ダンゴムシの駆除方法は?大量発生する原因も解説
出典:photoAC
ダンゴムシが突然庭やベランダに大量発生してお困りではありませんか。
ダンゴムシは子どもの頃から見慣れている方も多いものですが、大量発生するとベランダや庭の植物に被害をもたらす可能性があります。
大量のダンゴムシが動き回る様子を、不快に感じる方も多く見受けられます。
ダンゴムシが大量発生したら、放置せず適切な方法で駆除しましょう。
本記事では、ダンゴムシの駆除方法と、大量発生する原因を解説します。
大量発生するダンゴムシを適切に駆除したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ダンゴムシとは
出典:photoAC
ダンゴムシについて、次の5つの観点から解説します。
- ダンゴムシは甲殻類
- 日本に生息するダンゴムシ
- 湿気の多い場所を好む
- 繁殖期は4〜9月
- ダンゴムシとワラジムシの違い
ダンゴムシの生態について知りたい方は、ぜひ最初にチェックしてみてください。
ダンゴムシは甲殻類
ダンゴムシの正式名称は「オカダンゴムシ」です。丸まる姿が団子に似ていることが、名称の由来ともいわれています。
名前に「ムシ」がついていますが、実はエビやカニなどの仲間です。
生物分類学的には甲殻類に属しており、昆虫の仲間ではありません。
ダンゴムシを指や木の枝でつつくと丸くなる理由は、外敵から身を守るためです。
また、ダンゴムシの色は、黒または灰色に黄色の斑点模様が付いている場合があります。
大きさは1~1.5センチ程度のため、肉眼でも見つけやすい大きさです。
日本に生息するダンゴムシ
日本に生息するダンゴムシには、次の3種類があります。
- オカダンゴムシ科
- コシビロダンゴムシ科
- ハマダンゴムシ科
国内でよく見られるオカダンゴムシとハナダカダンゴムシは、オカダンゴムシ科の生き物です。
オカダンゴムシとハナダカダンゴムシは国内でよく見られる種類ですが、実は外来種です。
日本で生息するに至った理由は諸説ありますが、明治時代に船の積み荷とともに運ばれてきたと考えられています。
また、オカダンゴムシ科の種類は世界中に広がり、世界には約300種が存在します。
国内のみでも約50種が存在するといった推定です。
しかし、ダンゴムシについてはまだ解明されていない部分が多く、研究が重ねられています。
湿気の多い場所を好む
ダンゴムシは、湿気の多い場所を好んで生息します。
人間がジメジメしていると感じる場所には、ダンゴムシが生息しやすいです。
具体的には、次のような場所を好みます。
- 枯れ葉や落ち葉の下
- 石や岩の下
- 木の根元
- 植木鉢やプランターの下
ダンゴムシにはあらゆる天敵がいるため、身を守るためにも物陰を好みます。
枯れ葉や落ち葉、石や岩などをひっくり返すと、ダンゴムシが現れたことはありませんか。
庭の木の根元に集団で生息していたり、ベランダや庭の植木鉢やプランターの下も好んで生息しやすいです。
また、ダンゴムシは、明るい昼間はカエルやトカゲ、鳥などから身を守るため、活発に活動しません。
辺りが暗くなり、天敵から見つかりにくくなると活発に活動します。
繁殖期は4〜9月
ダンゴムシの活動時期は2〜11月ごろで、真冬以外は見かける機会が多いでしょう。
真冬の寒い時期は、地面の下に潜ったり、石や岩の下で冬眠します。
気温が20〜25度になると冬眠から目覚めて活動し始めます。
4〜9月にかけての繁殖期に、一度の産卵で10〜100個にも上る大量の卵を産むこともダンゴムシの特徴です。
また、ダンゴムシの寿命は2〜4年です。
ダンゴムシとワラジムシの違い
ワラジムシは、ダンゴムシによく似た生き物です。
見た目が非常に似ているため、見た目から見分けることは難しいでしょう。
しかし、ダンゴムシとワラジムシでは、指でつついた際の反応が異なります。
ダンゴムシは指や木の枝などでつつくと、すぐに丸くなり、逃げ足が遅いです。
一方、ワラジムシは指や木の枝などでつついても丸くならず、逃げ足が速いです。
植木鉢やプランターを動かした際、下にいた生き物が素早く逃げ出せば、ワラジムシの可能性が高いでしょう。
以上のように、ダンゴムシとワラジムシは反応の仕方に違いがありますが、駆除方法は一緒です。
ワラジムシの駆除にお困りの際も、本記事で紹介する駆除方法を試してみてください。
ダンゴムシが大量発生する原因
出典:photoAC
ダンゴムシが大量発生する主な原因は、次の3つです。
- 産卵時期
- 集団行動
- 環境面
それぞれについて解説します。
産卵時期
ダンゴムシの繁殖期は4〜9月にかけてです。
繁殖期を迎えたダンゴムシは、1度の産卵で10〜100個もの卵を産みます。
ダンゴムシが大量発生する原因は、繁殖期に生まれた卵が一斉にかえるからです。
産卵する卵の数が多ければ多いほど、かえるダンゴムシの数も多くなります。
成虫となったダンゴムシがさらに産卵すると、ダンゴムシが大量発生し続ける可能性が高いです。
人間の力では、ダンゴムシが一度に産卵する数を減らせません。
ダンゴムシの大量発生を防ぐためには、そもそもダンゴムシに産卵させない対策をおこなうことが大切です。
集団行動
大量発生する原因には、ダンゴムシの集団行動をするといった特性が挙げられます。
ダンゴムシは、真冬の寒い時期は冬眠しており、地上に出てきたり石や岩の影などに隠れたりして姿を現しません。
しかし、2〜3月にかけて暖かい時期になると一斉に冬眠から目覚めます。
冬眠から目覚めたダンゴムシは、集団で地上に出たり石や岩の影から現れたりします。
ダンゴムシに集団行動をするといった特性があるため、数匹のダンゴムシを見かけた際は、周りにダンゴムシが大量発生している可能性が高いです。
見かけたダンゴムシが数匹だとしても油断せず、予防や駆除の対策をおこないましょう。
環境面
ダンゴムシが大量発生する原因は、ダンゴムシの好む環境があるからです。
ダンゴムシは、主食である落ち葉や枯れ葉が多くある場所を好みます。また、湿気が多くジメジメした場所も好みます。
さらに、作物の新芽も好んで食べるため、湿気が多く食べ物にも困らない場所には、ダンゴムシが集まりやすいです。
ダンゴムシの大量発生を防ぐためには、ダンゴムシが好む環境にしない工夫が大切です。
主食である落ち葉や枯れ葉は、放置せずに掃除をしましょう。
ベランダや庭のほかに、玄関も定期的に掃き掃除をしてみてください。
落ち葉や枯れ葉が玄関に落ちていると、玄関を開けた際にダンゴムシが室内に入る可能性があります。
ダンゴムシが室内に入ることを防ぐためにも、玄関も油断せずに掃除をしましょう。
また、湿気が多くジメジメした場所は定期的に換気したり除湿剤を置いたりして、湿度を下げる工夫が必要です。
ダンゴムシが住み着いてから大量発生を防ぐことは困難です。ダンゴムシが好まない環境にし、安心して暮らせるようにしておきましょう。
ダンゴムシは害虫?
出典:photoAC
ダンゴムシは害虫なのかどうか、次の4つの観点から解説します。
- 雑食性である
- 被害にあいやすい植物
- 苔にも住み着く
- 益虫の一面もある
雑食性である
ダンゴムシは雑食性で、柔らかい葉や果実、苔や野菜まで食べてしまいます。
ベランダや庭で植物や野菜などを栽培しても、ダンゴムシが大量発生すると食べられる可能性が高いです。
ダンゴムシは柔らかい葉を好むため、クロマツやクスノキ、マテバシイなどの硬くて分厚い枯れ葉は食べません。
ダンゴムシは直接水を飲まずに生きていますが、水分補給が必要です。ダンゴムシは、野菜や果物を食べて水分を補給しています。
そのため、水分量の多い野菜を好む傾向があり、キャベツやレタス、イチゴやナスを好みます。柔らかくて食べやすいため、きのこや野菜の新芽もダンゴムシが好むものです。
野菜の中でも外側の皮が硬いにんじんやきゅうりは好みません。
ほかにも、食べる前から傷んでいたり、腐敗していたりする場合も食べない傾向が強いです。
また、死んだ動物や昆虫の死骸やフンを食べることもあります。
被害にあいやすい植物
ダンゴムシは雑食性のため、あらゆる植物を好んで食べます。
植物の葉はとくに狙われやすく、ダンゴムシが食べることで欠けたり穴が空いたりします。
中でも、次のような植物はとくに被害にあいやすいです。
- いちご
- なす
- ビオラ
- パンジー
- 多肉植物
- サクラ
- クヌギ
- アオギリ
- コナラ
- 苔類
ベランダや庭で上記のような植物を栽培する際は、とくに注意してみてください。
苔にも住み着く
ダンゴムシには、苔に住み着くといった特性があります。
ダンゴムシの体は小さいため、苔の隙間に入り込むことができます。
結果として、苔床を浮き上がらせるほどの被害になる可能性が高いです。
ダンゴムシが苔に住み着くと、被害が甚大になる可能性があるため、適切な方法で素早く駆除しましょう。
苔は湿度が高くジメジメした場所に発生します。
庭やベランダで苔が発生したら、ダンゴムシが住み着く前に処理しましょう。
益虫の一面もある
害虫の側面を持つダンゴムシですが、土壌を豊かにするといった益虫の一面もあります。
ダンゴムシが落ち葉や枯れ葉などを食べて土を掘り起こし、有機物を分解しやすい状態にするからです。
また、微細昆虫がダンゴムシのフンを食べることでも、土壌が豊かになります。
以上のように、ダンゴムシには益虫の一面もあることを覚えておきましょう。
ただし、ダンゴムシが大量発生するとさまざまな被害を及ぼします。
被害が甚大になる前に、適切な方法で駆除しましょう。
ダンゴムシの駆除方法
出典:photoAC
ダンゴムシの適切な駆除方法は、発生した場面ごとに異なります。
- 大量発生した場合
- 数匹を目撃した場合
- 寄せ付けたくない「忌避効果」
それぞれの場面ごとに最適な駆除方法を解説します。
大量発生した場合
ダンゴムシは、人間に対して攻撃的だったり、有毒だったりする生き物ではありません。
しかし、大量発生すると見た目に不快感を覚える方もいるでしょう。
ダンゴムシの大量発生により、植物や野菜が甚大な被害を受ける場合もあります。
ダンゴムシが大量発生した場合の駆除方法は次のとおりです。
- 誘引タイプの殺虫剤
- 落とし穴作戦
- 散布剤などを使用し撃退
それぞれについて解説します。
誘引タイプの殺虫剤
ダンゴムシを誘引する効果を持つ殺虫剤を使用する方法です。
誘引タイプの殺虫剤には、固形タイプや粒状タイプなどがあります。いずれも毒エサでダンゴムシを死滅させる仕組みです。
誘引タイプの殺虫剤は、ダンゴムシが大量発生する前から使用できます。
ダンゴムシが発生しそうな場所や、発生している場所に殺虫剤を仕掛けましょう。
誘引タイプの殺虫剤は効果の持続期間が長く、設置するのみのため簡単に使用できます。
ただし、子どもやペットが食べないように注意してみてください。
落とし穴作戦
殺虫剤を使用せずに、落とし穴でダンゴムシを捕獲する方法です。
家庭にあるもので簡単に用意できるため、ぜひ試してみてください。
用意するものは次の通りです。
- 空き缶
- カッターもしくははさみ
- 野菜の葉や残り
落とし穴の作り方は次の通りです。
- 空き缶の上部をカッターもしくはハサミで切り取る
- 空き缶の中に野菜の葉や残りを入れる
- 空き缶の上部が見えるように地面に埋める
落とし穴を作る手間はかかりますが、薬剤を使用せずに大量のダンゴムシを駆除できます。
ダンゴムシは、落とし穴にはまると空き缶のツルツルとした面を登れません。
ダンゴムシは足の先に鋭い爪を持ち、足の裏には細かい毛が生えています。
爪や毛を引っ掛けて壁や木に登ることは得意としており、垂直の場所でもすいすいと登ります。
しかし、ツルツルとした面では、爪や毛が引っかからないため登れません。
さらに、空き缶の底に毒餌を入れておくと、空き缶の中で素早く死滅させられます。
ただし、空き缶はコーヒー以外のものを用意してみてください。ダンゴムシはコーヒーのにおいを避けるため、落とし穴自体に近寄らなくなるからです。
散布剤などを使用し撃退
大量のダンゴムシを一斉に撃退するためには、散布剤の使用がおすすめです。
散布剤なら、粉末タイプの殺虫剤を広範囲に撒くことができます。
散布剤をベランダや庭などに撒くと、大量発生したダンゴムシを撃退できるでしょう。
散布剤には忌避効果もあるため、ダンゴムシが大量発生する前に撒いておけば、ダンゴムシの侵入を防ぐことにも役立ちます。
また、散布剤はアリやムカデなども同時に撃退できる可能性が高いです。
雨風に強いタイプの散布剤を選べば、約1か月は効果が持続するといわれています。
定期的に散布剤を撒き、ダンゴムシの侵入や大量発生を防ぎましょう。
数匹を目撃した場合
ダンゴムシが大量発生しておらず、数匹を目撃した場合は、スプレータイプの殺虫剤がおすすめです。
ただし数匹を目撃した場合でも、周囲に大量のダンゴムシが発生している可能性があります。
数匹だから問題ないと油断せずに駆除しましょう。
スプレータイプの殺虫剤
ダンゴムシの発生が数匹程度である場合、スプレータイプの殺虫剤での駆除がおすすめです。
スプレータイプの殺虫剤なら、ダンゴムシをピンポイントで狙えます。
ダンゴムシに直接吹きかけることで、ダンゴムシを死滅させることが可能です。
殺虫剤を使用すると、殺虫効果に加えてスプレーした場所に数日間害虫を寄せ付けない効果もあります。
スプレータイプの殺虫剤には、ピレスロイド系の成分が含まれていることが多いです。
ピレスロイド系の成分には、主に次のような特徴があります。
- スピーディーに死滅させる
- 分解が早く環境に優しい
- 毒性が低く安全
ピレスロイド系の成分は、ダンゴムシの駆除に効果的な成分です。
人間やペットにはほぼ無害で安心して使用できますが、直接体に吹きかけたり、吸い込んだりしないように注意が必要です。
また、スプレータイプの殺虫剤は、購入時に使用可能な場所を確認しましょう。
殺虫剤により、使用可能な場所と使用してはいけない場所が区別されている場合があるからです。
ダンゴムシが大量発生した場所や発生している場所に、使用できる殺虫剤を選んでみてください。
スプレータイプの殺虫剤は、スーパーやホームセンターなどで容易に購入できます。
念のため、ダンゴムシが「適用害虫」として記載されているのか、確認してから購入しましょう。
寄せ付けたくない「忌避効果」
そもそもダンゴムシを寄せ付けない方法としては、次の2つがあります。
- コーヒーを撒く
- 酢を散布する
いずれも忌避効果を発揮する方法のため、ぜひ試してみてください。
コーヒーを撒く
ダンゴムシは、コーヒーのにおいを嫌っています。
コーヒーのにおいがする場所には近寄らないため、ダンゴムシが発生しそうな場所にコーヒーを撒きましょう。
コーヒーを用意し、スプレーボトルに入れて撒いてみてください。
スプレーボトルに入れて撒く際は、服にコーヒーが付いてシミにならないよう注意が必要です。
タオルを用意したり、汚れても問題がない服を着たりするとよいでしょう。
また、コーヒーは液体のものを用意してみてください。コーヒーのにおいがするからといった理由で、コーヒーがらを撒くと逆効果です。
ダンゴムシは、コーヒーがらをエサとして好んで食べるからです。
コーヒーの粉も直接撒かずに、液体にしてからスプレーで撒きましょう。
酢を散布する
ダンゴムシは酢のにおいも嫌っているため、酢の散布もダンゴムシに対する忌避効果を発揮します。
酢も家庭にあるものなので、手軽に試しやすい方法です。
ただし、酢をそのまま散布するとにおいが染み付いてしまいます。忌避剤として使用する際は、水で20倍に薄めましょう。
水で薄めた酢をスプレーボトルに入れ、ダンゴムシの発生しやすい場所や発生した場所に撒いてみてください。
また、食用の酢以外に木酢液の使用もおすすめです。木酢液もツンとしたにおいがするため、ダンゴムシは好みません。
木や竹を焼いて木炭や竹炭にする際、煙突を冷やす過程で出る水分から作られます。
木酢液はインターネットやホームセンターで販売されており、自身で容易に購入できます。
木酢液は、200〜1,000倍ほど水で十分に薄めてスプレーに入れ、吹きかけましょう。
3日に一度の間隔で、ダンゴムシが発生した場所やしそうな場所に吹きかけてみてください。
しかし、人間やペットは木酢液の強いにおいを感じやすいです。ベランダや庭にスプレーを吹きかける際は、周りの方が気分を害さないよう注意しましょう。
ダンゴムシの発生に効果的な予防法
出典:photoAC
ダンゴムシの発生は、次のような効果的な方法で予防できます。
- 庭木の手入れ・掃除をする
- 土を掘り起こす
- 忌避効果のあるハーブを植える
- 持続性のある殺虫剤を使用する
それぞれについて解説します。
庭木の手入れ・掃除をする
ダンゴムシの予防には、ダンゴムシのエサになるものを取り除くことが重要です。
定期的に庭木の手入れや掃除をしましょう。
落ち葉や枯れ葉、花びらや腐った野菜などを放置すると、ダンゴムシのエサになります。
とくに、ダンゴムシのエサが雨で濡れて湿気が多くなると、一層ダンゴムシを寄せ付けやすいため注意が必要です。
土を掘り起こす
庭木の手入れや掃除を終えたら、定期的に土を掘り起こしましょう。
地上から3〜5cmほどの深さまで掘り起こして、乾燥させることが大切です。
定期的に土を掘り起こすことで、地中の湿気を飛ばせます。
ダンゴムシは、湿気が多くジメジメした場所を好んで住み着くため、ぜひ継続してみてください。
また、植木鉢やプランターの下は、ダンゴムシがとくに住みやすい場所です。
定期的に移動させて、風通しをよくしておきましょう。
忌避効果のあるハーブを植える
植物はダンゴムシのエサになる可能性がありますが、ハーブなら忌避効果を発揮します。
ハーブの中でも忌避効果のある、次のような種類のものを植えてみてください。
- ミント
- ペパーミント
- シナモン など
ハーブ以外でも、マリーゴールドにはダンゴムシの忌避効果があります。
ベランダや庭に植えて、ダンゴムシの予防に活用しましょう。
持続性のある殺虫剤を使用する
効果に持続性のある殺虫剤を使用すれば、ダンゴムシの予防に役立ちます。
スプレーや粉末タイプの殺虫剤は、1か月程度効果が持続します。定期的に使用して、ダンゴムシの予防を継続しましょう。
1か月程度効果が持続するものとして、殺虫剤ではありませんが、「オルトラン」がおすすめです。
オルトランを土に撒くと、野菜や花などへの被害を防ぐことができます。
ただし、オルトランは、殺虫剤ではなく農薬の一種です。ベランダや庭で育てる植物の種類により、使用が向かないものもあります。
オルトランを使用する際は、植物に悪影響を及ぼす可能性がないか、確認してから使用しましょう。
ダンゴムシに関するよくある質問
出典:photoAC
最後に、ダンゴムシに関するよくある質問について解説します。
- ダンゴムシは卵の状態で駆除できますか?どこに卵を産みますか?
- 白や青のダンゴムシは何か病原菌などを持っていますか?
ダンゴムシについて理解を深め、予防や駆除などをする際の参考にしてみてください。
ダンゴムシは卵の状態で駆除できますか?どこに卵を産みますか?
ダンゴムシを卵の状態で駆除することは困難です。
ダンゴムシのメスは、体に付いた育房といった袋の中に産卵します。卵を産んだらお腹に抱えるように育てるため、卵のみの駆除は困難です。
ダンゴムシの卵を駆除するためには、卵を産んだメスごと駆除する必要があります。
ダンゴムシのメスは、お腹に卵をかかえたまま丸まることができません。
本来身を守るための行為である体を丸めるといったことができないため、非常に警戒心が強いです。卵がかえるまで、じっと地中や石の下で隠れて過ごします。
地中や石の下に隠れているダンゴムシのメスを探すことも困難です。
そもそも産卵場所に選ばれないように、予防策を講じることが大切です。
白や青のダンゴムシは何か病原菌などを持っていますか?
大量発生したダンゴムシの中には、白や青のダンゴムシがいることもあります。
体の半分のみ白いダンゴムシは、脱皮の途中のため病原菌は持ちません。
また、全身が白いダンゴムシはアルビノのダンゴムシです。アルビノとは、突然変異の影響で、体に色が付かなかった状態を指します。
ダンゴムシに限らず、さまざまな生き物でみられる状態で、病原菌もありません。
以上より、白のダンゴムシには病原菌はないことを覚えておきましょう。
一方で、青のダンゴムシは、病原菌に感染したダンゴムシです。
イリドウイルスと呼ばれる病原菌に感染し、青く変色しています。イリドウイルスは、ダンゴムシのみならずワラジムシにも感染します。
イリドウイルスに感染したダンゴムシの寿命は、感染後1〜2か月です。
以上より、青のダンゴムシは病原菌を持つことを覚えておきましょう。
ただし、イリドウイルスは人間には移らないため、過度な心配は不要です。
まとめ
出典:photoAC
本記事では、ダンゴムシの駆除方法と大量発生する原因を解説しました。
ダンゴムシには益虫の一面もありますが、大量発生するとベランダや庭の植物に被害を及ぼします。
ダンゴムシが大量発生する前に、適切な方法で予防し、駆除できる準備をしておきましょう。
※本記事の情報は2024年4月公開時点のものです。
※最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
※商品・サービスに関するお問い合わせは、サービス提供元まで直接ご連絡をお願いします。
※本記事には提携する企業のPR情報が含まれます。