アライグマを見つけたら近づかない!捕獲や駆除対策を紹介
出典:photoAC
アライグマは外見こそかわいらしい動物ですが、攻撃性が高く家畜やペットに危害を加えたり、農作物を荒らしたりします。
自宅の付近でアライグマを見つけたらどうしたらよいのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
結論から述べると、アライグマは鳥獣保護管理法で守られているため、許可なく駆除をしてはいけません。しかし、被害に遭わないための対策を立てることはできます。
本記事では、アライグマを見つけたときの対処法や侵入防止対策などを紹介します。
またアライグマの主な被害内容や危険性などもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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もくじ
アライグマを見つけたら
出典:photoAC
アライグマを見つけたとしても、自身では駆除したり捕獲したりしないようにしましょう。
鳥獣保護管理法で守られているアライグマを駆除すると、法律違反となり処罰される可能性があるからです。
またアライグマは攻撃的な一面を持っているため、安易に近づくと噛まれたり引っかかれたりなどの危険があります。
アライグマを見つけたときの対処法について、次の3つの項目を通して解説します。
- アライグマには近づかない
- 自分では駆除しない
- アライグマには触らない
アライグマを見つけたらどうすればよいのか悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。
アライグマには近づかない
アライグマは小型の哺乳類でかわいらしい見た目をしていますが、鋭いキバとツメを持っています。
噛む力も非常に強く、もしも噛まれた場合は大怪我をする恐れがあるため、絶対に近づかないようにしましょう。
畑や自宅付近でアライグマを見つけて追い払いたい場合、一定の距離をキープしたままアライグマの嫌がる音や匂いを出してみてください。
アライグマに近づかなくても使用できる、市販の超音波装置や燻煙剤などがおすすめです。
自分では駆除しない
アライグマは鳥獣保護管理法で守られており、無許可での駆除や捕獲が法律で禁止されています。
もしも無許可でアライグマを捕獲した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金刑が科されます。
アライグマのような野生の鳥獣を捕獲するためには、狩猟免許を取得するか、自治体からの捕獲許可が必要です。
また特定外来生物にも指定されているため、仮に許可を得て捕獲したとしても、運搬したり別の場所に逃がしたりすることができません。自治体に連絡し、引き渡す必要があります。
外来生物法の罰則は、放出関係や飼養関係など細かく決められています。たとえばアライグマの捕獲後に許可なく逃がした場合、3年以下の懲役または300万円以下の罰金刑が科されます。
アライグマの駆除には法律が密接にかかわっているため、自身では駆除しないように注意しておきましょう。
参照元:野生鳥獣の違法捕獲の防止 || 野生鳥獣の保護及び管理[環境省]
アライグマには触らない
野生の動物であるアライグマは、不衛生でさまざまな病気や感染症を持っています。そのため、見つけたとしても触らないようにしましょう。
アライグマから感染する恐れのある病気は次のとおりです。
- 狂犬病
- SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
- レプトスピラ症
いずれも発熱や頭痛など風邪のような症状からはじまり、徐々に悪化していきます。最悪の場合は死に至る恐れもあるため、注意しておきましょう。
またアライグマのフンにも、ダニや寄生虫などが混ざっている可能性があります。アライグマに直接触れなかったとしても、糞尿から感染症を引き起こすケースも少なくありません。
そのため糞尿の掃除をする際には、素手で直接触らないように細心の注意を払いましょう。
アライグマの被害
出典:photoAC
アライグマは繁殖力が高く、雑食で適応力もあることから数をどんどん増やし、人間の生活に被害を与えるようになりました。
農作物を荒らしたり、ペットや家畜が攻撃されたりと、全国的に被害が多発しています。
アライグマが人間に被害を与えるようになった経緯や、害獣に指定されている理由などについて解説します。
アライグマが野生化して全国に生息
アライグマはもともと日本には生息しておらず、動物園や家庭で飼育するために1960年~1970年代にカナダから輸入されました。
テレビアニメのキャラクターになったこともあり、日本ではアライグマの飼育ブームが到来します。
しかしアライグマは気性が荒く人にも懐かない動物であることから、森に逃がす人が続出しました。また動物園からもアライグマが集団脱走し、そのまま野生化してしまいます。
現在、アライグマは沖縄県を除く全国に分布しており、主に山林や湿地帯に生息しています。
基本的には山で昆虫や魚などを捕食していますが、食べられるものがなくなると人里に下りてきて農作物や家畜を食い荒らす被害を与えているようです。
アライグマは害獣指定生物
多くの自治体では、アライグマを害獣に指定しています。害獣とは、人間の生活に害を与える野生の哺乳類のことです。
アライグマのほか、ハクビシンやイタチ、アナグマ、タヌキなども害獣に指定されています。害獣に指定されている動物は、自治体や専門業者に依頼すれば駆除やサポートをしてもらえる可能性があります。
そのためアライグマからの被害を受けたときは、まず自治体や専門の駆除業者などに相談してみましょう。
被害の多い地域の自治体であれば、害獣駆除の専用窓口が設置されているケースもあります。
鳥獣保護管理法や外来生物法に違反しないよう、注意しながらアライグマの駆除を進めましょう。
アライグマの特徴
出典:photoAC
アライグマは他の害獣と外見や習性が似ている部分があり、特徴を知らなければ見間違える可能性があります。
アライグマの主な特徴について、次の4つの項目を通して解説します。
- 夜行性
- 目の周りに黒い模様とシマ模様の尻尾
- 家屋への侵入
- 気性が荒い
他の害獣との区別がつかず困っている方は、ぜひチェックしてみてください。
夜行性
アライグマは夜行性であるため、基本的には人間が寝静まった時間から活動を開始します。
もしもアライグマが家に住み着いている場合、夜中に天井や床下などから鳴き声や走り回る音が聞こえてくるかもしれません。
ネズミが住み着いていると思っていたら、アライグマが住み着いていたというケースもあります。
どの動物が住み着いているのかを判別する際は、フンの形状をチェックしましょう。ネズミのフンは大きくても20mm未満であるのに対し、アライグマのフンは5cm~15cmほどの長さがあります。
なお、基本的に夜行性のアライグマですが、昼間に活動する個体もいます。そのため昼間にアライグマが目撃される場合も少なくありません。
目の周りに黒い模様とシマ模様の尻尾
外見的な特徴として、アライグマの目の周りには黒い模様があります。目の周り以外の部分は、グレーに近い茶色の体毛で覆われています。
また尻尾が黒と茶色の縞模様であることも、アライグマの大きな特徴です。
アライグマと見間違われることの多い害獣にタヌキがいるのですが、タヌキの尻尾に縞模様はありません。そのため、尻尾を確認すればアライグマかどうかが判別できます。
頭から胴にかけての大きさは60cm~100cm程度、尻尾の長さは約20cm~40cm程度です。
指は5本あり、鋭い爪が付いています。身の危険を感じたときは爪やキバなどを使って攻撃してくるため、近づかないように注意しなければなりません。
家屋への侵入
アライグマは木登りを得意としており、高いところに登って屋根裏から家屋に侵入するケースがあります。屋根裏は隙間が多いため、アライグマにとって侵入しやすい場所です。
アライグマが家屋に浸入する主な目的は、安全な巣作りや寒さをしのぐためです。
とくに空き家や人の気配が少ない家屋には住み着きやすく、いつの間にか糞尿の被害を受けているケースもあります。
一度家屋に住み着いたアライグマが自主的に出ていくケースは少ないので、燻煙剤や超音波装置などを使用して追い払わなくてはなりません。
一度追い払っても時間が経てば再侵入してくる可能性が高いため、隙間を塞ぐ、燻煙剤を定期的に使用するなどの対策が必要です。
気性が荒い
アライグマは外見こそかわいらしいものの、基本的に気性が荒く人間に懐くことはありません。また攻撃性も高く、うかつに近づくと噛まれたり引っ掛かれたりする恐れがあります。
アライグマに攻撃されると外傷を負うだけでなく、感染症を引き起こす可能性もあり非常に危険です。
かつては愛玩動物として輸入されたアライグマでしたが、攻撃的な性格から飼育には適さず、逃がす人が続出しました。
現在、アライグマは特定外来生物に指定されているため、日本で飼育することはできません。仮に飼育が許可されていたとしても、人に懐かず気性が荒いアライグマを飼うのは難しいでしょう。
アライグマは非常に凶暴な動物なので、見つけても近づかないようにしてください。
アライグマの被害に遭わないための予防方法
出典:photoAC
アライグマの被害に遭わないようにするためには、予防することが大切です。アライグマを寄せ付けないための予防方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
エサを与えない
アライグマに一度でもエサを与えると、エサを求めて人間の居住区域に住み着く可能性があります。そのため、エサは絶対に与えないようにしましょう。
また、アライグマのエサとなるものを外に放置しないことも重要です。
アライグマは雑食性であるため、人間の食べ物なら基本的に何でも好んで食べます。野菜や果物、魚の生ゴミはもちろん、スナック菓子やパン、ペットフードなどもアライグマの好物です。
食べ残しや生ゴミをまとめた袋などを外に放置していると、アライグマが食い荒らしにくる可能性があります。
意図せずアライグマにエサを与えるだけでなく、ゴミを荒らされると害虫や害鳥などを引き寄せるため、二次被害につながるかもしれません。
ゴミ出しは朝にする、自宅付近を徹底的に掃除するなどの対策をし、アライグマを寄せ付けないようにしましょう。
家屋などの侵入口を塞ぐ
アライグマは、わずか3cm~5cmほどの隙間さえあれば家屋に浸入できるといわれています。
たとえば床下の通気口はアライグマの侵入経路に利用されやすく、周辺の板を噛んで壊し、無理やり侵入するケースもあります。
アライグマの侵入を防止するためには、家屋にある隙間を徹底的に塞ぎましょう。網目の細かい金網やフィルターの設置などがおすすめです。
ほかには超音波装置を設置したり、動物が嫌がる匂いを発する忌避剤をまいたりする方法も効果的です。
またアライグマは木登りが得意であるため、庭木を伝って屋根裏から家屋に浸入する場合も多くみられます。
そのため庭に木がある場合、定期的に剪定をしてアライグマが屋根裏に到達できないようにしておきましょう。
アライグマが家屋に住み着いていたら
出典:photoAC
アライグマは駆除や捕獲が法律で禁止されているため、家屋に住み着いていた場合にどうすればよいのかわからず、困っている方も多いでしょう。
家屋に住み着いたアライグマの対処法は、追い払うか駆除業者や自治体に相談するかのいずれかです。それぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
追い出す方法を試す
アライグマが住み着いてしまったときは、まず自力で追い出す方法を試してみましょう。
捕獲や駆除は法律で禁止されているものの、家から追い出すだけなら違反行為にはなりません。
アライグマを家から追い出す際におすすめのアイテムは、害虫駆除にも用いられる燻煙剤です。燻煙剤は動物が嫌がる匂いを煙として発し、広範囲にわたって効果を発揮します。
即効性が高い方法なので、アライグマをすぐにでも追い出したい場合はぜひ試してみてください。
注意点として、燻煙剤は密閉された空間でなければ効果を発揮しません。そのため、部屋を閉め切った状態で使用しましょう。
駆除業者や自治体に相談する
自力でアライグマを追い出すことが難しい場合、駆除業者や自治体に相談してみましょう。
自治体にアライグマの駆除を依頼するのは厳しいのですが、駆除の許可を取る方法を教えてもらえたり、捕獲道具の貸し出しなどをしてもらえるケースがあります。
駆除業者に依頼すると料金は発生するものの、確実にアライグマを駆除できる点がメリットです。業者によっては清掃や再侵入防止対策も施してもらえます。
駆除費用は5万円~30万円程度と、被害内容や施工範囲の広さなどによって異なります。
業者に依頼する場合、まずは複数の駆除業者で見積もりを取り、どの程度の費用が必要になるのかを確認してみてください。
アライグマを放置すると危険なポイント
出典:photoAC
アライグマが住み着いているにもかかわらず、放置していると次のような被害を受ける恐れがあります。
- 家屋の被害
- 農作物やペットを食べる
- フンの被害
- 繁殖力が高く増え続ける
それぞれどのような危険性があるのか詳しく解説します。
家屋の被害
家に住み着いたアライグマを放置すると、家屋が深刻な被害を受ける恐れがあります。
主な被害内容は次のとおりです。
- 糞尿による腐食や汚損
- 悪臭やカビの発生
- 壁や床の破壊
アライグマは同じ場所にフンをする習性があるため、屋根裏や床下などに住み着かれると知らない間にフンが溜まっていきます。
糞尿は家屋の腐食や汚損を招くだけでなく、悪臭やカビが発生する原因にもなります。悪臭やカビは害虫を呼び寄せるため、ゴキブリやアリからの二次被害を受けかねません。
またアライグマは家と外を行き来する過程で、侵入経路の壁に穴を空けたり床を破壊したりすることがあります。
家の腐食や破損が深刻になると修繕費用が膨れ上がってしまうため、早期対応が必要です。
農作物やペットを食べる
アライグマは雑食性であるため、野菜や果物、生き物など食べられそうなものは何でも食べてしまいます。
とくに農作物を育てている場合はアライグマの標的になりやすく、対策をしなければ食い荒らされてしまうでしょう。
農作物を守るためには、畑の周りに電気柵を立てる、侵入経路になりそうな場所を頻繁に掃除するなどの対策がおすすめです。
また、アライグマは小さなペットや家畜などを食べることもあります。
標的になりやすいのは小動物や爬虫類、子猫、ニワトリなどです。大型の動物であれば食べることはないものの、襲い掛かって噛み付く恐れがあります。
家の中で飼っているペットであれば、アライグマが家に侵入してこないように対策しましょう。外で飼っている場合、小屋をフェンスで覆ってアライグマが入れないようにしてみてください。
フンの被害
アライグマのフンには多くの寄生虫や病原体が含まれているため、掃除をする際に誤って触ってしまい、被害を受ける可能性があります。
とくに「アライグマ回虫」と呼ばれている、アライグマの小腸に生息する寄生虫は非常に危険です。
もしもアライグマ回虫が人間の体内に侵入すると、幼虫移行症を発症して失明や中枢神経障害などを引き起こす恐れがあります。
そのためアライグマのフンを見つけたときは、ゴム手袋やマスク、ゴーグル、使い捨ての服などを用意し、肌に直接触れないように注意しましょう。
フンの処分が完了したあとは、アルコールやエタノールなどで殺菌消毒します。外であっても念のため消毒はしておいた方がよいでしょう。
繁殖力が高く増え続ける
アライグマは繁殖力が非常に強い動物であるため、放置するとどんどん増えてしまいます。
数が増えるとアライグマの被害が拡大し、家屋の損害や糞尿の被害などが深刻化するでしょう。
アライグマの繁殖期は1月~3月の約3か月間で、妊娠率はほぼ100%とされています。繁殖期に妊娠したメスのアライグマは妊娠期間に入り、約50日~70日後に出産します。
なお冬から春にかけての繁殖に失敗した場合、夏に再び繁殖期に入るため、1年に1回のペースでほぼ確実に子どもを産んでいるといえるでしょう。
アライグマは1回の出産で3~6頭の赤ちゃんを産みます。生まれてから約2年ほどで成熟し、繁殖が可能になるとされています。
アライグマを自宅付近で繁殖させないためにも、見つけたときは対策をおこないましょう。
駆除業者への依頼で対応してくれること
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アライグマは特定外来生物に指定されている一方、鳥獣保護管理法で管理されており、非常に厄介な動物です。
害獣駆除業者であれば駆除関連の法律に精通しているため、安心してアライグマの駆除を任せられます。
アライグマの駆除を業者に依頼した場合の一般的な対応は次のとおりです。
- 駆除
- 清掃
- 再侵入対策
上記はあくまでも一般的な対応であり、予算や業者などにより内容は異なります。
駆除業者の対応について、一つずつ詳しく解説します。
相談と見積もり
まずは駆除業者に連絡し、被害内容や予算などを相談しましょう。
メールや電話での相談後、実際の被害状況を確認するために現地調査がおこなわれます。調査範囲は屋根裏や床下、庭、室内などアライグマが住み着いていそうな場所すべてです。
被害状況の確認が完了したら、駆除計画と見積もりの案内があります。内容を確認のうえ、問題なければ正式に駆除を依頼しましょう。
駆除
次に、駆除計画に基づいて駆除が実行されます。
駆除業者によって方法は異なるのですが、基本的には薬剤を散布して追い出すか、罠を使用して捕獲するかのいずれかです。
自宅内で殺処分されることはないため、部屋が汚れる心配はありません。
室内や庭の駆除が完了したら、次のステップに進みます。
清掃
アライグマの駆除が終わったあとは、糞尿や巣材、食べ残しなどの清掃がおこなわれます。
業者によって清掃はオプションなのですが、寄生虫や病原菌などの危険性があるため、基本的には任せた方がよいでしょう。
最後に殺菌消毒をおこない、清掃は完了です。
再侵入対策
清掃後は、アライグマが再び住み着くことがないように再侵入対策がおこなわれます。
アライグマは元の場所に戻ってくる習性があるため、追い出したとしても時間が経てば再び住み着く可能性が高いです。
駆除業者がおこなうことの多い再侵入対策は、侵入経路の封鎖や忌避剤の散布などです。
アライグマが侵入しそうな隙間を徹底的に塞ぐことにより、再び家に住み着くリスクを限りなく抑えます。また、アライグマが嫌う匂いを発する忌避剤の散布も効果的です。
なお、駆除業者によっては再侵入の保証期間が設けられているケースがあり、期間中に再侵入した場合は無償で施工し直してもらえます。再侵入が不安な場合は、保証期間のある駆除業者を選びましょう。
アライグマを自身で駆除や捕獲はできる?
出典:photoAC
基本的にアライグマを自身で駆除や捕獲、殺処分することはできません。鳥獣保護管理法により、アライグマを無許可で捕獲してはならないと決められているからです。
しかし、適切な手順を踏めば個人でもアライグマの駆除や捕獲ができるようになります。
鳥獣保護管理法に従ってアライグマを駆除する方法を詳しく解説するので、ぜひチェックしてみてください。
自治体の許可
狩猟免許を取得していない場合、アライグマを捕獲するためには自治体の許可を得る必要があります。
まずは自治体で申請をおこない、その後アライグマ捕獲従事者講習会を受けます。受講後は特定外来生物法に基づくアライグマの捕獲が可能です。
自治体によって許可を得られる条件や捕獲方法などが異なるため、まずはお住まいの市区町村の役所に相談してみてください。
基本的には、自身が管理する土地で罠を仕掛けて捕獲する方法が認められています。その他の土地で罠を仕掛ける行為や、猟銃の使用などは認められていません。
なお、狩猟免許なしで捕獲許可を得られるのは一部の自治体に限られます。すべての自治体でアライグマ捕獲従事者講習会を実施しているわけではないため、注意しておきましょう。
狩猟免許の取得
狩猟免許を取得すれば、自治体の許可を得ずともアライグマの捕獲や駆除ができるようになります。
狩猟免許には次の4種類があり、捕獲方法に応じた免許を取得する必要があります。
- 網猟免許:網を使用する狩猟方法
- わな猟免許:くくり罠、箱罠などを使用する狩猟方法
- 第一種銃猟免許:散弾銃やライフル銃を使用する狩猟方法
- 第二種銃猟免許:空気銃を使用する狩猟方法
アライグマは基本的に罠を用いて捕獲するため、わな猟免許の取得がおすすめです。
狩猟免許試験では、知識試験と適性試験、技能試験の3つから合否が判定されます。知識試験の難易度は高くはなく、10時間~20時間ほど勉強すれば問題なくクリアできるでしょう。
試験の開催日程や詳細などは、自治体の公式サイトを確認してみてください。
アライグマを捕獲
アライグマの捕獲には「箱罠」と呼ばれる罠が用いられることが多いものです。
金網で作った箱の中にエサを仕掛け、アライグマが入ってきたら扉が閉じて箱の中に閉じ込められます。
シンプルな作りですがアライグマには効果的な方法であり、自治体によっては無料で箱罠を貸し出しているケースもあります。
自身で箱罠を用意する場合、ホームセンターやインターネットショッピングなどで箱罠用の捕獲器を購入するとよいでしょう。
箱罠でアライグマの捕獲をしたあとは、運搬や放出などは決してせず自治体に連絡してください。特定外来生物の運搬や放出は法律で禁じられているためです。
またアライグマが攻撃してくる可能性もあるため、触ったり近づいたりするのもやめておきましょう。
アライグマを処分
捕獲したアライグマは、自治体の職員や業者などに引き取ってもらいます。処分は自治体で実行されるため、自身で殺処分をしないように注意しておきましょう。
自治体に引き取られたアライグマは、一時的に保管されたあとに殺処分されます。
殺処分の方法は自治体によって異なりますが、環境省の方針で「可能な限り痛を与えない方法を用いて殺処分する」と決められており、安楽死処分を実施している自治体が多いようです。
たとえば麻酔をかけて意識を喪失状態にしたり、短時間で絶命する炭酸ガスを用いたりしています。
死亡が確認されたあとは、死体を焼却してアライグマの処分は完了です。
参照元:動物の殺処分方法に関する指針
侵入場所や経路の清掃、消毒
アライグマの駆除が終わったら、住み着いていた場所や侵入経路を徹底的に掃除しましょう。
清掃と消毒の手順は次のとおりです。
- 肌の出ない使い捨ての服を身に着ける
- ゴム手袋、マスク、ゴーグルを装着する
- ほうきでフンや巣材を片付ける
- エタノールやアルコールで消毒殺菌
- 使用した衣類と道具を処分
感染症を防止するため、アライグマのフンや巣跡には触れないように注意しておきましょう。また使用した道具や衣類に菌がついている可能性があるため、清掃後はそのまま処分します。
清掃と消毒まで終われば、アライグマの駆除は完了です。
個人でも鳥獣保護管理法に基づいた捕獲や駆除は可能ですが、手間がかかるうえに捕獲や清掃などの過程で感染症のリスクがあります。
そのため、基本的には自身で駆除するよりも専門の駆除業者に依頼した方がよいでしょう。
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まとめ
出典:photoAC
アライグマを見つけたらどうすればよいのか、対処法や駆除方法などを紹介しました。
自宅付近でアライグマを見つけたとしても、自身で駆除や捕獲をしてはいけません。アライグマは鳥獣保護管理法で保護されており、許可なく駆除すると法律違反になるからです。
家にアライグマが住み着いており困っている場合は、燻煙剤や超音波装置などを使用して追い出しましょう。
どうしてもアライグマが追い出せない場合、専門の害獣駆除業者への依頼がおすすめです。害獣駆除業者に依頼すればアライグマを追い出したうえで、清掃や再侵入対策もしてもらえます。
ぜひ本記事で紹介した内容を参考に、アライグマの対策をしてみてください。
※本記事の情報は2024年2月公開時点のものです。
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