「ローズヒップ」の効果・効能・レシピ|スパイス・ハーブ手帖(43)
ローズヒップはヨーロッパ産のドッグ・ローズをはじめとする、バラ科バラ属の果実です。ローズヒップを煎じて飲むローズヒップティーは、ほのかな酸味の中に感じる爽やかな甘みが人気で、古くから世界中の人達に愛されてきました。
美容効果や免疫力の向上などが期待できるローズヒップは、健康と美容のためにぜひ積極的にとりいれたいハーブと言えるでしょう。
もくじ
ローズヒップの特徴
古くからビタミンCの効能が評価されてきたローズヒップ。その歴史は第二次世界大戦中にさかのぼり、ドイツ軍の戦略により柑橘類の物資が不足したイギリスにおいて広く国民に知れ渡るようになりました。
ローズヒップに含まれるビタミンCはレモンの約20倍と言われており、北ヨーロッパでは冬の間のビタミンC不足を補うためにローズヒップティーを愛飲しており、「北国のレモン」と呼ばれています。
またローズヒップは、赤色のカロテノイドであるリコピン、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンEなどのビタミン類、ミネラル類などを豊富に含んでおり、美容と健康に非常に良いハーブと言われています。
ローズヒップの効果・効能
ローズヒップの効果・効能①<美肌効果>
ローズヒップに含まれるビタミンCは強力な抗酸化作用を持ち、しわやたるみの原因となる活性酸素を除去する働きが期待できます。
ローズヒップの効果・効能②<免疫力を高める効果>
ローズヒップ中のビタミンCは、細菌やウイルスを攻撃する好中球の働きを活発化させ免疫力を高めると言われています。
ローズヒップの効果・効能③<精神を安定させる効果>
ローズヒップに含まれるビタミンCは、アドレナリンや副腎皮質ホルモンの生成に深く関与し、精神的な疲労を回復する働きが期待できます。
ローズヒップを使った参考レシピ
出典:photoAC(赤い色が美しいローズヒップティー)
ローズヒップを使ったレシピ①<ローズヒップベリーティー>
鍋にローズヒップと水を入れ煮立たせます。いちごとブルーベリーを入れ、10分煮出します。お好みでハチミツを加えます。
ローズヒップを使ったレシピ②<ローズヒップジャム>
ローズヒップを鍋で煮出して砂糖を加え、弱火で焦がさないように混ぜます。冷ましたローズヒップティーを加え弱火で煮込んだ後、水分が少なくなってきたらレモン汁を加えます。
ローズヒップを使ったレシピ③<ローズヒップティーの蒸し野菜>
白身魚やブロッコリー、ニンジンなどお好みの野菜などをカットします。鍋にお湯を注ぎ、ローズヒップティーを浮かべます。網の上に食材を乗せて火にかけ、煮立ったら弱火にし、材料に火が通るまで約10分ほど蒸します。ローズヒップの香りが豊かな美容と健康に良い蒸し野菜が出来上がります。