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60歳目前。私に必要な老後資金はいくら? |老後のマネー安心に(1)

出典:編集部にて作成


シニア世代の大きな悩みごとのひとつが「老後のお金」に関するあれこれです。

 

毎日のように、ファイナンシャルプランナー佐々木先生のもとには、老後のお金まわりの相談が寄せられています。その中から、みなさまにもきっと役立つ相談案件をこちらで紹介します。金融の知識は〝0〟で大丈夫! 気軽に、一緒に勉強して、老後の安心づくりを進めましょう。

 

【今回のご相談】初孫が誕生しました。すると急に老後の生活資金がいくら必要なのか具体的に知りたくなりまして……

 

■年代:50性別:男性 相談カテゴリ:ストレス・悩み・暮らし

 

───今回ご紹介するのは、初孫の誕生を機に、老後の生活資金はどのくらい必要なのか具体的に知りたいというご相談です。

 

「最近、嬉しい出来事がありました。娘が結婚し、初孫が誕生しました!赤ちゃんにしては、目鼻立ちがハッキリとした可愛い男の子で、おじいちゃんに似ていると言われます。そう言われると、ますます可愛く思えてくるものですね」

 

「私は離婚しております。娘には寂しい思いをさせてしまったこともあり、結婚・出産は本当に嬉しい出来事でした。このようなおめでたい事があっても、元妻とは連絡を取り合うことはありません」

 

「元妻と連絡を取るのは、お金が必要なときだけでした。養育費や進学・就職、親としての経済的な責任は果たしてきたと思います。それもあってでしょうか、娘とは良好な関係でいられたと思います」

 

「娘夫婦に出産祝いを贈った際には、『こんなに!有難う』と言われました。相場?のようなものを知らなかったので、奮発してしまったようです()60歳を目前に、仕事を続けるか考えていましたが、孫のためにも70歳までは働こうと思っています」

 

「私には退職金がありません。ですから、老後のことを考えて毎月貯金はしてきました。まずは自身の老後の生活が安定していなければ、孫に贈り物もできないと思い、老後の生活について現実的に考えたいと思いました。老後資金は、どのくらい準備しておけば良いのでしょうか?」

 

【お答え】家計の収支と生活期間から試算した必要老後資金を目安に、資産運用や節約に取り組みましょう

 

 

「お孫さんのお誕生、おめでとうございます!そっくりなんて言われたら、愛しさ倍増ですね。お孫さんの成長を楽しみながら、応援しながら、充実した老後にしたいですね」

 

「充実した老後を過ごすためには、老後の毎月の家計収支を調べておく必要があります。漠然とでも、貯金をされてきたことは大変良かったと思います」

 

「まずは、① 老後の毎月の支出(生活費)の想定。費用項目には『食費・住居費・光熱費・家電・衣服類・医療費・娯楽費・税金等』があります。目安として、現役時代の7割程度と想定してみても良いでしょう。住宅の改修や、車の買い替え等、想定される臨時費用があれば上乗せしましょう」

 

「② 老後の毎月の収入の想定。老後の主な収入は公的年金になるかと思います。ねんきん定期便の見込額を確認しましょう」

 

「③ 老後の生活期間の想定。参考になるデータとしては、男性の平均寿命は81.05歳。ですが人生100年時代とも言われていますね。長生きのリスクに備えるためにも30年と想定して試算してみましょう」

 

「『必要な老後資金=(①毎月の支出-毎月の収入)×③生活期間』となります。例えば、(20万円-15万円)×360ヶ月=1,800万円。老後資金の目安が分かると、現在の生活に対する意識も変わりますね。資産の運用・支出を減らす工夫、できることから取り組まれると良いと思います。お孫さんと過ごす老後が楽しみですね」

 

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