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ヤブガラシの駆除方法とは?特徴から防草方法まで解説

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除草しようとしている方のなかには「ヤブガラシの駆除方法を知りたい」「防除方法はあるの」と考えている方もいるでしょう。


生命力の強いヤブガラシは駆除してもすぐに生えてくるケースもあり、根本的に駆除したいと考えるのは当然です。


ヤブガラシを駆除する際は、根っこから引き抜く、除草剤をまくなどの方法がおすすめです。


本記事ではヤブガラシの基本情報や駆除方法、防除方法や除草剤をまく際のポイントなどを解説します。


ヤブガラシの被害を減らしたい方や、根本から駆除したい方は、ぜひ参考にしてみてください。


ヤブガラシの駆除方法

 

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ヤブガラシは雑草の一種で生命力が強く、駆除の方法を間違えるとまたすぐに生えてきてしまいます。


根本からヤブガラシを駆除できるように、駆除方法をよく確認しましょう。


ヤブガラシの駆除方法について詳しく解説します。


根っこから引き抜く


子どもやペット、ほかの植物への影響を考えて除草剤を利用しない場合は、手作業でヤブガラシを根っこから引き抜きましょう。


ヤブガラシを駆除する際、地上に出ている部分のみを駆除しても、根っこを駆除できなければ、すぐに生えてきてしまいます。


根っこの一部が土のなかにある場合でも、再び生えてくるため、根っこすべてを引き抜くように駆除しましょう。


ヤブガラシを駆除する際は、力ずくで引き抜こうとすると根っこが途中でちぎれて、完全に駆除できません。


少しずつ力を入れて、ヤブガラシの根っこがちぎれないように引き抜きましょう。


また草抜きフォークや雑草抜きなどの道具を利用すると、作業が楽になるためおすすめです。


ただしヤブガラシが大量に生えている場合は、すべて引き抜くのは時間と労力がかかります。


暑い季節に駆除をおこなう場合は、十分な水分補給をしながら、体調に注意して作業をしましょう。


除草剤をまく


ヤブガラシの駆除方法としておすすめなのは、除草剤をまくやり方です。


除草剤を利用すると広範囲のヤブガラシを効率的に駆除できるうえに、手を汚したり労力を費やしたりする必要がありません。


除草剤は生えている雑草を枯らすものや、予防としてまくものなどいくつかの種類があります。


ヤブガラシを駆除する際は、葉を枯らして根っこまで浸透するタイプの除草剤を選びましょう。


引き抜く駆除方法と同様に、根っこまで駆除できない場合は、すぐに生えてきてしまいます。


主成分がグリホサートの除草剤であれば、ヤブガラシに散布すると次第に浸透していき、根っこの駆除までできるためおすすめです。


ただし除草剤を利用すると、ほかの植物を枯らす可能性があります。


ヤブガラシの周辺に枯らしたくない植物がある場合は、除草剤を撒く際十分に注意しましょう。


ツルを強く巻いて枯らす


ヤブガラシのツルを強く巻いて枯らす駆除方法も効果的です。


ヤブガラシのツルを上からコードを巻き取るように巻いていき、巻いた状態で放置しましょう。


ツルをきつく強めに巻くと、水分がまわらなくなり徐々に枯れていきます。


フェンスに複雑に絡んでいる場合は、ツルが切れないように取り外します。


枯れるまでに時間はかかりますが、除草剤でほかの植物を枯らしたくないときに有効な駆除方法です。


また根っこから引き抜くよりも手間がかからないため、ヤブガラシの駆除方法として覚えておくとよいでしょう。


ヤブガラシのようなツル性の植物は、絡みつく場所がない場合は成長が遅くなり、ツルを強く巻くと水分が行き届かず枯死します。


業者へ相談する


ヤブガラシが大量に発生しており、自身での駆除が難しい場合は業者への相談がよいでしょう。


自身で駆除する手間をかけずにプロに依頼ができ、駆除に失敗するリスクを大きく減らせます。


ただし自身でヤブガラシを駆除する場合より、大きなコストがかかるため、注意が必要です。


依頼する業者により大きく見積もり金額が異なるケースもあり、割高な料金を請求されるおそれもあります。


業者へ相談する際は複数社の見積もりを取り、料金が適正なのかを確認するようにしましょう。


また自身の住む地域にある業者の見積もりを、一括で依頼できるサービスもあります。


業者に相談する際には複数社から見積もりを取り、自身に最適な業者を選ぶ方法がおすすめです。


そもそもヤブガラシとは?

 

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ヤブガラシは雑草の一種で、さまざまな場所に生えています。


駆除や防除をするためには、ヤブガラシの特徴を把握しておくと効果的です。


ヤブガラシの特徴について詳しく解説します。


ツルを巻きつけながら繁殖する多年草


ヤブガラシはフェンスや外壁などに、ツルを巻きつけながら繁殖する多年草です。


多年草とは季節が変化しても枯れずに、花を咲かせたり実をつけたりする植物を指します。


ヤブガラシはブドウ科の植物で、放置しておくとツルの長さは3mほどになり、絡み付くものがあれば、ツルを巻きつけて成長します。


毎年6~8月に花が咲き、花が咲いたあとに黒く熟した実がなりますが、アクが強いため食用にはされていません。


ただし十分にアク抜きした新芽や若菜は、油で炒めたり和え物にしたりして、食用にできます。


北海道西南部から沖縄まで分布しているヤブガラシは、実がなるものとならないものに分かれ、東日本は実がならない株が大半です。


ヤブガラシは日当たりのよい道路や空地、駐車場などでよく見られ、身近な場所に生えている雑草です。


雑草で繁殖力が強い


解説してきたとおりヤブガラシは雑草で、繁殖力が強くすぐに成長する特徴があります。


ツルや茎を切断し駆除しても繁殖力が高いため、すぐに生えてきてしまい、一度繁殖すると駆除するのに大きな手間がかかります。


藪を枯らすほど繁殖する植物として広く知られており、放置すると成長し続ける厄介な雑草です。


基本的に一度生えると枯れるケースはなく繁殖し続けるため、被害が大きくなる前に駆除する必要があります。


根を伸ばして、巻きひげでフェンスや植物などに絡みつきながら成長する特徴があり、探せば駐車場や空き地などに生えているケースが多いでしょう。


ヤブガラシは繁殖力の強い雑草の一種で、多くの方が被害を受ける可能性があるため注意が必要です。


もしヤブガラシが自宅に生えているのを見つけた場合、早めに駆除をして防除対策をおこないましょう。


ヤブガラシの別名はビンボウカズラ


ヤブガラシの別名はビンボウカズラと呼ばれ、ビンボウグサやビンボウヅルとも呼ばれます。


家が貧しく手入れをする余裕がない家の庭で繁殖しやすいことが由来ですが、別名からもよいイメージの植物ではないでしょう。


ほかにもヤブガラシが繁殖すると、山や畑の植物を枯らしてしまい、家が貧乏になるためにビンボウカズラとの別名がついたとされる説もあります。


繁殖力の強いヤブガラシに絡まれた植物は、光合成ができなくなり最悪の場合、枯死してしまいます。


藪を枯らすほど繁殖力が強いとの理由で、ヤブガラシと呼ばれるようになりました。


正式名称からも、昔からよいイメージの植物ではないことが想像できるでしょう。


ヤブガラシ、別名ビンボウカズラは繁殖力の強さから、ほかの植物の光合成を遮り、枯死させてしまう厄介な雑草です。


ヤブガラシは生命力が強い


生命力の強さが特徴のヤブガラシは、山や畑、除草後の空地など、身近な場所で見かける植物です。


庭や道路などにも自生しており、生えているのを見た経験がある方は多いのではないでしょうか。


ほかの植物やフェンスなどに巻きついて成長し、何度駆除しても生えてくるため、一度生えると対策が難しい植物の一つです。


北は北海道西南部から本州、四国や九州、沖縄など日本中のさまざまな場所で生えています。


日本以外でも中国やインド、マレーシアなどのアジア各国に分布している点からも、生命力の強さがわかります。


ときには自宅の庭にも生えるケースもあり、対策を怠り放置しておくと、隣の家のフェンスや壁を超えてしまうため要注意です。


多年草で一年中育ち続けて、自然に枯れないほど生命力が強いヤブガラシは、できる限り早い段階で駆除しておくのをおすすめします。


ヤブガラシの生育時期

 

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厄介な雑草のヤブガラシは、4~10月にかけて生育し、6~8月頃に花を咲かせます。


開花時期に駆除する際は、ヤブガラシの花の蜜を目当てにスズメバチが集まるため、刺されないよう注意が必要です。


ヤブガラシの生育時期について解説します。


ヤブガラシの生育期は4〜10月


ヤブガラシの生育期は4月~10月で、11月~3月は休眠期です。


主に地下部で繁殖し、地表のいたるところから発芽して、ほかの植物や果樹などに巻きついて育ちます。


成長した根はゴボウのように太くなり、地下部で繁殖を続けます。


地上部は休眠期に枯死する場合もありますが、地下部で自生しながら冬を越して、また育成期に繁殖していく厄介な植物です。


ヤブガラシの開花時期は6〜8月


ヤブガラシの開花時期は6~8月で、淡緑色や淡橙色の小さな花を咲かせます。


ヤブガラシの花は蜜を出して昆虫を集める特徴があり、開花時期になるとさまざまな虫が蜜を採取しに来ます。


人間を刺す危険性もあるスズメバチも、ヤブガラシの蜜が好物で集まるため、駆除する際は刺されないように注意が必要です。


スズメバチは大型で攻撃的な性質があり、2回刺されると命を落とす可能性もあります。


スズメバチに近づきすぎたり、駆除しようと攻撃したりなどの行為をおこなうと襲われるケースがあるため、十分に注意しましょう。


駆除する際は開花時期を避けると、スズメバチの被害を受けづらくなるため、時期を考慮して駆除する方法がおすすめです。


またヤブガラシの花が咲いたあとに、実をつける品種もありますが、実をつけない品種もあります。


関東から北の地域に生えるヤブガラシは基本的に実をつけませんが、中部地方から西は実をつける品種が混じります。


ヤブガラシは多年草


ヤブガラシはブドウ科ヤブガラシ属の一種で、蔓性多年草です。


少しずつ株が大きくなる特徴があるため、駆除せずに放置すると増え続けて、駆除に手間がかかる厄介な雑草です。


葉は小さな5枚の葉からなるように見えるものの、5枚で1枚の葉で先端の葉が一番大きく、それぞれの葉は細かいギザギザがあります。


5枚の小さな葉は鳥の足に似た長い葉柄でつながり、葉柄の基部に「托葉」と呼ばれる小さな葉が2枚あります。


ヤブガラシは太くて丈夫な地下茎に栄養を貯めこんでおり、切断された箇所からも芽を出すほど生命力が強く、駆除するのは楽ではありません。


完全に駆除するためには地下茎を根から抜く必要があり、生えているのを見かけたら早めに対策するのをおすすめします。


ヤブガラシを駆除しても生えてくる原因

 

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多年草のヤブガラシは、一度駆除をしてもすぐに生えてくる雑草として知られています。


駆除してもヤブガラシが生えてくる原因の多くが、完全に根っこを除去できていない点が原因です。


ヤブガラシを駆除しても生えてくる原因について詳しく解説します。


根っこの一部が残っている


ヤブガラシをいくら駆除してもすぐに生えてくる多くの原因は、根っこの一部が土のなかに残り除去できていないことが原因です。


ヤブガラシは繁殖力や生命力が強く、地下部の根っこをすべて除去していないと、再び根っこから繁殖をはじめてしまいます。


根っこは地下茎とも呼ばれ、地上に生えてくる前に根から繁殖して広がります。


ヤブガラシの根っこは大きく成長すると、ゴボウのように太くなり、さらに地下茎を繁殖させていく点が特徴です。


一年を通して地下部で成長するため、雑草部分の成長のみでは判断できず、気が付いたときには根っこが大きく成長しているケースも珍しくはありません。


地下茎が大きく成長している場合は、広範囲の土を掘り起こす必要があり、手作業ですべて抜くのは難しいでしょう。


ヤブガラシの駆除をする際に、地下茎が育ちすぎている場合は手作業ではなく、除草剤や業者への依頼を検討しましょう。


一度ヤブガラシが大量に発生した場合は、根っこを完全に駆除するのに、手間やコストがかかります。


ヤブガラシが生えていた場所の土を追加している


ヤブガラシを駆除したにもかかわらず生えてくる原因として、追加した土にヤブガラシの地下茎が含まれている可能性があります。


ヤブガラシを駆除するために土を掘り起こしたあとに、追加した土にヤブガラシの地下茎が含まれていると、再度繁殖してしまいます。


ヤブガラシは生命力が強く、切断された根っこでも一部が土のなかにあれば、繁殖をはじめて地上に生えてくるまでわかりません。


再び繁殖した場合、再度ヤブガラシを駆除する手間がかかり、時間と労力を費やさなければなりません。


ヤブガラシを駆除したあとに、別の土を追加する場合は、ヤブガラシが生えていない場所の土を追加しましょう。


追加する土に、ヤブガラシの地下茎の一部が含まれていないかをチェックすると、再び生えてくる可能性を減らせます。


ヤブガラシを駆除したあとに土を追加する場合は、土にも注意しておくと再び生えてくる事態を防げます。


また掘り起こした場所に、別の土を追加しないようにするのも有効な対策です。


ヤブガラシの防除方法

 

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繁殖力や生命力が強いヤブガラシは、駆除方法と同様に防除方法が重要です。


ヤブガラシを生えづらい環境にすると、繁殖を防げるうえに駆除する手間が省けます。


ヤブガラシの防除方法について一つずつ解説します。


防草シートを敷く


ヤブガラシを防除する方法としておすすめなやり方が、防草シートを利用するやり方です。


防草シートとは遮光性に優れたシートを地面に敷き、日光を遮断して土に雑草を生えにくくするシートを指します。


繁殖力が強いヤブガラシでも日光を浴びなければ、繁殖が遅くなり成長しづらくなります。


防草シートを利用する際は敷く前に除草を徹底し、できる限りヤブガラシの根っこが土の中に含まれていない状態にしましょう。


また地面とシートの間にすき間ができないように防草シートを敷く必要があります。


すき間がある場合は、すき間からヤブガラシやほかの雑草の種子が入り込み、繁殖してしまいます。


防草シートを選ぶ際は丈夫な生地のものを選ぶと、芽がシートを突き破り、穴が開く心配がないためおすすめです。


防草シートを利用した防除方法は誰でも簡単におこなえて、長期間防草の効果があり効率的です。


ただし景観が悪くなると感じる方もいるため、環境や状況にあわせて防草シートを利用しましょう。


定期的に土を耕す


定期的に土を耕すのもヤブガラシの防除方法として有効です。


ヤブガラシの地下茎を掘り起こし直射日光に1日程度当て続けると、干からびて根が再生できなくなります。


ヤブガラシの根っこは土の中の水分が豊富ななかで繁殖しますが、葉の部分とは異なり直射日光には弱い特徴があります。


地下茎は繁殖すると地中1m程度まで根を伸ばし、引き抜こうとするとちぎれてしまい、ちぎれた根から繁殖するためきりがありません。


定期的に土を耕すと、土のなかにあるヤブガラシの根っこを掘り起こせ、根を除去できて繁殖を防げます。


ただし手作業で土を耕すため、ヤブガラシの繁殖している範囲が広い場合には、大きな手間がかかります。


耕す範囲や自身の状況により、ネットショップやホームセンターで販売している耕運機の購入も検討しましょう。


ほかの雑草も生えづらくなり景観を損なわないため、防草シート以外の防除方法を試したい方におすすめです。


土の表面に砂利を敷く


ヤブガラシの防除方法として、土の表面に砂利を敷く防除方法も選択肢の一つです。


防草シートと同様に、土に砂利をまくと太陽の光を遮断するため、ヤブガラシをはじめとして雑草が生えづらくなります。


全体的に厚みが出るように意識して、すき間がないように砂利を敷きましょう。


すき間があるとヤブガラシやほかの雑草が生えてくるおそれがあります。


また砂利を敷く防除方法は、防草シートと異なり景観を損ないませんが、防草シートと比較すると効果は劣ります。


ヤブガラシを徹底的に防除したい場合は、防草シートを敷いたうえに砂利を敷く方法がおすすめです。


除草したあとに防草シートをすき間なく敷き、シートのうえに砂利を厚めに敷きましょう。


防草シートと砂利の両方の効果が得られるうえに、景観が保てる防除方法のため、ヤブガラシを徹底的に防ぎたい方に向いています。


ほかの場所の土を混ぜ込まない


ヤブガラシの繁殖を防ぎたい方は、ほかの場所の土を混ぜ込まないようにしましょう。


ヤブガラシの根っこが土のなかに含まれている場合は、再び繁殖をはじめてしまいます。


根っこのかけら程度に小さいとしても繁殖できるうえに、さまざまな場所に生えており、土を混ぜ込むのは危険です。


一見ヤブガラシが生えていないような場所の土でも、根っこが含まれている可能性があるため注意しましょう。


土を掘り起こした場合、地表に出てきた根は1日程度日光に当てておくと、枯れて繁殖できなくなります。


一度土を掘り起こしたら、土は一度放置しておき、時間が経過したら掘り起こした土で埋めるようにしましょう。


ほかの場所の土を追加するとヤブガラシが再び繁殖する可能性があるため、やめておいたほうが無難です。


ヤブガラシへ除草剤をまく際のポイント

 

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すぐに生えてくるヤブガラシの駆除、防除には除草剤を利用する方法が効果的です。


除草剤にはいくつかの種類があるうえに、ほかの植物を枯らすおそれがあるため、利用する際は十分に注意しましょう。


ヤブガラシへ除草剤をまく際のポイントについて解説します。


ほかの植物がない場合


ヤブガラシは地下茎が少しでもあると芽を出すため、除草剤で対処する方法がおすすめです。


ヤブガラシを駆除する際に、ほかの植物がまわりにない場合は、根っこに直接浸透させて枯らすタイプの除草剤を利用しましょう。


根っこに直接浸透させるタイプは粒剤が多く、水に溶かさずに土壌に落ちるように除草剤をまきます。


成分は土壌に移行して、雑草の根っこから吸収されるため、ヤブガラシやほかの雑草を枯らし、長期間雑草の発生を抑えられる点がメリットです。


ただしヤブガラシが大きく成長している場合は一度、駆除してすぐに除草剤をまく必要があります。


地下茎を駆除したあとに根っこに効く除草剤を利用すると、土のなかでちぎれた根っこを駆除できるためおすすめの方法です。


ほかの植物が周囲にない場合は、ヤブガラシを駆除したあとに、根っこに直接浸透するタイプの除草剤を利用して、地中の根っこも完全に駆除しましょう。


ほかの植物がある場合はスプレータイプ


駆除したいヤブガラシの周囲にほかの植物がある場合は、スプレータイプやシャワータイプの除草剤を選びましょう。


一般的に液体型の除草剤が多く、成分が葉や茎から吸収されて次第に根っこまで浸透します。


液剤の場合はヤブガラシの葉や茎から薬剤が吸収されるように、全体的に散布します。


除草剤がかからない部分があると、ヤブガラシが再生する可能性があるため、かけ残しのないようにしましょう。


スプレータイプの除草剤は、成分が土壌に落ちると不活性化し、土の内部に浸透していき根まで届いて吸収される訳ではありません。


そのため周囲にほかの植物がある場合や、ほかの植物を育てたい場合に利用できる除草剤です。


根に直接浸透させるタイプとは異なり、ヤブガラシが大きく成長していたとして、除草剤として利用できる点がメリットです。


まわりにほかの植物があるかどうかで除草剤を使い分けて、ヤブガラシを徹底的に駆除しましょう。


雨や風の強い日を避ける


ヤブガラシを駆除するために除草剤を利用する場合、雨の日や風の強い日を避けるようにしましょう。


雨の日に葉や茎に除草剤をかけて浸透させる除草剤を利用した場合、雨と一緒に除草剤の成分も流されてしまい、期待した効果が出ない可能性があります。


また風が強い日に除草剤を利用すると除草剤が希望の場所にかからず、十分に浸透しないおそれがあります。


さらに風で除草剤が飛ばされ、ほかの植物を枯らす、自身の身体に付着して体調を崩すなどの危険があるため、やめておきましょう。


根っこに直接効くタイプの除草剤だと、除草剤に弱い松には利用しない、傾斜地では利用しないなどの注意点もあります。


除草剤を利用する前に、商品の注意事項をよく確認してから散布するようにしましょう。


基本的に除草剤は、天気がよく風のない日に散布するのをおすすめします。


ヤブガラシを放置した場合の被害

 

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繁殖力が強いヤブガラシを放置した場合、スズメバチやムカデなどの害虫が出る、家の景観が悪くなるなどの被害があります。


ヤブガラシが生えているのを見つけたら、できる限り早めに駆除して被害を少なくしましょう。


ヤブガラシを放置した場合の被害について解説します。


除草してもすぐ生える


ヤブガラシを放置して繁殖した場合、除草してもすぐに生えてきてしまいます。


繁殖力や生命力の強いヤブガラシは、葉や茎、根っこの一部を駆除したとしても、繁殖を続けられるためです。


地下茎が少しでもある限り芽を出し続け、完全に駆除するのも困難で、放置するのは非常に危険です。


ヤブガラシは地下茎とツルの両方を利用して、土のなかでも地上でも早いペースで繁殖していく性質があります。


ツルのみを駆除してもすぐに再生するヤブガラシの被害をなくすためには、地下茎を完全に駆除するしかありません。


11月~3月は休眠期でも地中の根っこは繁殖を続けており、一年を通して枯れない多年草なため、一度繁殖すると厄介な植物です。


手が付けられない状態にまで繁殖している場合は、業者に依頼して一度完全に駆除してもらう方法がおすすめです。


ヤブガラシは放置すると繁殖して増え続け、除草してもすぐに生えてくるため、早めの対策をおこない、少ないうちに駆除するほうがよいでしょう。


スズメバチやムカデなどの害虫が集まる


ヤブガラシを放置していると、スズメバチやムカデなどの害虫が集まり非常に危険です。


6~8月の開花時期にヤブガラシは小さな花を咲かせて、花からは蜜が出てスズメバチが集まります。


スズメバチは体長が大きく、自身が攻撃された場合や巣の近くにいる人間を攻撃してくる可能性があるためとくに要注意です。


また蛾やムカデなどの害虫が繁殖する場所にもなり、さらに危険です。


害虫の活動が旺盛な時期にヤブガラシの駆除をしようとすると、被害にあう可能性が高いため十分に注意しましょう。


ヤブガラシを放置すると、害虫だけではなく野良ネコやタヌキなどの害獣も発生するおそれがあります。


害獣の糞害や畑で育てている作物を荒らされるなどの被害を受ける可能性があるため、ヤブガラシは放置しないようにしましょう。


害虫や害獣が発生するとヤブガラシの駆除がさらに難しくなり、よいことは一つもありません。


庭や家の景観が悪くなる


雑草のヤブガラシを放置し続けると、庭や家の景観が悪くなります。


ヤブガラシはフェンスや植物、建物などに絡みつきながら上へと成長していく特徴があります。


庭にヤブガラシが生えて繁殖した場合は、ブロック塀やフェンスなどに絡みつきながら繁殖し、最悪の場合は隣の家にまで届くケースもあります。


自宅の庭で発生したヤブガラシが隣の家まで繁殖すると、景観が悪くなるだけではなく、隣人トラブルになるおそれもあるため要注意です。


また家の外壁にヤブガラシが絡みつき出すと、家を覆いつくすほど成長する可能性もあり、見た目が悪くなります。


ヤブガラシに覆われた家は景観が悪いうえに、管理がされていない家として不審者に狙われるケースも考えられ危険です。


見通しも悪くなり不審者に狙われた場合に、周りからの目隠しとなり、気付きにくい点もデメリットです。


休眠期に枯れた草木は放火を招く危険性もあるため、自宅の庭や建物にヤブガラシが発生した場合は、早めに駆除するようにしましょう。


ほかの植物が枯れる

 

繁殖力の強いヤブガラシを駆除せずに放置すると、ほかの植物が枯れる被害が出ます。


ヤブガラシはほかの植物に絡みつきながら成長するケースも多く、植物を覆いつくすほど繁殖します。


ヤブガラシに覆いつくされた植物は、日光が届かなくなり枯れる場合もあるため注意が必要です。


またヤブガラシは土のなかでも根っこを繁殖させ、植物の根の周りに絡みつき、成長を遅らせます。


地上でも地下でもヤブガラシに成長を邪魔される植物は次第に弱り、最悪の場合は枯死します。


ヤブガラシは一つの植物だけではなく、周囲の植物すべてに絡みつこうとするため、放置しておくと一面がヤブガラシに覆われて非常に厄介です。


畑の作物にヤブガラシが絡みついて繁殖した場合は、収穫量が減り致命的な被害になるケースも考えられます。


とくに枯らしたくない植物や作物がある場合は、ヤブガラシの発生に気を付けて、見かけたら早めに駆除するようにしましょう。

まとめ

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ヤブガラシの基本情報や駆除方法、防除方法やヤブガラシを放置した場合の被害などについて解説しました。


雑草のヤブガラシを駆除する方法は、根っこから引き抜く、除草剤をまく、ツルを巻いて枯らすなどのやり方があります。


別名ビンボウカズラと呼ばれるヤブガラシは、ツルを巻きつけながら繁殖する多年草で、繁殖力や生命力が強く、さまざまな場所に生えています。


完全に駆除できずに根っこの一部が土のなかに含まれていると、駆除してもまた生えてくるため厄介な雑草です。


ヤブガラシを効率的に駆除したい場合は、本記事で解説した除草剤をまく際のポイントを参考に散布してください。


しつこいヤブガラシを駆除したあとは、防草シートや砂利を利用する、定期的に土を耕すなどの防除方法でヤブガラシの繁殖を防ぎましょう。


※本記事の情報は2024年6月公開時点のものです。
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