カーネル人形が、日本の店頭にだけ置かれている理由|お買い物トリビア(69)
出典:photoAC(ケンタッキーフライドチキンはクリスマスの定番!)
ケンタッキーフライドチキンは、アメリカ発祥のファーストフードチェーンです。1930年代にカーネル・サンダースがケンタッキー州で始めたレストランが起源とされています。
日本には1970年に初めて出店しました。以来、クリスマスやバレンタインデーなどのイベントで人気を博しています。ケンタッキーフライドチキンは、おいしくて手軽なファーストフードとして、多くの人に愛されているブランドです。
そんなケンタッキーフライドチキンの店頭には、カーネル・サンダースの人形が置かれていますが、アメリカの店頭には、ほとんど置かれていません。なぜ、カーネルおじさんの人形は、日本の店頭にだけ置かれるようになったのでしょうか?
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お買い物トリビア「カーネル人形が、日本の店頭にだけ置かれている理由」の答えはこちら。わかりましたか?
出典:photoAC(ケンタッキーは、日本でもとても有名になりました)
正解は、「知名度が低く、電気屋や理髪店と間違えられたから」でした。
日本の店頭に置かれているカーネルおじさん人形は、単なる装飾ではありません。実は、ケンタッキーフライドチキンの存在を広く知ってもらうために重要な役割を担って設置されたのです。
ケンタッキーフライドチキンが日本に進出した1970年代当時、日本ではまだ一般にフライドチキンは浸透しておらず、そもそも外食文化が発展していませんでした。
ケンタッキーフライドチキンの赤と白のストライプは、よく電気屋や理髪店と間違われていたといいます。また、ケンタッキーフライドチキン自体も知名度が低かったため、集客に苦労していました。
そこで、創業者のカーネル・サンダースの人形を店頭に置くことで、ケンタッキーの存在感をアピールすることにしたのでした。
不二家のペコちゃん人形や、道頓堀の食いだおれ人形などのように、人形を店頭に置くのは日本独自の文化であり、本場アメリカではほとんど見られません。ちなみに、カーネル・サンダースの人形のめがねには、しっかり度が入っているそうですよ。