「埋火」は何と読む?難読漢字クイズ|美しい日本語 (170)
出典:筆者作成
時には暖をとったり、時には燃料になったり、火は生活に欠かせないものですね。ただ、現在ではガスのスイッチを入れたり、ライターで火をつけるなど、簡単に着火できるものですが、昔は必要になるたびに火を起こしたり消したりといった作業は一苦労でした。
そうした事態を避けるために行ったのが「埋火」なんです。松尾芭蕉や正岡子規の俳句にも登場する冬の季語。何と読むでしょうか?
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難読漢字クイズ「埋火」の答えはこちら。読めましたか?
正解は、埋火(うずみび)でした。
埋火(うずみび)は読んで字のごとく、火種を囲炉裏や火鉢などの灰に埋めて保存する炭火のこと。こうして火種が消えない状態を維持しておけば、次に使う時に広げて石炭などを加えることですぐに点火してくれるのです。
いちから火を起こすよりもスムーズなので、昔は重宝されていた方法なんですね。埋め火(うめび)でも通じるのですが、「うずみび」のほうが美しく、情緒を感じます。