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ルイ・ヴィトンのモノグラムは何をモチーフにした?|お買い物トリビア(56)

出典:shutterstock(特徴のあるモノグラム・デザイン)


ルイ・ヴィトンのモノグラムは、1896年にジョルジュ・ヴィトンによって考案されたブランドの象徴的なパターンです。モノグラムは、ジョルジュの父であるルイ・ヴィトンのイニシャル「L」と「V」を組み合わせたもので、花や星のモチーフと共に織り込まれています。

 

このモノグラムは、ルイ・ヴィトンの製品に高級感と独自性を与えるだけでなく、ブランドの歴史と伝統を表現しています。ルイ・ヴィトンのモノグラムは、時代や流行に左右されず、常に世界中の人々に愛され続けているデザインです。

 

そんなルイ・ヴィトンのモノグラムは、実は日本のあるものをモチーフにしました。さて、ルイ・ヴィトンのモノグラムは日本の何をモチーフにしたでしょうか?

 

 

お買い物トリビア「ルイ・ヴィトンのモノグラムは何をモチーフにした?」の答えはこちら。わかりましたか?

 

出典:photoAC(ジョルジュの印象に残った日本の家紋)

 

 

正解は、「日本の家紋がモチーフ」です。

 

ルイ・ヴィトンは、1854年にフランスで創業。当初は、旅行用のトランクやバッグを製造していました。しかし、コピー商品が横行し、ルイ・ヴィトンの品質と技術を模倣する者が多く現れました。そこで、ルイ・ヴィトンの息子であるジョルジュは、オリジナリティと独自性を高めるために、新しいデザインを考案しました。

 

その一つが、ダミエ・ラインです。これは、二色の正方形が格子状に並んだデザインで、日本の市松模様がヒントになったと言われています。もう一つが、モノグラム・ラインです。これは、イニシャルの「L」と「V」を重ねたマークや、花や星などの模様が散りばめられたデザインで、日本の家紋がモチーフになったと言われています。

 

では、なぜ日本の家紋がルイ・ヴィトンに影響を与えたのか。それは、19世紀後半に起きたジャポニズムという現象に関係しています。ジャポニズムとは、日本の美術や文化がヨーロッパに紹介されて大きな反響を呼んだことを指します。特に浮世絵や陶芸品は、多くの芸術家やコレクターを魅了しました。

 

ジョルジュ・ヴィトンもまた、ジャポニズムに感化された一人でした。1867年にパリで開催された万国博覧会に出展した日本の工芸品を見て感動したといいます。その中でも、薩摩藩島津家の家紋が施された白薩摩という陶芸品が印象的だったようです。その家紋は、丸の中に星を描いたもので、後にモノグラム・ラインの一部として採用されました。

 

こうして、ルイ・ヴィトンは日本の家紋から着想を得て、オリジナルで洗練されたデザインを生み出しました。それは今でも世界中の人々に愛されています。

 

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