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60代。不動産の高騰は良いことばかりじゃない? |老後のマネー安心に(14)

出典:編集部にて作成


シニア世代の大きな悩みごとのひとつが「老後のお金」に関するあれこれです。

 

毎日のように、ファイナンシャルプランナー佐々木先生のもとには、老後のお金まわりの相談が寄せられています。その中から、みなさまにもきっと役立つ相談案件をこちらでご紹介します。金融の知識は〝0〟で大丈夫! 気軽に、一緒に勉強して、老後の安心づくりを進めましょう。

 

【今回のご相談】不動産の高騰はうれしいけど、相続が心配になりました……

 

■年代:60性別:男性 相談カテゴリ:老後のマネー

 

───今回ご紹介するのは、不動産の高騰で相続が心配になったというご相談です。

 

「最近、不動産が上がっているというニュースをよく見かけるようになりました。私が住んでいる東京都は、相当高くなっている印象です。特にマンションの価格が急上昇しているようです。私もマンション住まいなので気になっていますが、いくらになっているのかは調べていません」

 

「自宅マンションの価格が上がるのは、嬉しいものです。ですが、友人から、高く売れたところで買い直す先も相当高くなっているぞ。相続も大変になるぞ。と言われ、単純に喜べることでもないのか~と思っているところです」

 

「また、古いですがアパートも所有しています。相続のことを考えると、単純に喜べないどころか不安です。妻と子供3人なら基礎控除に収まるだろうと思っていましたが、少し心配になってきました。相続のことで、子供たちが争うことがないようにするのが、親の最後の役目なのかもしれませんね」

 

「不動産は相続にも有利だと聞いていたように思います。その時がきたらと、のんびり構えていましたが、もうその時がきているのかな?アドバイスがあれば教えてください」

 

【お答え】不動産の評価額が上がれば相続税の負担は増加しますが、相続を検討する際は全財産の把握・見直しをおすすめします

 

 

「不動産の評価額が上がれば、相続税の負担も増加します。相続税なんて関係ないと思っていた人も相続税を払うことになりかねません。地価の上昇は今後も想定されることですから、定期的に家や土地の価格を調べておくことが重要です。また、相続税を収めるための資金を備えておくことも必要ですね」

 

「公平に分けたつもりの遺産分割が、地価の上昇や、インフレによる現金価値の目減りで、相続人の間で不公平感を生じる可能性もあります。不動産は預貯金のように簡単に分割できないため、遺産分割協議が難航する可能性もあります。相続が争続になってしまうようなことは避けたいですね」

 

「では、どのような対策をすればよいのでしょうか?まずは、生命保険が相続対策として十分か確認しておきましょう。生命保険には非課税枠(500万円×法定相続人)がありますから、相続税の軽減になります。これを使わない手はないでしょう。保険金受取人をあらかじめ指定できるため、苦慮する財産分けの解決にも役立ちます」

 

「不動産に対する特例なども確認しておくようにしましょう。例えば、自宅であれば、相続人が引き続き自宅に居住する場合は宅地の評価額が軽減される。アパート経営であれば、賃借人が居住していることにより評価額が軽減される。などがあります」

 

「このように評価額が軽減されることや、売却した場合の価格(時価)より低い相続税評価額がつけられることなどから、不動産を相続対策としてきたケースもあるかと思います。不動産のみで考えずに、専門家(税理士など)と相談しながら、全財産の把握・見直しをおすすめします。土地の高騰による心配を軽減することができるといいですね」

 

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