。わかりましたか?
出典:photoAC(生命力の強い鱧は京都に着くまで生きていました)
正解は、「鱧の生命力が強く、京都まで生きていた」でした。
昔、冷凍輸送ができない時代のことです。京都のような内陸部では、新鮮な魚を入手することが困難でした。運んでいる間に鮮度は落ち、腐ってしまうからです。
当時、港で揚がる鱧は、小骨が多くて調理するには面倒くさく、捨てられてしまうような魚だったのですが、唯一、生命力が強くて丈夫という取り柄がありました。京都まで生きたまま運べたのです。そこで、京都の料理職人が知恵を絞り腕をふるい、鱧料理の誕生となったそうです。
この夏、京都に旅することがあれば、ぜひ鱧料理を味わってみてください。