「松明」は何と読む?難読漢字クイズ|美しい日本語 (177)

出典:筆者作成
火を灯すための伝統的な道具である「松明」の正しい読み方をご存じでしょうか?この言葉は古代から使われてきたもので、特に夜間や洞窟内などでの視界確保に重要な役割を果たしていました。
「松明」は、木の棒に松脂(まつやに)などの燃えやすい物質を巻き付けて作られ、長時間燃え続けることで周囲を明るく照らすことができます。日本の祭りや儀式においても「松明」は重要な役割を果たしており、その炎は神聖な象徴として扱われます。
例えば奈良の「お水取り」や京都の「大文字焼き」などの行事では「松明」が用いられ、その光が夜空を彩ります。また、古代の戦場でも「松明」は使われ、暗闇の中での進軍や防御に役立てられました。さて、何と読むでしょうか?
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難読漢字クイズ「松明」の答えはこちら。読めましたか?
正解は、松明(たいまつ)でした。
すんなりと読むことはできましたか?読み方を聞けば、「なんだ、たいまつなら知っていた!」と思った人もいるでしょう。一つひとつの漢字はやさしいのに、読み方がわからない、難しいと感じる日本語は多いものですね。
通常は「植物(しょくぶつ)」「携帯(けいたい)」のように一つの漢字に一つの読みを当てはめる言葉が多いですが、「松明」のように、2字以上の漢字を組み合わせて、一つの訓読みを当てはめている言葉があります。これを「熟字訓」と言います。「七夕(たなばた)」や「大人(おとな)」、「紅葉(もみじ)」なども熟字訓の例です。